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「レティアナ、私との婚約を破棄してくれないか」
ある日、婚約者ヴィルに婚約破棄を切り出されたレティアナ。
ヴィルはレティアナの妹ラティシアに恋をしていた。
ラティシアは魔法を司る名家に生まれながら、魔法が使えない不出来と呼ばれたレティアナとは違い、美貌と才能を兼ね備えた美少女で、誰からも愛されていた。
「そう、わかったわ」
誰もが妹を愛し、自分を必要としてはくれない。
レティアナは自分の気持ちに気づかないふりをしてヴィルの申し出を受け入れる。
そして彼女は決意した。
誰も自分を必要としない、ならば自分だけは誇れるようにしようと。
他人に期待することを辞めた彼女は隣国へと出向き鍛錬を始めた。
そこでひょんなことから才能を開花させた彼女はいつの間にか隣国の王太子に見染められてしまう。
そんな中、ヴィルは突然居なくなったレティアナを必死に探していて……。
文字数 10,870
最終更新日 2024.01.30
登録日 2024.01.29
愛らしい美貌と可憐さから『花の妖精姫』と呼ばれるアルテシア。
夜会に参加すれば、ダンスの相手は引く手あまた。
清楚可憐なうら若き乙女を射止めようと、縁談は毎日のように舞い込む。
そんな妖精姫と呼ばれるアルテシアにもひとつの悩みがあった。それは男が大っ嫌い、ということ。
彼女の心を露知らず、両親は条件の良い縁談を組もうと勧めてくる。
嫌気がさしていた彼女の元にひとつの縁談が舞い込んだ。
それは社交界で『氷の公爵様』と呼ばれ、生粋の女嫌いと噂される謎多き公爵、ジオン・ローグベルトとのものだった。
「私、この方に嫁ぎます!」
女嫌いな方ならば、男嫌いの私と相まって丁度良いのではないか。
そう考えたアルテシアは氷の公爵様の元へ嫁ぐことに決めたのである。
しかしアルテシアが実際に会ったジオンは噂と違うようで……。
文字数 3,065
最終更新日 2024.01.29
登録日 2024.01.29
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