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週末のブリリアント効率化コンサルティング事務所。
世間は休日だが、スゥにとって「休み」とは「平日にはできない長時間の計算処理を行う日」と同義語だった。
彼女が先月の王都全体の物流データを多変量解析していたところへ、カイルがやってきた。
手には、分厚いファイルが握られている。
「スゥ代表。先日の宿題、提出しに来たぜ」
スゥは作業の手を止めず、視線だけで彼を促した。
「……『情緒的付加価値の具体的な数値化レポート』ですね。予定より二日早い提出です。その迅速さは評価しますわ」
カイルはニヤリと笑い、ファイルをデスクに置いた。
「ああ。徹夜で計算した。俺とあんたがパートナーになった場合のシナジー効果、そして俺が提供できる『安らぎ』や『ときめき』といった感情パラメーターを、魔導生理学に基づいて試算した結果だ」
スゥはファイルをパラパラとめくった。
そこには、脳波の変動グラフやホルモン分泌量の予測値までが、事細かに記されていた。
「……ほう。私が貴方と視線を合わせた時、ドーパミンの分泌量が平常時の〇・三倍増加すると予測していますね。その根拠は?」
「過去の観測データだ。あんた、俺が完璧な回路図を描いた時、一瞬だけ瞳孔が開くだろ? あれを基準値にした」
「……私の無意識下の反応をデータ化していたのですか。プライバシーの侵害で訴えてもよろしくてよ?」
「訴訟コストの方が高くつくぜ。それより、その理論値が正しいかどうか、実地検証が必要だと思わないか?」
カイルが身を乗り出す。
スゥは眉をひそめ、ファイルを閉じた。
「実地検証? 具体的には?」
「デートだよ。一般的な男女が行う、非生産的な時間の共有活動だ」
スゥは即座に首を横に振った。
「却下します。私の週末のスケジュールは、既に今後三ヶ月先まで埋まっています。そんな不確実な実験に割くリソースはありません」
「待て待て。これはただの遊びじゃない。あんたのコンサル事業にとっても有益な『市場調査』になるはずだ」
「市場調査?」
その言葉に、スゥのアンテナがピクリと反応した。
「ああ。最近、王都の東区画に新しい商店街ができたらしい。だが、客足が伸び悩んでいる。そこを二人で歩いて、原因を分析する。……ついでに、隣を歩く俺に対するあんたの心拍数の変化も記録する。一石二鳥だろ?」
スゥは腕組みをして、三秒間考え込んだ。
新しい商業エリアの失敗事例。そのデータは、今後のコンサルティングにおいて非常に価値が高い。
「……なるほど。デートという名のカモフラージュを行いながら、競合他社の失敗要因を現地調査する、ということですね」
「そういうことだ。もちろん、費用は全額俺が持つ。移動は俺が開発した最新型の『魔導二輪車(試作機)』を使うから、移動時間も最小限で済む」
スゥは計算盤を弾き、本日の予定を再調整した。
「……よろしい。その提案、採用します。ただし、目的はあくまで『市場調査』です。感情データの収集は副次的なものとします」
「へいへい、分かってるよ。じゃあ、早速行こうぜ。時間は金なり、だろ?」
三十分後。
スゥは、カイルが誇らしげに披露した「魔導二輪車」の後部座席に、しがみつくように乗っていた。
「……カイル卿! この乗り物、安全基準を満たしているのですか!? 振動が激しすぎます! 私の内臓が上下に揺さぶられて、計算能力が三割低下していますわ!」
風を切って走る二輪車の前で、ゴーグルをつけたカイルが楽しげに叫び返す。
「大丈夫だ! 理論上は絶対に転倒しない! それに、この速度なら馬車の四倍の速さで目的地に着く! 最高効率だろ!」
「効率以前に、私の生存率を心配しなさい!」
悲鳴を上げながらも、スゥは風圧に耐え、カイルの背中越しに流れる景色を観察していた。
確かに速い。この移動手段が実用化されれば、王都の交通網は劇的に変わるだろう。
