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祖父が遺したのは、借金と、迷宮と、行き場のない三人だった。
借金取りに追われ、町役場を辞めた元公務員・網代駆は、相続したボロ家の倉庫で死にかけのダンジョン核と出会う。
その核は、人の欲望を糧に迷宮を育てる青髪の美少女――コアちゃん。
だが、このダンジョンを役所に届ければ、封鎖・調査・収用は避けられない。
ならば駆は、ひとつの屁理屈に辿り着く。
「このダンジョン、土地じゃなくて生き物の内臓では?」
借金返済のため。コアちゃんを守るため。奪われた普通の暮らしを取り戻すため。
元役場職員、迷宮核の美少女、金の匂いに敏いダークエルフ商人。三人の足りないものが噛み合っていく中で、駆はもう一つの謎に近づいていく――消えた祖父は、なぜ迷宮に呑まれたのか。
法の抜け穴系・迷宮経営コメディ、絶賛連載中。
文字数 337,263
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.07.30
何かの許可を取りに来た。
そのついでに、施設を見学することになった。
古びた建物。
生臭い水槽。
骨だけで泳ぐ魚。
身体の外に内臓を垂らした生き物。
そして、食肉用として競りにかけられる人魚たち。
奇妙な場所だった。
なのに、不思議と懐かしい。
水温を知っている。
餌の量を知っている。
人魚の選別基準まで、なぜか知っている。
——俺は、本当に今日初めてここへ来たのだろうか。
水族館を巡る、ひとりの男の見学コース。
その終点で待っていたものとは。
文字数 7,130
最終更新日 2026.08.16
登録日 2026.08.16
春休み。
高校入学を目前に控えた俺の家へ、幼馴染みで従妹の雅がやってきた。
昔は毎日のように一緒に遊んでいたけれど、会うのは何年ぶりだろう。
久しぶりに再会した雅は、驚くほど綺麗になっていて――。
「これから末永くよろしくね、旦那様」
どうやら小さいころに交わした「大人になったら結婚しよう」という約束を、雅は今でも本気で覚えているらしい。
しかも親同士はすっかり乗り気。
同じ家で暮らして、一緒に食事をして、買い物に出かけて。
高校生活が始まる前から、幼馴染みとの新婚生活が始まってしまった!?
初恋の女の子と過ごす、少し早すぎる結婚生活。
俺たちの春は、まだ始まったばかりだ!
文字数 9,169
最終更新日 2026.07.27
登録日 2026.07.27
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