2022東京ヤクルトスワローズ髙津流 熱燕マネジメント

2022年シーズンの収穫と課題、
絶対的クローザー・マクガフ退団の衝撃

――一方の反省点、課題はいかがですか?

髙津 反省点は……、いろんな難しいこともイメージしていましたが、「これはやりたかった」「これはこうしたかった」ということがいくつかできないことはありました。具体的には言えないですけれども、これはもうチームを強くしていくために、本当に強いチームを長く続けていくために非常に大事なところだったので、来年以降の課題になったかなと思いますね。

――日本シリーズでは敗れてしまったものの、チームとして史上2度目のセ・リーグ連覇を果たしました。その達成感とか満足感みたいなものはいかがですか。

髙津 うーん……、セ・リーグを勝って胴上げしてもらったときは、非常に達成感も感じたし、ホッとしたところもありましたけど、結局、最後もう一歩のところで勝てなかったところの方が、今は強く残っていますね。でも我々は、すごく大きなことを成し遂げたので、その点は本当に素晴らしいなとは思いますけれども、あそこまでいって勝利を掴みきれなかったという悔しさの方がやっぱり強いかな。この経験は活かしたいと思っています。

――次回が年内の最終回となります。2022年シーズンの振り返りは、また次回に持ち越したいと思います。

髙津 わかりました。ぜひ次回もよろしくお願いします。

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プロフィール

髙津臣吾
髙津臣吾

1968年広島県生まれ。東京ヤクルトスワローズ監督。広島工業高校卒業後、亜細亜大学に進学。90年ドラフト3位でスワローズに入団。93年ストッパーに転向し、20セーブを挙げチームの日本一に貢献。その後、4度の最優秀救援投手に輝く。2004年シカゴ・ホワイトソックスへ移籍、クローザーを務める。開幕から24試合連続無失点を続け、「ミスターゼロ」のニックネームでファンを熱狂させた。日本プロ野球、メジャーリーグ、韓国プロ野球、台湾プロ野球を経験した初の日本人選手。14年スワローズ一軍投手コーチに就任。15年セ・リーグ優勝。17年に2軍監督に就任、2020年より現職。

著書

明るく楽しく、強いチームをつくるために僕が考えてきたこと

明るく楽しく、強いチームをつくるために僕が考えてきたこと

髙津臣吾 /
2021年、20年ぶりの日本一へとチームを導いた東京ヤクルトスワローズ髙津臣吾監...
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