考えすぎない

悩みを苦にせず楽に考えるコツ

2018.10.24 公式 考えすぎない 第32回
Getty Images

仕事でもプライベートでも、私たち日本人はその勤勉さゆえなのかつい考えすぎてしまうことが多いように思います。しかしそうした日々の悩みは、ほとんどが“考えすぎ”を原因としています。この“考えすぎるクセ”を改善すれば、もっとラクに生きることができるはず……この連載では、「考えすぎずに生き、もっと幸せになる」ための方法を紹介していきます。 

苦にしすぎない

「悩む」には、「考える」と「苦しむ」の意味があります。「悩まない」ためには、「考えない」か「考えても、苦しまない」ことができればいいのです。「苦にせずに、よく考える」ことができればいいのでしょう。

悩みがあることを「苦しい、苦しい」「イヤだ、イヤだ」などと思っていると、余計につらい気もちになります。「こういう時もある」「悩みがあるのはしかたがない」などと考えれば、少しは気もちがラクになるでしょう。現実を受け入れることができれば、やがて慣れて「ふつう」と思えるようになるのです。

世の中にはいろんな問題を抱えている人がいます。自分よりも重い問題を抱えている人もいっぱいいます。

誰もが何かしら問題を抱えているのです。よりよく生きようとしている人はなおさらです。その問題をどのくらい苦にするかはその人しだいです。

まずは悩みがあることをあまり苦にせずに、「問題があるのが当たり前」「落ちついて考えることができればいい」などと問題に取り組む覚悟ができるといいでしょう。

現状を苦にしすぎない

問題解決の努力をしていてもすぐには解決できない場合もあります。解決するまでの時間をあまり悩み苦しまないようにできるといいでしょう。

問題の中にはつらい時間は限られている場合があります。たとえば、仕事でちょっとつらい業務をやらなければならない時、口が悪い上司に叱られる時、人から聞きたくない話を聞かされている時、人づきあいで気まずい思いをする時、イヤな相手といっしょに過ごす時……。

そういう場合には、「(つらいのは)一時の事」と考えてちょっと我慢すればすむことがあります。我慢というよりも、少し力を抜いて「やり過ごせばいい」と考えてもいいでしょう。

「(もう少し)頑張ろう」「(もうちょっとだけ)我慢しよう」などと一言(心の中で)言うだけで、少しは心をもち直せることもあるでしょう。

「このまま続ければいずれは終わる」のような見通しを考えるのもいいでしょう。

問題がある現状を苦にしないようになれば、悩む必要がなくなる場合もあるでしょう。多少苦しい時があってもちょっと我慢するだけですむのなら、それで「よし」とできればいいのです。

問題をラクに考える

問題を考える際に力が入りすぎると苦しくなります。少し心の力を抜いて、ラクに考えられるようになるといいでしょう。

「すぐに、解決しなければならない」と思い込んでいると、つい焦ってしまいます。

「できることを一つ一つやっていこう」「時間をかけて少しずつ改善していこう」などと考えることで、焦らずにじっくりと考えられるといいでしょう。

問題を大きく考えすぎると、重苦しくなります。

「これがすべてではない」「これがダメでも、他がある(まだやりようがある/この先どうにでもなる)」などと考えられるといいでしょう。

また、この問題は「人生の一大事ではない」「そんなには大きいことではない」「生きていけないわけじゃない」「ご飯が食べられないわけじゃない」「死ぬわけではない」などと考えることで、少しでもラクに考えられるようになるといいでしょう。

問題を深刻に考えすぎると、力が入りすぎて苦しくなります。

「人生は旅」「人生はドラマ」「人生はゲーム」などと、人生を何かに例えた言葉がいろいろあります。人生は山あり谷あり、波乱万丈のほうが面白いと考えることもできるのです。

「人生はゲーム」と考えれば、「楽しむ」ことが目的になり、悩みや問題もいろいろあるから「面白い」とも考えられるでしょう。

問題をイヤがったり逃げ腰で考えると、余計につらくなるのです。

「人生は学校」「人生は自分を育てる場」などと前向きに考えることもできます。

「悪いことは、自分を育てるいい材料」「イヤな人は、いい練習相手」「すべてのことはいい経験」「人生の中で一つ一つ学んでいこう」などと考えられれば、心の姿勢が変わり、前向きになれるのです。そう考えたほうがラクになるのです。

どのような悩みがあろうとも、あまり悩み苦しまないように、「(もう少し力を抜いて)ラクな気もちで考えよう」と心がけることができるといいでしょう。


本多時生「考えすぎない」書籍の詳細はこちら

ご感想はこちら

プロフィール

本多時生
本多時生

1956年7月、神奈川県生まれ。電気通信大学卒業。ソフト開発の仕事の傍ら、20代後半より「人の幸せに関する研究」をライフワークとしてはじめ、1996年には「幸せのホームページ」を開設、現在までほぼ毎日更新を続けている。

出版をご希望の方へ