この世界の一員となりたくて
町に住む一人の少女を取り巻く日常は、いつも平凡に、そして退屈に満ちていた。
ある事情から、4体の獣とともに暮らすことになったセレナ。だがその4体は、姿は獣であっても、人間と同じように意思を持ち、言葉を交わす。そんな獣ならざるものを”家族”として接するセレナは、周囲から気味悪がれ、遠ざけられ続けていた。
それでも彼女は、周囲の言葉に流されず、”家族”を捨てることはしなかった。そしてそれは、4体の獣も同じ。お互いを家族として認め続け、助け合って生きていった。
そんな、町の住民と接することさえ許されず、ただ生きる上で最低限の毎日を繰り返すセレナに、一人の少女との出会いがきっかけにある転機が訪れる。
その転機によって、セレナはとある学園に導かれた。
そこで出会ったのは、セレナと同じ境遇。つまり、セレナと同様に、獣を家族として迎える同年代の学園に通う生徒たち。
だが、彼らは生徒でありながらも生徒でない。とある理由で学園に集められた訳ありの生徒たち。セレナもまた、その一員となるべくその学園に訪れることになる。
その学園でセレナは、自身でさえも見つけることができなかった、自分に秘められた本当の力の存在を教えられることになる。
ある出会いから大きく変わったセレナの環境。同じ境遇との出会い。そこで見つけたセレナの新たな力と目標。
全てが新しくなった世界で、セレナは自信の本当の価値を見つけ出す。
なぜセレナたちは、他人に否定されながらも獣ならざる獣を”家族”として向かい入れるのか。そもそも、なにが彼らを”家族”として繋ぎ止めているのか。
この物語は、世界の理を知らないまま、世界から不要とされた思い込んでいた彼女らが、理の真実を突き止めながら、自分たちの居場所を作り出していく物語。
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