縞々結弦/シマシマユヅル

縞々結弦/シマシマユヅル

IT零細企業経営者。生存率0.0%の宣告を受けICUで死の淵を経験。意識の底で見た「虚数の世界」半自伝的SF『虚数王国からの帰還』連載中。
1
SF 連載中 長編
2026年、春。 僕は、ワクチンの後遺症に端を発した多臓器不全により、慈愛医大病院のICU(集中治療室)に横たわっていた。 「生存率0.0%。あなたの機能は『廃絶』しています」 慈愛医大のICU(集中治療室)。 敗血症・多臓器不全により死に直面したIT企業経営者の「僕」が、混濁する意識の底で見たのは、 現実世界=実数では決して記述できない 「もう一つの世界」だった。 サンクトペテルブルクに住む、生体アンテナを持つロシア人青年。 砂漠のカフェでグレープ色のスープを差し出す、ヒーラーの少女。 そして、枯れゆく「女王」を救うために必要な<真っ白な磁器>の輝き。 本連載は、死の淵から奇跡の生還を遂げた著者が、 自身の体験をベースに綴る「実数と虚数が交錯する」半自伝的ファンタジー。 舞台は、 0と1の論理が支配する東京・新井薬師のITスタジオから、 潮風と土の匂いが混じり合う千葉・鴨川のバイオリアクター(生命循環場)へ。 数値化され、効率化され、色を失っていく現代社会の「正論」に対し、僕たちはどうやって「自分だけの純正律(ズヴク)」を取り戻すのか。 廃棄される雑魚、アワビの殻、ワームが耕す土。 土地資源の再解釈が生み出す一杯のラーメン。 廃屋で焼かれる、名もなき「白い器」。 これは、一度死んだ男が 人生の悔恨に飲み込まれそうになりながら 虚数王国に響き渡る「レゾナンス=宇宙の旋律(しらべ)」に導かれ 『日常』という名の実数世界へと帰還するまでの、20編の共鳴記録である。
24h.ポイント 285pt
小説 4,929 位 / 222,151件 SF 27 位 / 6,413件
文字数 7,708 最終更新日 2026.05.01 登録日 2026.05.01
1