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公爵令嬢アリシアは、婚約者である伯爵子息のリアムを熱烈に愛していた。
6歳の頃。
社交界プレデビューのお茶会で、リアムを目にしたその瞬間から。
「お父様お願い! あの子が良いの!」
そう父を強く説得し、初恋を実らせたアリシア。
このまま順調に学生生活を送り、結婚して幸せな家庭を築く――はずだった。
ある日アリシアは空き教室で、彼が友人たちに愚痴を零す姿を目にしてしまう。
「婚約は仕方なくだったんだ。彼女の方が身分も高いし」
「本当は婚約したくなかった、もっと自由に生きたかった」
「父に強要されていなければ、今頃はもっと」
そんな彼の傍には、寄り添うようにして一人の女子生徒が。
「リアム様かわいそぉ。私だったら絶対そんなことしないのに」
瞬間、アリシアの心は急速に冷えていった。
そうか。
そうだったのね。
好きだったのは、結婚したかったのは私だけだったのね。
だったら、お望み通りあなたのこと諦めて差し上げますわ。
それからリアムの教室に顔を出すのをやめ、食事も友人たちと取り、
趣味に勤しみ、王太子や幼馴染など色んな人たちと関わり始めるアリシア。
すべてはリアムが望んでいたことだったはずだが、
なぜか彼の様子はだんだんとおかしくなり始め――。
文字数 1,335
最終更新日 2026.10.19
登録日 2026.10.19
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