(……悔しいですが、この男の技術力は本物ですね。乗り心地は最悪ですが)
やがて二人は、目的の「東区画新商店街」に到着した。
真新しい石畳と、統一感のある建物。見た目は美しいが、カイルの言う通り、歩いている人はまばらだった。
二輪車から降りたスゥは、乱れた髪を手櫛で整える時間も惜しみ、即座に調査モードに入った。
「……ひどい。ひどすぎますわ、この区画設計」
スゥは入り口に立ち、商店街全体を見渡した。
「カイル卿、見てください。メインストリートの幅が広すぎます。これでは客の視線が分散して、両側の店舗の商品に集中できません。さらに、あの噴水広場。動線の中央に配置されているせいで、人の流れを分断する障害物になっています」
カイルもゴーグルを外し、技術者の視点で分析を始める。
「ああ。それに、どの店も照明が暗いな。魔導ランプの設置コストをケチったのか? これじゃ商品が三割増しでくすんで見える」
二人は並んで歩き始めた。
それは、端から見れば仲睦まじいカップルの散歩だが、彼らの口から出る言葉は、甘い囁きとは程遠いものだった。
「あのパン屋。陳列棚の高さが不適切です。平均身長の女性が商品を手に取る際、〇・五秒の余計な動作が必要になります」
「向かいの武器屋、換気がなってないな。鉄を打つ熱気がこもって、客が寄り付かない」
一軒一軒、店の前で立ち止まっては、ダメ出しを連発する二人。
店主たちが怪訝な顔でこちらを見ているが、お構いなしだ。
「……ふふ。面白いですね。この街は『非効率の博物館』ですわ」
スゥはメモ帳に改善点を書き殴りながら、自然と笑みをこぼした。
「だろ? 机の上で数字を見てるより、こうやって現場の空気を吸うのも悪くない」
カイルが隣で、スゥの横顔を見つめている。
「……スゥ。今、あんた笑ってるな」
スゥはハッとして、真顔に戻った。
「……これは、他者の失敗例を分析することによる知的好奇心の充足であり、決してこの状況を楽しんでいるわけではありません」
「はいはい、そういうことにしておくよ。……ほら、あそこにちょっとマシなカフェがある。休憩がてら、これまでの調査結果をまとめようぜ」
二人は、商店街の端にある、比較的客が入っているカフェに入った。
席に着くなり、メニューも見ずに「一番早く提供できるものと、ブラックコーヒー」を注文する。
コーヒーが運ばれてくるまでの間、スゥはカイルの顔をじっと見つめた。
「……何だ? 俺の顔に計算式でも書いてあるか?」
「いえ。……カイル卿。先ほどの二輪車での移動中、私の心拍数が平均で毎分百二十回まで上昇しました」
「おっ、それは吊り橋効果ってやつか? 俺の背中にしがみついて、ドキドキした?」
「いいえ。純粋な『恐怖』によるストレス反応です。あのような危険な乗り物は、二度とごめんですわ」
「ちぇっ、手厳しいな。……じゃあ、今はどうだ? こうして向かい合って、同じ目的に向かって議論している今は」
カイルが真剣な眼差しを向けてくる。
スゥは自身の胸に手を当て、脈拍を確認した。
「……平常時より、毎分五回ほど多いですね」
「五回か。誤差の範囲だな」
「ですが、不快ではありません。……貴方との会話は、情報の伝達速度が速く、論理的な飛躍が少ないため、脳のストレス負荷が低いのです」
それは、スゥなりの最大限の賛辞だった。
「……ははっ。あんたに『ストレス負荷が低い』と言わせたなら、俺のレポートもあながち間違いじゃなかったってことだな」
運ばれてきたコーヒーを一口飲み、カイルは満足げに笑った。
「さて、市場調査も一段落だ。次のフェーズに移行しよう」
「次のフェーズ?」
「ああ。調査の次は『実証実験』だろ? この後、もっと本格的なデート……いや、食事に行こう。俺が予約しておいた、とっておきの店があるんだ」
スゥは懐中時計を確認した。予定時間はまだ残っている。
「……よろしいでしょう。その店の『費用対効果』、厳しく審査させていただきますわ」
二人の奇妙な「市場調査デート」は、まだ終わらない。
