cueのププププレゼン力

第15回 2016.11.09

80歳HAPPY BIRTHDAY♥LOVE 装苑

一目惚れ❤見つけちゃってしまいました。

それで、何気なくこの回を観ていると、桃李君の対談相手は彼と同じ世代の“写真家”とのこと。桃李君の写真集を撮影したこともある方らしく、プライベートでも仲が良いのだとか。都内某所の写真事務所で、2人のトークは和気あいあいにスタート。桃李君と和やかに笑い合っているこの写真家は、まだお若いものの仕事経験が豊富そう。ただ、僕は勉強不足でこの方の名前を知らず、「ふ~ん」という感じでしばらく番組を観ていたのでした。

ところが途中で、あることに気づきます。それは、2人が囲むテーブルの上にさりげなく置いてあるファッション誌“GINZA”。それも、僕が前から気になっていた表紙ビジュアルの号! それまで自室の床に寝転がってテレビ画面を眺めていた僕でしたが、思わず身を乗り出しました。あれれれれ、もしかしてあの表紙、この人が撮ったの? そして、録画を巻き戻して名前をチェックすると――“写真家・奥山由之”とのこと。

ここで一気に、僕のアドレナリンスイッチが入りました。2人の共通点や、それぞれの仕事に対する姿勢、などなど……まるで彼らの隣に座って話を聞いているような感覚になっていました。そして、一目惚れしてしまったのです。

「僕、この人とクリエイションした~い❤❤❤」

吉報! チャチャチャッウ!!!

さて、去る9月7日。その晩は“劇団はえぎわ”の舞台の千秋楽で、僕は打ち上げに参加していました。僕を含め、いまだ興奮の冷めない役者・スタッフ全員が一堂に会した宴に参戦し、まさに「乾杯!」というところで、携帯電話に着信が。雑誌 “装苑”編集部からの電話でした。

「もしもし、Qさん(僕のこと)ですか? 実はお願いしたいことがありまして、今度の12月号で創刊80周年を迎える装苑の特集として、様々なクリエイターの方から、80周年を祝うメッセージをいただき一挙掲載する企画を考えております。そこでぜひ、Qさんに見開き1ページで『お祝いクリエイションビジュアル』をご制作いただきたいのですが」

キターッ! 来た来た!? マジで嬉しい❤❤❤ もちろん喜んでお引き受けいたしました。装苑は、学生の頃から愛読しています。また、実はとあるご縁から連載も担当していて、舞台好きが高じて舞台のプレビューを3年ほど書かせていただいています。本当にいつもお世話になっております。でもでもでも、僕は以前から「いつかはアーティスト・クリエイターとして、装苑の紙面にビジュアルクリエイションを飾りたい! やりきりたい! どーんと載りたい!」と、片思いのラブコールをしていたのです。だから今回の電話に「なんてHAPPYなオファーなんだろう」と狂喜乱舞し、その場で小躍りしてしまいました。

希望★熱望★野望 “彼女”とのクリエイションクリエイション

本件に際して、嬉しいことがもう1つ。ビジュアルクリエイションのモデルは、なんと女優の小松菜奈ちゃんだそう。キターッ! 来た来た来た!? マジでマジで嬉しい❤❤❤ 小松菜奈ちゃんといえば、映画にCMに雑誌に、彼女を見ない日はないほどの若手人気女優&モデルであります。

彼女とは、以前に一度お会いしたことがありました。僕が担当する資生堂ブランドの“新しい顔”となるモデルを探していたときのことです。多方面にアンテナを張っていたある日、雑誌“日経エンターテイメント”の小さな記事が目に留まったのです。これからの活躍が期待される新人として、菜奈ちゃんが特集されていました。しかも記事によれば、映画『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『告白』と、僕の大好きな映画を世に送り出し続けている中島哲也監督の新作『渇き。』に、彼女がキーパーソン役で出演するとのこと。この映画は前から観る気満々だったこともあり、「この記事のガール、気になるな。彼女がスクリーンの中で動いているところを、絶対に観たい!」と思い、公開後、すぐに映画館へと足を運びました。

その2時間後――大興奮! いいガール見つけちゃった!!! 「彼女は絶対これからブレイクする!」とルンルン気分でオフィスに戻り、「菜奈ちゃんにお会いできないか?」と打診しました。そして実際にお会いさせていただいた菜奈ちゃんは、当時、確かまだ高校生。大勢の大人たちに囲まれて緊張していたようだったので、僕が1番にご挨拶し、映画「渇き。」のことや、これからの活動などについて質問させていただきました。

間近で話す彼女は、やはりミステリアスで、個性的で、すごくイイ! 女の子を中心にめちゃくちゃ人気が出そうだなと、強く思いました。結局、僕が担当したブランドでは起用とはならなかったものの、別の企画で採用となり、現在は数々のブランドのミューズとして出演していただいています。

そんなわけで、その後ずっと「菜奈ちゃんとクリエイションしたい」と熱望❤していた僕にとっては、装苑編集部からのご提案は大LUCKY★なものだったのです。

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プロフィール

成田 久
成田 久

アートディレクター・アーティスト。1970年生まれ。多摩美術大学・東京藝術大学大学院修了し、1999年に資生堂入社。宣伝・デザイン部に所属。アネッサのCMで蛯原友里を起用し、楽曲にBONNIE PINK「A Perfect Sky」を使用したことで一躍話題に。そのほかマシェリやマキアージュ、ベネフィーク、HAKU、インテグレート、unoなど多彩なブランドのアートディレクションを担当。更にTSUBAKIで初めて男性キャストとして福山雅治を起用するなど、資生堂商品のブランディングに大きく貢献する。
社外活動では13年NHK大河ドラマ「八重の桜」のイメージポスターのアートディレクションを担当するほか、多数のアーティストのCDジャケットやMVのアートディレクション等を手掛ける。更に雑誌「装苑」にて演劇レビューを連載するなど活動範囲は留まるところを知らない。

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