アネモイ

アネモイ

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ファンタジー 連載中 長編
この世界は、すべてが実力主義で成り立っている。 勝者がすべてを手に入れ、敗者は勝者に従うか、最悪命すらを奪われてしまう。 常に争いが絶えず、少しずつではあるが、それでも確かに、世界は崩壊への運命をたどっている。 そんな世界が崩壊してゆく様を、世界を創造した神は、世界の創造期からずっと見てきた。 意志を持つ”人間”という生物を世界の主役に仕立て上げ、”世界の完成”という夢を、魔法という力と共に人間たちに託した。 しかし、人間たちが促す世界の成長は、創造神の思惑とは真逆の方向に流れて行ってしまった。 欲求にまみれ、人の上に立つことを目標とする人間ばかりが増え、そのやり方の1つとして神から授かった力をも争いの道具として利用しようとする始末。 結果、人の上に立つには、力で証明するしかない。いつしかそれが世界の理になってしまった。 そんな世界が、人間の血で染まりながら汚れていく様を、創造神はただ見過ごすことしかできずにいた。 自ら世界に降り立ち、人間に紛れながら世界の行く末を見守る神。だが、世界の主役はあくまで人間。 人間とは常軌を逸した力を持つ神が、自ら世界の理を壊すわけにはいかない。 そんな、自らが決めた神のルールが、彼を傍観者に仕立て上げた。 だがそんな考え方も、ある1人の世界の住民との出会いをきっかけに、その凝り固まった考え方が大きく変わることになる。 これは、世界の傍観者を決め込んでいた創造神が、ある世界の住民との出会いをきっかけに、自らも世界の住民となり、神の力を用いて破壊と創造を繰り返しながら、世界の再構築を志してゆく物語。
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文字数 136,708 最終更新日 2025.12.07 登録日 2025.08.30
キャラ文芸 連載中 長編
町に住む一人の少女を取り巻く日常は、いつも平凡に、そして退屈に満ちていた。    ある事情から、4体の獣とともに暮らすことになったセレナ。だがその4体は、姿は獣であっても、人間と同じように意思を持ち、言葉を交わす。そんな獣ならざるものを”家族”として接するセレナは、周囲から気味悪がれ、遠ざけられ続けていた。    それでも彼女は、周囲の言葉に流されず、”家族”を捨てることはしなかった。そしてそれは、4体の獣も同じ。お互いを家族として認め続け、助け合って生きていった。  そんな、町の住民と接することさえ許されず、ただ生きる上で最低限の毎日を繰り返すセレナに、一人の少女との出会いがきっかけにある転機が訪れる。  その転機によって、セレナはとある学園に導かれた。  そこで出会ったのは、セレナと同じ境遇。つまり、セレナと同様に、獣を家族として迎える同年代の学園に通う生徒たち。  だが、彼らは生徒でありながらも生徒でない。とある理由で学園に集められた訳ありの生徒たち。セレナもまた、その一員となるべくその学園に訪れることになる。    その学園でセレナは、自身でさえも見つけることができなかった、自分に秘められた本当の力の存在を教えられることになる。  ある出会いから大きく変わったセレナの環境。同じ境遇との出会い。そこで見つけたセレナの新たな力と目標。  全てが新しくなった世界で、セレナは自信の本当の価値を見つけ出す。  なぜセレナたちは、他人に否定されながらも獣ならざる獣を”家族”として向かい入れるのか。そもそも、なにが彼らを”家族”として繋ぎ止めているのか。    この物語は、世界の理を知らないまま、世界から不要とされた思い込んでいた彼女らが、理の真実を突き止めながら、自分たちの居場所を作り出していく物語。
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小説 212,785 位 / 212,785件 キャラ文芸 5,311 位 / 5,311件
文字数 123,487 最終更新日 2025.08.29 登録日 2025.08.09
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