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ファンタジー 連載中 長編
――気づけば、見知らぬ大地に立っていた。 現代のサラリーマン・柿野優人は、深夜残業中に突然命を落とし、 目覚めた先は“地主”という立場を持つ青年・カイン・ユーストとしての第二の人生だった。 水の枯れた村。忘れられた土地。 奪われた“名前”と“加護”。 彼は、名を持たぬ地に触れ、土地が“生きている”ことを知る。 だが、この世界には“灰の者”と呼ばれる存在がいる。 彼らは地霊の契約を食らい、誓地を奪い、名を消して回る影。 そしてカインは、守ろうとした土地の中で、彼らと対峙することになる。 その中でカインが手にしたのは―― かつて誰かが刻み、今は忘れられた「名」。 失われた地霊の記憶を呼び起こし、かつての地主の“過ち”に踏み込む覚悟。 敵か味方かも分からない灰の者。 本当の地主とは誰なのか。 “名”が意味を持つこの世界で、土地と人の記憶を繋ぎ直す物語が、今始まる。
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文字数 5,468 最終更新日 2025.06.08 登録日 2025.06.08
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