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こんな世界に生まれ落ちたけど、もがいている。
人族が治めるテリア王国――
その王国魔術院を首席で卒業し、王宮魔術師として名を馳せる才媛――セレスティア。
彼女の才と美貌に目をつけた王子からの求婚を、セレスは一言で断った。
その瞬間、彼女の運命は大きく変わった。
王宮から流されたのは、誹謗と捏造。
真実など必要ない。王子のプライドを傷つけた、それだけで十分だった。
こうしてセレスティアは「追放処分」となり、全てを失う。
魔術師の称号も、居場所も、安寧も。
ならばいっそのこと、自分がしたいことをしようと、セレスは思った。
そこで、魔族が統治する帝国に亡命し、禁忌とされる『黒魔術』を極めることに決めたのだ。
文字数 13,955
最終更新日 2025.12.21
登録日 2025.12.16
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