一斉休校で注目の「オンライン学習」で教育が激変…学習塾や大学でも映像授業化が加速

 通信制の高校や大学は、以前はレポート課題提出のほかに対面授業で数十単位を取得する必要があったが、規制緩和によってメディアを利用した授業(メディアスクーリング)のみで卒業できる学校が増えてきた。角川ドワンゴが運営する「N高(角川ドワンゴ学園N高等学校)」、ライブ授業を行う「八洲学園大学」、オンデマンド型の「サイバー大学」、2018年に開学した「東京通信大学」などが、それに当たる。

 新型コロナウイルスの流行を受けて、一般の大学でも授業のオンライン化が進められており、デジタル・ナレッジも高等教育機関向けの「遠隔授業化支援パック」の提供を開始、そのほか民間教育機関向けに中学生用映像授業「基本のキ」を4月末まで無償で提供している。吉田氏は、今後のエドテックの役割をどう見据えているのか。

「自治体や学校が各自で授業をどうすべきか判断するのは難しく、すべてをデジタル化していくのは、まだ負担が大きいと思います。しかし、今回の事態は長期化するかもしれないし、終息してもまた同じようなことが起こるかもしれません。一時的な対応というよりは、抜本的な解決策としてエドテックの構築が必要になってくると思います」(同)

 時間や場所を選ばないオンライン学習は、これからますます存在感を増していきそうだ。

(文=松嶋千春/清談社)