頑張らないでやる気を出すコツ

自分で無理に頑張らなくても、“やる気”は他人から貰える

2019.02.11 公式 頑張らないでやる気を出すコツ 第23回
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“気”は、人から人へ伝播する

こんにちは、感情コミュニケーション術専門家の沖本るり子です。今回は、“やる気”は自分で無理やり頑張って出さなくても、他人から貰えるという話を紹介します。これまでにお話してきたように、“やる気”が出せないときに、自分自身の考え方や行動を切り替えて“やる気”を出すコツは多々あります。しかし、実は“やる気”というのは人から人へ伝わるため、“やる気”がある他人から貰うこともできるのです。しかも他人から貰った“やる気”は、本来自分の中にある“やる気”を刺激してくれるので、さらに強い“やる気”に繋げることもできるのです。

あなたの周りに、いつも「元気」で“やる気”に満ちているように見える人が1人や2人はいませんか? 例えば、いつも表情がイキイキとしていて、話し方も話す内容も前向きで、行動が素早く積極的で“やる気”のない状態とは無縁のように見える人です。

こうした人と一緒にいるだけで、なぜか自分も「元気」になれることがありますが、これは、人の“気”というものが、人から人へ伝播するからです。逆に、「元気がない人」と一緒にいると、自分まで何となく気持ちが落ち込んできたりするのも、相手の悪い“気”が伝わるからなのでしょう。

そう、ときには“やる気”というものは、すでに“やる気”がある人から貰えばいいのです。“やる気”が欲しいときは、できるだけ自分の身近で“やる気”がみなぎっているような人を探してみましょう。そして、その人のそばにいるだけでも構いませんが、可能な限りその人と会話をしたり、一緒に行動したりしていると、より多くの“やる気”を貰うことができるはずです。

私自身は、「元気」がないときは自分の力で元気を出し、“やる気”も自分自身で保つことができているので、意図的に他人から貰おうとしたことはありません。しかし、講演を行ったあとに聴講していた方から「講演を聞いたおかげで、“やる気”が出てきました」と言われたり、よく周囲の人から『一緒にいると「元気」が出る』などと言われたりします。そんなとき私は、“気”は人から人へと伝わるものだと実感しています。

この方法は、さまざまな“やる気”を出す方法の中でも、とくに簡単なものかもしれません。やみくもに他人から“やる気”を貰うことばかりを考えた他力本願ではいけませんが、ときにはこういった方法も使ってみるのもいいですよ!

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プロフィール

沖本るり子
沖本るり子

株式会社CHEERFUL代表。感情とコミュニケーションの上手な活用によって、人と組織を育成する専門家。数多くの企業研修を請け負う傍ら、合計7冊のビジネス書の出版実績も持つ。現在は主に人財育成をテーマとし、中小企業の組織活性化のサポートを行なっている。

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