雨水林檎

《日常系BL風味義理親子（もしくは兄弟）な物語》 この関係は出会った時からだと、数えてみればもう十年余。 親子のようにもしくは兄弟のようなささいな理由を含めて、少しの雑音を聴きながら今日も二人でただ生きています。

　郊外の海の見えるその街ではひとりの男が暮らしている。 　高台から見えるその景色、彼は遠く海に浮かぶ夢のような景色を見た。 　東京で医師を目指した過去をもちながらも、全てを捨てて隠居状態。 　しかし、その孤独な年月はとある出会いと再会によりある日をもって一転する。 　黒島朝陽◎医師を諦め翻訳業を営む男。元来の体力がなく、病にふせながらも日々を静かに送っている。 　メメント・フジハラ◎黒島が兄から託されたハーフの少年。プラチナブロンドに紺碧の瞳で右足が不自由。 　河津薫◎黒島の中学からの友人。黒島が東京を去っても勉強を続け医師になった。しかし、十年の月日を経て仕事を辞め黒島の住む街にやってくる。

病弱な兄と傍で絵を描き続ける弟。 いつか離さなければならない背中を、追い求めて未だ手を伸ばす。 弟×兄の、一次創作BL小説です。

【オメガバースR18】東京でお互い愛し合い身を寄せ合って暮らしている日々。 二人はこれから幸せになるはずだった。 しかし運命は残酷にも、その別れを予感させる。 オメガにしか感染しない流行病。 ーー幸せは、訪れるはずだった。

《オメガバースR18》だけど、どうしても目で追ってしまう、この感情の名前を俺は知らない。 　◇ 『運命とは』　 　同じ高校に通うアルファの義堂正宗とオメガの篠谷なつめ。 　釣り合うはずのない二人は次第に惹かれあい距離を縮めて行く。けれどある日、なつめに発情期が訪れて……。 　それは、身分違いの恋のお話。

無愛想大学生α×美形モデルΩ 《オメガバースR18》 ふたりで朝を迎えるために。 事実上同棲生活が続いてしばらく経つ。オメガでモデルの万里（マリ）は今日も気だるい朝を迎えていた。恋人でアルファの大学生の直生（ナオ）とキスをして、愛を確かめ合う日々。いつも素直じゃない万里だけど、求めているのはただひとり……。けれど、万里に発情期がもうすぐ訪れようとしていた。