「今日から妹夫婦のメイドになりなさい」
婚約者を奪われ、『妹のメイド』となった令嬢・レイン。
拒否も逃げることも許されず、従うだけの毎日。
心が壊れかけたそのとき、彼女は青年の姿をした竜に攫われる。
「どこにいてもメイドにされる? それなら俺がお前のメイドになってやる」
自分を溺愛するその竜は、どこか懐かしくて、どこか哀しい。
レインは知らなかった。
その正体が――寿命を削り、姿を変えた、かつての婚約者・エルマハルトだということを。
文字数 122,584
最終更新日 2025.06.07
登録日 2025.05.19