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王宮の文書翻訳課で働くユアンどこにでもいる平凡の翻訳家……のように振舞っているが、実は訳ありだ。元は貴族で優秀な魔法研究者であったが、訳あって平民に落ち借金を抱え、規則違反の副業をして返済を行っていた。
ある日、ユアンは街でエリートといわれている騎士ルーカス・エルバンと偶然出くわした。ユアンは副業がバレないようにと男娼のふりをしてルーカスと関係を持つことになるのだが……
文字数 223,393
最終更新日 2021.10.03
登録日 2020.10.08
第三王子ウィリアムの婚約者候補の1人、エリザベートは“クソデブ”という彼の心無い言葉で振られ、自決を決意する。しかし、屋敷を飛び出し入った森で魔獣に襲われたところを助けられて生き延びてしまう。……それから10年後、彼女は訳あって薬売り(男)として旅をしていた。そんな旅のさなか、仲間に言い寄ってくる男とその付き添い、そして怪しげな魔術師の男も現れて……。
ーーーそれぞれが抱える悲劇の原因が元を辿れば同じだということにまだ気づく者はいない。
※完結まで執筆済み。97+2話で完結予定です。
文字数 300,379
最終更新日 2021.05.26
登録日 2018.04.06
伯爵家の1人娘であるイェシカは冷酷非道な氷の心の持ち主と恐れられる王宮魔術師ウルリクに嫁ぐことになった。
家族の反対を押し切って婚姻を結んだイェシカであったが、ウルリクに特別な想いを抱いていた訳ではない。
社交界が得意でないため、ウルリクと結婚すれば出なくてすみそうだ、という軽い気持ちで受け入れたのだった。
結婚に対して不安な気持ちがなかったといえば嘘になるが、それほど心配もしていなかった。
イェシカには心の声が聞こえるといった不思議な力があったから。
ウルリクの妻となり、その心を聞いてみると……
「蜂蜜たっぷりのミルク!美味しくて好き」
「イェシカと一緒に食事ができて嬉しいなあ」
彼からはたびたびそんな心の声が聞こえてきた。
無口無表情、冷酷無慈悲で“心のない人”といわれているウルリクの心の声は、思っていたものとは大分違った。
彼は意外と甘いもの好きでどんな小さなことにも素直に感動する、感情が豊かな人だったのだ。
イェシカはそんな彼の心を知っていく。
そして、そんなイェシカには不思議な能力があることとは別にもう一つ秘密があって……
※完結まで執筆済み。プロローグ+31話。
文字数 58,670
最終更新日 2021.04.04
登録日 2021.03.25
わがまま放題の女王が統治する国にある日、新しい宰相がやってきた。
「恐れ多くも女王陛下……」
そんな前置きから始まる宰相の言葉が全ての始まりだった。
※プロローグ+全5話の短編です。
文字数 12,497
最終更新日 2018.04.08
登録日 2018.04.04
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