考えすぎない

一人で悩みすぎないためにはどうすればいいか

2018.11.14 公式 考えすぎない 第33回
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仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。 

一人で悩みすぎない

自分が抱えている問題を一所懸命に考えても、行き詰まってしまうことがあるでしょう。いくら考えても答えが出そうもない時には、一人だけで悩みすぎずに、人に相談してみるのも一つの方法です。一人の人間の考えには限界があります。自分以外の人の考えを聞いてみれば、自分に足りなかった考えが見つかることがあります。人の力を借りることで容易に答えが見つかることもあるのです。

自分と同じような問題を経験した人はたくさんいるはずです。経験者に聞いてみれば的を射たアドバイスが聞けるかもしれません。

誰かに話を聞いてもらうだけでも心が落ちついたり、自分の考えが整理できたりすることもあります。人に相談する効果には、問題解決のヒントを得るほかに、つらさが軽くなるという〝心の癒し〟もあります。

人に相談する場合には、相手を選ぶことが大事です。

親身になって話を聞いてくれる人が身近にいる人は、それだけでも幸せだと思ったほうがいいでしょう。

具体的なアドバイスはなくても、慰めたり励ましたりしてもらえるだけでも大きいことです。

専門的なことは専門家に相談するのがいちばんです。心身の病気のことは医者に、行政(制度や手続きなど)に関することは役所などの窓口に、法律的なことは弁護士に……。

人に相談したくても、身近にいい相談相手がいない人もいるでしょう。

人に相談する方法には、直接会う以外にも、電話やメールやインターネット上の掲示板などを利用する方法もあります。「電話 相談 窓口」「メール 相談」「人生相談 掲示板」などの言葉でインターネットを検索してみればいろいろ見つかるはずです。

人生相談サイトの過去の相談記録を探せば、自分と同じ悩みの相談が見つかり、いいアドバイスに出会える可能性もあります。「自分と同じように悩んでいる人がいるんだ」とわかるだけでも、心が少しは軽くなるでしょう。

人に相談する際には、あくまでも自分で考えるヒントを得るためと考え、人の意見はどんな内容でもありがたく聞き、あとで自分でよく考えてみるという形をとったほうがいいでしょう。

相談にのってくれた人への感謝も忘れずに、お礼や恩返しができるといいでしょう。

視点を変えて考えてみる

考えが行き詰まった際のもう一つの対策は、視点を変えて考えてみるようにすることです。

一つの方法は、「親しい友達に同様の悩みを相談されたら、自分はなんと言ってあげるか?」を真剣に考えてみることです。

また、「なりたい自分なら(どうするだろうか)?」「自分が尊敬する人(知人/有名人/歴史上の人物など)ならどうするか?」のように考えてみるのもいいでしょう。

「本来の(ふだんの/落ちついている)自分ならどう考えられるだろうか?」と考えてみるだけでも、違う考えができることがあります。

相手のある問題だとしたら、立場を変えて相手の気もちを考えてみるといいでしょう。

「こうしたら相手はどう思うだろう?」「こう言ったら相手はどう感じるだろう?」などと考えてみればいいのです。

人は感情で動くことが多いのです。言い方をちょっと工夫するだけでも相手の感じ方・対応のしかたが変わることがよくあります。たとえば、人に何かを頼む時に命令口調で言うのとお願いするのとでは違います。また、やり方や手順を間違えると、よく言われる「ボタンの掛け違い」のような感情の問題が長く続くことになってしまう場合もあります。

人間関係の問題では、人の気もちが少しでも考えられるのと、ぜんぜん考えられないのとでは、大きな違いがあります。

と言っても、人の心は確かにはわかりません。人の気もちを考えすぎるのもよくありません。相手の気もちをある程度思いやったのなら、それでいいのです。

人の気もちを考えてみることで、自己中心的な偏った考えをしないようにし、現実的な問題の解決を考えるために役立つことがあります。

人の智恵を借りるという意味では、自分の問題に関係ありそうな本やインターネットのホームページなどを見つけて、自分の問題を考えるヒントを探してみる方法もあります。自分にはない考え方や視点が見つかる可能性があります。

ただし、あくまでも「ヒント」を探すのです。答えを探そうとしてもピッタリの答えはなかなか見つからないでしょう。「こういう考え方(方法)もあるんだ」「ここの部分だけは参考になる」「この考え方は応用できるかも」「これは違うな。こんなことはやめよう」「私ならこう考える」などと考えられれば、十分ヒントになっているのです。

考えが行き詰まって苦しくなった場合には、以上のような工夫をしながら考えることができるようになれれば、悩みを軽くし、早く解消できるようになるでしょう。


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プロフィール

本多時生
本多時生

1956年7月、神奈川県生まれ。電気通信大学卒業。ソフト開発の仕事の傍ら、20代後半より「人の幸せに関する研究」をライフワークとしてはじめ、1996年には「幸せのホームページ」を開設、現在までほぼ毎日更新を続けている。

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