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妻との離縁が決まった、その瞬間。
俺は前世の記憶を思い出した。
「……え? 俺、この後、没落するんじゃね?」
原作では、俺は散財ばかりする最低な侯爵令息。
妻のエレノアを追い出し、愛人のミレイアと結ばれた挙げ句、最後は炭鉱送りになる。
……いや、待て。
今回の俺、そんなに酷くないぞ?
そもそも流行病も起きてないし、両親も生きている。
しかも領地は普通に安定している。
俺が子供の頃に何気なく言ったことが、どうやら色々と役に立っていたらしい。
「これが……シナリオ強制力ってやつか?」
原作と同じ離縁をしたはずなのに、なぜか何もかも違っている。
これは、没落するはずだった侯爵令息が、人生をやり直す話――のはずだった。
文字数 6,832
最終更新日 2026.08.26
登録日 2026.08.26
妻との離縁が成立した瞬間、前世の記憶を思い出した。
「あれ? 俺、この後没落するんじゃね?」
持参金は妻に返還済み。
特許も全部持っていかれた。
……まあ、いいか。
石鹸作って、塩作って、マヨネーズ売って。
元愛人と一緒に、没落予定の侯爵家を立て直します。
え? 元妻が特許を買ってほしい?
もう要りませんよ。
文字数 3,885
最終更新日 2026.08.26
登録日 2026.08.26
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