スゥは気づいていなかった。
自分が、この非効率な時間を、少しも「無駄だ」と感じていないことに。
世間は休日だが、スゥにとって「休み」とは「平日にはできない長時間の計算処理を行う日」と同義語だった。
彼女が先月の王都全体の物流データを多変量解析していたところへ、カイルがやってきた。
手には、分厚いファイルが握られている。
「スゥ代表。先日の宿題、提出しに来たぜ」
スゥは作業の手を止めず、視線だけで彼を促した。
「……『情緒的付加価値の具体的な数値化レポート』ですね。予定より二日早い提出です。その迅速さは評価しますわ」
カイルはニヤリと笑い、ファイルをデスクに置いた。
「ああ。徹夜で計算した。俺とあんたがパートナーになった場合のシナジー効果、そして俺が提供できる『安らぎ』や『ときめき』といった感情パラメーターを、魔導生理学に基づいて試算した結果だ」
スゥはファイルをパラパラとめくった。
そこには、脳波の変動グラフやホルモン分泌量の予測値までが、事細かに記されていた。
「……ほう。私が貴方と視線を合わせた時、ドーパミンの分泌量が平常時の〇・三倍増加すると予測していますね。その根拠は?」
「過去の観測データだ。あんた、俺が完璧な回路図を描いた時、一瞬だけ瞳孔が開くだろ? あれを基準値にした」
「……私の無意識下の反応をデータ化していたのですか。プライバシーの侵害で訴えてもよろしくてよ?」
「訴訟コストの方が高くつくぜ。それより、その理論値が正しいかどうか、実地検証が必要だと思わないか?」
カイルが身を乗り出す。
スゥは眉をひそめ、ファイルを閉じた。
「実地検証? 具体的には?」
「デートだよ。一般的な男女が行う、非生産的な時間の共有活動だ」
スゥは即座に首を横に振った。
「却下します。私の週末のスケジュールは、既に今後三ヶ月先まで埋まっています。そんな不確実な実験に割くリソースはありません」
「待て待て。これはただの遊びじゃない。あんたのコンサル事業にとっても有益な『市場調査』になるはずだ」
「市場調査?」
その言葉に、スゥのアンテナがピクリと反応した。
「ああ。最近、王都の東区画に新しい商店街ができたらしい。だが、客足が伸び悩んでいる。そこを二人で歩いて、原因を分析する。……ついでに、隣を歩く俺に対するあんたの心拍数の変化も記録する。一石二鳥だろ?」
スゥは腕組みをして、三秒間考え込んだ。
新しい商業エリアの失敗事例。そのデータは、今後のコンサルティングにおいて非常に価値が高い。
「……なるほど。デートという名のカモフラージュを行いながら、競合他社の失敗要因を現地調査する、ということですね」
「そういうことだ。もちろん、費用は全額俺が持つ。移動は俺が開発した最新型の『魔導二輪車(試作機)』を使うから、移動時間も最小限で済む」
スゥは計算盤を弾き、本日の予定を再調整した。
「……よろしい。その提案、採用します。ただし、目的はあくまで『市場調査』です。感情データの収集は副次的なものとします」
「へいへい、分かってるよ。じゃあ、早速行こうぜ。時間は金なり、だろ?」
三十分後。
スゥは、カイルが誇らしげに披露した「魔導二輪車」の後部座席に、しがみつくように乗っていた。
「……カイル卿! この乗り物、安全基準を満たしているのですか!? 振動が激しすぎます! 私の内臓が上下に揺さぶられて、計算能力が三割低下していますわ!」
風を切って走る二輪車の前で、ゴーグルをつけたカイルが楽しげに叫び返す。
「大丈夫だ! 理論上は絶対に転倒しない! それに、この速度なら馬車の四倍の速さで目的地に着く! 最高効率だろ!」
「効率以前に、私の生存率を心配しなさい!」
悲鳴を上げながらも、スゥは風圧に耐え、カイルの背中越しに流れる景色を観察していた。
確かに速い。この移動手段が実用化されれば、王都の交通網は劇的に変わるだろう。
(……悔しいですが、この男の技術力は本物ですね。乗り心地は最悪ですが)
