過去の自分を振り返る人だけが成功する理由

不安になったとき、前に進む勇気を得る方法

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誰しも望む未来があります。しかし、その未来を実現できる人は、ひとにぎりだと考えていませんか? そんなことはありません。未来の自分を変えるヒントは、あなた自身の中にあるのです。過去に「目をつけ」「掘り下げて」「引き出す」。このプロセスの繰り返しが、あなたの未来を大きく変えるのです。ここでは、自分自身を「振り返る」ことで見えてくる、あなたが望む未来の導き出し方を紹介していきます。そう、あなたの過去は宝の山なのです。 

振り返るから元気になる

振り返りは、決して後ろ向きなことではないと述べてきたわけですが、ここではむしろ、振り返るから元気になるということをお伝えします。
もしも飛び込み営業をしている人ならば、常に未知のお客さまを開拓していかなければなりません。常に前を向き飛び込もうとしていきます。

「でも、話を聞いてくれるだろうか……」
「話を聞いてくれても、商談になるだろうか……」

未来のことはわからない。わからないから不安になって、目の前の未来に対して不安が立ちふさがり、動けなくなってしまいます。これは飛び込み営業に限った話ではありません。
転職しようか。独立しようか。告白しようか。
勇気を持ってチャレンジしなければならないときに、誰もが感じる不安です。そのときに前に進む勇気を得るために、振り返るのです。

振り返りは反動をつけて前に飛び出すようなものです。これまで生きてきた時間の中で、勇気を持ってチャレンジしたことを振り返ってみましょう。過去の小さなチャレンジをどんどん探していきます。
すると、いくつものチャレンジの実績が発見できます。未来の不安に対しては、「過去の実績」があなたを勇気づけてくれます。

「実績があればなあ……」と思ったとき

実績はあなたを支えてくれます。
そうはいっても、初めての仕事では実績がありません。たとえば独立開業したての会計士も、コーチも、実績がありません。周りを見回せば、歴史のある会社があり、数々の実績を誇る同業者がいる。
途端に不安になってしまいます。

「実績がないと、信用されないよなあ……」

実績は、大いに力になります。しかし、初めは誰でも実績がないのです。そんなときにはどうしたらよいでしょうか。

「熱意を示す」ことです。

どれだけ熱意を持って仕事をするのか。どれだけ誠意を持ってサービスを提供するか。それをしっかりと相手に伝えるのです。

「でも、その勇気が出ません……」

実績がないことに意識が向かいすぎて、自信を失っているのです。こんなときこそ振り返りが必要です。これから始めるサービスについての実績はないかもしれません。しかし、そのサービスを始めるに至った動機は何だったのでしょうか。

取り扱っている商品やサービスによって救われた体験とか、一人でも多くの困っている方を助けたいと思うに至った体験とか、きっかけがあったはずです。そのきっかけとなった出来事を思い出して下さい。
過去においてその仕事を選んだ決意を思い出して下さい。あなたはその思いを胸に秘めて決断したのです。
あなたの現在の行動は、過去の行動の結果なのです。原点となる出来事や体験、思いや感動をしっかりと思い出して味わってみて下さい。

実績がない段階では、原点となる「熱い気持ち」を思い出し、その熱意を伝えようとすればいいのです。

自信をもてる

新しいことを始めたばかりのときには、誰でも実績がありません。しかし、地道に活動を続けていけば、やがて実績が積み重なっていきます。
地道な努力を重ね、継続していけば、自然と実績はついてくるのです。

しかし、前進すればするほど、その先の風景が見えてきます。山を一つ越えれば、その先の山が見えてしまうのです。前へ、前へと進めば進むほど、もっと大きな目標が見えてきます。これまでに達成してきたことが、ちっぽけに見えてしまう。そうすると、急に不安になってきます。

「まだまだだ……。ちっとも進んでいない……」

誰もがこんな風に立ちすくんでしまいます。始めたばかりの頃は「実績がないからダメだ」と思い、実績がついてきたら、「まだまだダメだ」と自己否定する。いつになったら安心できるのでしょうか。答えは、
「いつになっても安心できる日は来ない」
です。しかし、同時に、
「いつでも安心することはできる。振り返ることさえできれば」
なのです。

私たちは努力する限り、上を見ればきりがありません。下を見ても同じくきりがありません。やってきたことそのままを受け止めるのです。それ以上でもなければ、それ以下でもない、あるがままの実績を受け入れることができたとき、心は安定します。

虚勢を張ることなく、強みも弱みも受け入れることができるまで、しっかりと振り返りましょう。


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プロフィール

藤由達藏
藤由達藏

1991年早稲田大学卒業後、文具・オフィス家具メーカーPLUSに入社。営業職、本部企画職、全プラス労働組合中央執行委員長等を経て、2013年9月に独立。コーチングを核に、各種心理技法や武術、ヘミシンク、労働組合、文芸・美術・音楽創作等の経験を統合し、「気分と視座の転換」を重視した夢実現応援対話技法を確立。2016年9月、株式会社Gonmatusを設立。夢実現応援家®を養成し、全国のビジネスパーソンの夢実現を応援している。

著書

過去の自分を振り返る人だけが成功する理由

過去の自分を振り返る人だけが成功する理由

藤由達藏 /
「過去の自分は宝の山である」をキーワードに、自分自身を振り返ることで、未来...
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