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「承知いたしました。では三日後、私はこの国を離れます」
王宮の華やかな夜会で、王太子レオナルトから突然婚約破棄を告げられた侯爵令嬢ミレイユ。
六年間、王太子の婚約者として彼を支え、王国の外交に尽くしてきた彼女だったが、その功績を認められることはなかった。
新しい恋人を隣に立たせた王太子は、ミレイユを冷たく突き放す。
「お前の代わりなど、いくらでもいる」
しかし、王太子は知らなかった。
隣国との重要な交易協定を陰で支えていたのが、ほかならぬミレイユだったことを。
そして、協定の更新期限が三日後に迫っていることを――。
彼女が去ると決めた翌朝から、王宮では次々と問題が発覚し始める。
外交交渉の停滞、隠されていた書類の不正、そして隣国から届く思いがけない通告。
それでも王太子は、自分の過ちを認めようとしない。
一方、すべてを失ったはずのミレイユのもとには、彼女の本当の価値を知る隣国の若き宰相から、一通の手紙が届いていた。
三日後、彼女が国を去るとき、王太子は何を失ったのかを思い知ることになる。
これは、愛する人に捨てられた一人の令嬢が、自分自身の価値を取り戻し、新たな幸せへと歩き出す物語。
婚約破棄から始まる、三日間の逆転劇。
文字数 15,827
最終更新日 2026.11.07
登録日 2026.11.06
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