やがて二人は、目的の「東区画新商店街」に到着した。
真新しい石畳と、統一感のある建物。見た目は美しいが、カイルの言う通り、歩いている人はまばらだった。
二輪車から降りたスゥは、乱れた髪を手櫛で整える時間も惜しみ、即座に調査モードに入った。
「……ひどい。ひどすぎますわ、この区画設計」
スゥは入り口に立ち、商店街全体を見渡した。
「カイル卿、見てください。メインストリートの幅が広すぎます。これでは客の視線が分散して、両側の店舗の商品に集中できません。さらに、あの噴水広場。動線の中央に配置されているせいで、人の流れを分断する障害物になっています」
カイルもゴーグルを外し、技術者の視点で分析を始める。
「ああ。それに、どの店も照明が暗いな。魔導ランプの設置コストをケチったのか? これじゃ商品が三割増しでくすんで見える」
二人は並んで歩き始めた。
それは、端から見れば仲睦まじいカップルの散歩だが、彼らの口から出る言葉は、甘い囁きとは程遠いものだった。
「あのパン屋。陳列棚の高さが不適切です。平均身長の女性が商品を手に取る際、〇・五秒の余計な動作が必要になります」
「向かいの武器屋、換気がなってないな。鉄を打つ熱気がこもって、客が寄り付かない」
一軒一軒、店の前で立ち止まっては、ダメ出しを連発する二人。
店主たちが怪訝な顔でこちらを見ているが、お構いなしだ。
「……ふふ。面白いですね。この街は『非効率の博物館』ですわ」
スゥはメモ帳に改善点を書き殴りながら、自然と笑みをこぼした。
「だろ? 机の上で数字を見てるより、こうやって現場の空気を吸うのも悪くない」
カイルが隣で、スゥの横顔を見つめている。
「……スゥ。今、あんた笑ってるな」
スゥはハッとして、真顔に戻った。
「……これは、他者の失敗例を分析することによる知的好奇心の充足であり、決してこの状況を楽しんでいるわけではありません」
「はいはい、そういうことにしておくよ。……ほら、あそこにちょっとマシなカフェがある。休憩がてら、これまでの調査結果をまとめようぜ」
二人は、商店街の端にある、比較的客が入っているカフェに入った。
席に着くなり、メニューも見ずに「一番早く提供できるものと、ブラックコーヒー」を注文する。
コーヒーが運ばれてくるまでの間、スゥはカイルの顔をじっと見つめた。
「……何だ? 俺の顔に計算式でも書いてあるか?」
「いえ。……カイル卿。先ほどの二輪車での移動中、私の心拍数が平均で毎分百二十回まで上昇しました」
「おっ、それは吊り橋効果ってやつか? 俺の背中にしがみついて、ドキドキした?」
「いいえ。純粋な『恐怖』によるストレス反応です。あのような危険な乗り物は、二度とごめんですわ」
「ちぇっ、手厳しいな。……じゃあ、今はどうだ? こうして向かい合って、同じ目的に向かって議論している今は」
カイルが真剣な眼差しを向けてくる。
スゥは自身の胸に手を当て、脈拍を確認した。
「……平常時より、毎分五回ほど多いですね」
「五回か。誤差の範囲だな」
「ですが、不快ではありません。……貴方との会話は、情報の伝達速度が速く、論理的な飛躍が少ないため、脳のストレス負荷が低いのです」
それは、スゥなりの最大限の賛辞だった。
「……ははっ。あんたに『ストレス負荷が低い』と言わせたなら、俺のレポートもあながち間違いじゃなかったってことだな」
運ばれてきたコーヒーを一口飲み、カイルは満足げに笑った。
「さて、市場調査も一段落だ。次のフェーズに移行しよう」
「次のフェーズ?」
「ああ。調査の次は『実証実験』だろ? この後、もっと本格的なデート……いや、食事に行こう。俺が予約しておいた、とっておきの店があるんだ」
スゥは懐中時計を確認した。予定時間はまだ残っている。
「……よろしいでしょう。その店の『費用対効果』、厳しく審査させていただきますわ」
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