やると決めたことを「すぐやる」ための思考スイッチ

2018.09.26 公式 考えすぎない 第30回
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仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。 

慎重に考えすぎない

ヘタな考え方の一つが「優柔不断」です。答えを選択する際、もしくは答えを実践に移す際に、決断が必要な場合があります。答えは見つかっているのに決断できないために悩み続けるのは時間とエネルギーの無駄です。そのために機会を逃してしまうこともあるでしょう。

ある程度考えたら、決断することが大事です。

決断できない理由は、何かを恐れているのかもしれません。うまくいかないことや困難を恐れて新しいことを始められない、人がどう思うか・人に何と言われるかを恐れてやりたいことができない、失敗を恐れすぎて自分の夢や目標がもてない、失恋で傷つくことを恐れて恋愛に消極的になっている、人間関係のトラブルを恐れすぎて親しい人づきあいができない……。

実際には、何かを恐れていることに気づいていない場合が多いのでしょう。

行動する決断がなかなかできない時、「何を恐れているのだろうか?」と自問してみれば、自分が心の中で恐れているものに気づけることがあるでしょう。

自分が恐れているものに気づいたら、「(恐れているものを)覚悟しよう」と考えることで、決断できることがあります。

犠牲を覚悟する

何かをやるためには、それに自分の時間やエネルギーやお金などを費やすことになります。それだけ、他のことに使える分が減ってしまいます。そのために、他にやりたいことや人づきあいや欲しい物をあきらめなければならないこともあります。

それは選択であり、しかたがないのです。何かを選べば、選べないものが出るのはしかたがありません。一人の人間(の時間・エネルギー・お金など)には限りがあります。「すべてを得たい」「何もあきらめない」というのは欲張りすぎでしょう。

そういう場合、「これをやるためには、この程度の犠牲は当たり前(しかたがない)」と覚悟できると決断できます。

その前に、それをやることで得られるものを思い起こしてみるといいでしょう。やる価値があると思えれば、ある程度の犠牲も覚悟しやすいのです。

たとえば、「やればできる可能性はある」「うまくいけば○○が得られる」「失敗したとしてもきっといい経験になる」「何もしなければ、何も得られるものはない」「失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れよう」……。

また、「何もしないよりもいい経験をしたほうがいい」「いい経験をするつもりでやってみよう」「自分の成長のためにやろう」などと考えることで決断できるかもしれません。うまくいってもいかなくても、長い目で見れば自分にとって「いい経験」になるのではないでしょうか。

困難を覚悟する

やりたいことを始められないのは、困難を恐れているからかもしれません。

何かを始めれば、慣れないことに戸惑ったり・困ったり、思うようにいかなかったり、トラブルが発生したりすることもあるでしょう。はじめのうちは、特に大変です。ストレスが溜まったり疲れたりすることもあるでしょう。そんな当たり前のことでも、それを恐れたりイヤがっていたら決断できません。

「はじめは大変なのが当たり前。慣れれば平気になる」「工夫していけば少しずつうまくできるようになる」「途中で問題が発生するのは当然のこと。その都度対処すれば大丈夫」「多少の苦労は覚悟しよう」「それなりの我慢は必要」……。

こんなふうに、恐れているものを覚悟したり、その先の見通しを考えたりすれば決断できるでしょう。

また、つらさや困難があるから、うまくいった時の喜びも大きいのです。困難を乗り越えることで得られるものもあるはずです。それは、工夫や努力をする能力だったり、我慢する力だったり、自信だったりします。これらが向上することは、今後に何かを得るためにきっと役立つでしょう。何もしなければ、自身の向上もなく、むしろ自分を弱くし、ますますチャレンジできなくなってしまうのではないでしょうか。

悪い結果を覚悟する

やりたいことができないのは多くの場合、予想される悪い結果を恐れているからでしょう。

「悪い結果になってもかまわない」と覚悟できれば、決断できます。

たとえば、「そんなにうまくできなくてもいいんじゃないか」「人にどう思われようがかまわない」「失敗してもいい」のように考えられればいいのです。

また、「そうなったら、その時はその時」と悪い事態を受け入れることができるといいでしょう。さらに、「そうなった時には、こうしよう」のように先の先を考えられると、なおいいでしょう。

何かを得るためには犠牲や困難やリスクはつきものです。それを恐れてばかりいては、何もできず、何も得られません。恐れているものを覚悟することで決断できるようになれるといいでしょう。恐れの気もちは、やり始めることで大半は消えるものだったりもします。

また、何もしなければ経験もできません。経験しなければわからないことがあります。経験が少ないままでは、いつまでたってもなかなか決断できないでしょう。

恐れへの第一の対策は、勇気を出してやることです。やることで経験を積み、自分にできることを確認するにつれて自信を築くことができ、恐れを小さくすることができるのです。

何もしないことで自分を弱くし、リスクを恐れてさらに何もできなくなってしまう悪循環に陥らないように、時には勇気を出してチャレンジしてみることが大事です。

たとえ失敗したとしても、「なるようになる」とわかるでしょう。「いい経験になった」と思えれば、なおいいでしょう。

やれば成功する可能性があります。成功すれば、幸せを感じられるとともに、それなりの自信も得られるでしょう。それによってのみ、恐れない勇気を育てることができるのではないでしょうか。

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プロフィール

本多時生
本多時生

1956年7月、神奈川県生まれ。電気通信大学卒業。ソフト開発の仕事の傍ら、20代後半より「人の幸せに関する研究」をライフワークとしてはじめ、1996年には「幸せのホームページ」を開設、現在までほぼ毎日更新を続けている。

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