夢見カナタ

あらすじ 天野エンジは、平凡な高校生……のはずだった。ある日、謎の儀式の事故に巻き込まれ、 悪魔を使役する力を持つ少女・咲薔薇スズと出会う。だが、彼女には深刻な問題があった。 ――エロすぎるのだ。 どんな悪魔も、彼女の艶やかで無防備な振る舞いに理性を失い、すぐにセクハラを働いてしまう。 スズ自身はまったくの天然で、 セクハラを受けても「ん…これは仕方ないことだし……」と真顔で耐える始末。 そんな彼女を放っておけず、エンジはスズの相棒となることを決意。 世界に潜む「異能犯罪組織・七罪（セブン・シン）」を倒すため、二人はタッグを組む――が、 戦うたびにスズの服は破れ、悪魔たちは暴走し、エンジの理性は限界を迎える！？ ――これは、エロすぎて戦えない少女と、ツッコミ体質の少年が織りなす、愛とセクハラとバトルの物語。 --- 主なキャラクター ■天野エンジ（あまの えんじ） 年齢：17歳／性別：男／職業：高校生（後に自称・悪魔封じ師） ・真面目で常識人。スズの暴走（というか無自覚エロ） に常にツッコミを入れながらも、なんだかんだで守ってしまう。 ・隠された才能を持ち、物語が進むにつれて悪魔との交信能力も覚醒する。 ・エロに弱い。めちゃくちゃ弱い。 --- ■咲薔薇スズ（さきばら すず） 年齢：外見は17歳／性別：女／職業：悪魔使い（本業） ・代々悪魔と契約を結ぶ家系の末裔。身体的魅力が異常に高く、 契約した悪魔たちがしょっちゅう彼女にセクハラを仕掛ける。 ・性格はマイペースで天然。自分がエロいと言われても 「べ、別にそんなわけないじゃないですか」と焦り笑顔で流す。 ・一見戦闘能力が高そうだが、悪魔たちの暴走によりほとんどまともに戦えない。 ・たまに覚醒してえげつない強さを見せる。 --- ■使用悪魔たち（主なセクハラ犯） インクブス・レオ：典型的チャラ男悪魔。すぐスズに触ろうとするが、戦闘力は高い。 サキュバス・リリム：スズの服を溶かすのが趣味のドS悪魔娘。 ---

2030年、世界は未曾有の危機に瀕していた。原因不明の異常気象と遺伝子変異により、 地球上の昆虫が突如として体長30倍以上に巨大化。かつては小さな存在だった虫たちが、 その本来の能力をそのまま引き継ぎ、人類にとって致命的な脅威へと変貌した。 例えば、人間サイズに成長したゴキブリは、危険を察知すると時速300km以上で疾走し、 新幹線を超える速度で逃げ惑う。さらに、1秒間に体長の50倍の距離を移動する驚異的な身体能力と、 強力な咬合力で共食いを始め、食料が不足すれば人間をも捕食対象とするようになった。 巨大化した蚊は一刺しで致死量の血液を吸い取り、 蟻は数十トンの物を軽々と持ち上げる怪力で都市を破壊し尽くす。 人類は、かつて無視していた「小さな敵」に蹂躙されつつあった。 混乱の中、各国政府は対策を模索するが、軍事力だけでは手に負えず、壊滅的な被害が広がるばかり。 そんな絶望的な状況下で設立されたのが「IDCA（Insect Disaster Countermeasures Association）」、 通称「昆虫災害対策連合」だ。この組織は、昆虫学者、遺伝子工学の専門家、ロボット工学の技術者、　 そして特殊訓練を受けた戦闘員たちで構成され、巨大昆虫に対抗する最後の希望として結成された。 IDCAの最初の任務は、ゴキブリの巣窟と化した東京地下鉄網の奪還だった。 時速300kmで突進するゴキブリの大群に対し、彼らは音波兵器と高周波トラップを駆使して動きを封じ、 特殊合金製のロボット「インセクト・スレイヤー」で駆逐を試みる。しかし、 昆虫たちは単なる怪物ではなく、驚異的な適応力で人類の武器に耐性をつけていく。 ゴキブリが共食いで進化を加速させ、蚊が血を吸うたびに毒性を増す中、 IDCAのメンバーは極限状態で決断を迫られる――このまま戦い続けるのか、 それとも人類の生存圏を捨て、新天地を求めるのか。