こうして「自分で自分をほめること」を習慣化できて自信を持てるようになると、仕事における自分自身の意識も変化していきます。
例えば、仕事上で何らかの問題が発生したとき、自分に自信がなければないほど必要以上に自分を責めてしまい、自身を変えようと努力します。しかし、自分に自信が持てていれば、そのトラブルの背景には自分の力以外の要素も多分に絡んでおり、決して自分だけに落ち度があったわけではないことが分かるようになってきます。
つまり、物の見方が多角的になり、起こっている状況を客観的に広い視野で見ることができるようになるのです。ただし、自分に非があると認めることは大前提なので、それは忘れないで下さい。そのうえで問題を真摯に受け止め、「自分には何ができるだろうか?」と考えることが大切です。
また、仕事におけるトラブル再発の防止策としては、職場の人に自分の得意なことや苦手なことを常日頃から伝えておくことです。そうすることで、自分が不得意なことにかかわらないで済むような空気をつくっておくのです。これも“やる気”を継続させるためには、実は大切なことなのです。
こうして職場で自分をうまく使ってもらえるような空気づくりができると、それまでに比べて、明らかに仕事がしやすくなります。そして、仕事がスムーズにこなせるようになれば、さらに自分をほめるポイントも増えて、ますます小さな自信を積み重ねられるようになるのです。また、こうした好循環が生まれると、日頃から“やる気”が失われにくくなる効果も大いに期待できます。
「ほめられて伸びるタイプ」だと思っているのは誰しも同じです。しかし、世の中はあなたをほめてくれる機会など、そうそうあるものではありません。だからこそ、自分で自分をほめてあげ、自分を認めることにより、小さな自信を積み重ねることが大切なのです。
次回に続く