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本編

4.二度目も優しくありませんでした

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「シルヴィアは、いやらしい子だね。昨日の今日で、もう男を求めるなんて」
「ち、違うのです! そ、そんなつもりでは……」
「じゃあ、どういうつもりなんだい?」


 わ、わたくしは……どうせ拒否が出来ないのなら……それなら、いっその事……優しくして欲しいと思っただけなのに……。




「シルヴィアは物覚えの悪い子だね。僕が聞いている事には、何でも直ぐに答えろと教えた筈だけど」
「申し訳ございません……。あ、あの……優しくして欲しい……だけなのです……辛いのは嫌なのです」
「だから、優しく抱いて欲しいんだね? 挿れて欲しいんだ?」
「い、挿れる!? い、いえ……そんな……わたくし、そのような事をした事がなくて……」




 そ、そんなつもりでは本当になかったのです……。
 ただ辛いのも苦しいのも嫌なだけなのです……。



「当然だ。あったら、許さないよ」
「も、申し訳ございません……」


 わたくしがベッドの上で頭を下げると、殿下が「脚!」と仰ったので、わたくしは慌てて脚を開きました。



「さて、今日はどうしようかな?」


 殿下はベッドに上がり、わたくしとヘッドボードの間に入り込み、後ろから抱き締めたので、わたくしは飛び上がってしまいました。



「今日も沢山気持ち良くなろうか?」
「…………」
「返事」
「は、はい! お願い致します……」
「本当に僕の奴隷は覚えが悪い……」
「申し訳ございません……」


 戸惑ってしまい、返事が遅くなるくらい許して欲しいのです……。
 うう……恐ろしいのです……。




 わたくしが今にも泣きそうになっていると、殿下の手がわたくしの胸に触れました。ゆっくりと胸に手を這わし、胸の蕾の周囲をなぞるように触れられるだけで、何やらゾクゾクしたものが体を走る気がするのです。



「んっ……んんぅ」



 今日は縛られていないので、つい殿下のお召し物をギュッと握ってしまいました。



「邪魔」
「あ、申し訳ございません……ふ、ぁっ……」


 わたくしがお召し物を掴んでしまうと、手を動かし辛いのか……殿下のお声が少し機嫌が悪くなった気が致します……。



「あっ……ああっ……っ」


 時間をかけて、胸の蕾の周りを焦らすように触られると、わたくしは……もどかしくて……今度は殿下のお召し物を小さく掴みました。



「どうしたの?」
「殿下……あの……」
「ん?」



 分かっているくせに……わたくしに全てを言わせようとするのです……。



「そ、その……焦らさないで……ください……」
「焦らす? どう焦らされてるの?」
「んんっ……っぅ、やぁっ」
「嫌かなんて聞いていないんだよ。ほら、早く報告して」


 ほ、報告……だなんて……。



「胸の蕾に触れずに……そ、その周囲を……触られて……」
「触られて?」
「その……も、もどかしいのです……」
「じゃあ、どうして欲しいの?」
「触って下さい……」
「何を?」


 うう……意地悪なのです……。


 わたくしが殿下の手を取り、胸の蕾にそっと誘導すると、もう片方の手で太ももをパシーンと叩かれていました。



「指示していない事をしない。ほら、口で教えたまえ」
「も、申し訳……あ、あの……胸の蕾も……さ、触って下さい」



 わたくしが殿下の袖口をギュッと掴みながら、目を瞑りそう言うと、殿下はクスッと笑いました。



 恥ずかしいのです……昨日と違い、今日は媚薬を飲まされていないのに、殿下がくださる快感に我慢が出来ないのです……。


 うう……情けないのです。


「こう?」
「ひあっ! ああっ、あっ……」


 突然、胸の蕾を指で摘まれ、転がすように触られ、わたくしの体は跳ねてしまいました。



「あっ……んんぅ、ああっ」
「返事は?」
「は、はい、んっ……で、殿下に、触って頂き、嬉しいっ、んんぅ……ハァッ、んッ、っふあっ」



 も、もう恥ずかしくて……どうにかなってしまいそうなのです……。




「あっ、んんぅ……殿下、あっ」



 殿下がわたくしの胸を弄りながら、耳朶を甘噛みし、耳の中を舐めたので、わたくしは力が入らず、殿下に寄り掛かってしまいました。




「耳弱いんだね」
「あっ、ぅ……は、はい……」
「これだけで、イケるかい?」
「んんっ、へ? わ、分かりません……んぅ」



 すると、殿下は「流石にまだ無理かな」と仰いながら、わたくしの秘所に手を伸ばしました。胸の蕾を弄られながら、秘所の蜜を掬い、秘所の蕾にヌルヌルと塗りつけるように捏ねられ、わたくしはビリビリとしたものが体に走りました。




「まだ触っていなかったのに、これは凄いな」
「ひあぁっ、ああっ……それ、駄目っ……ああっ」
「何が駄目なの?」
「りょ、両方……んぅ、き、気持ちよすぎてっ」
「気持ち良すぎると、どうして駄目なんだい?」
「だ、だめ、こんなの……すぐ、あああっ……」
「すぐ?」
 


 胸と秘所を同時に弄られると、すぐにでもイッてしまいそうなのです。


 殿下はわたくしが、何とか言葉を紡いでいる間も、ずっと手を休めず、わたくしを責め続けているのです。



「ああっ、あっ……ふ、あっ……あっ、だめっ、イッちゃっ、殿下……イキますっ」
「良いよ、イッて」
「ああっ! だめっ、イク、イッちゃ……イッ、ああっ! あっ、んっ、ひっ、ひああぁっ!!」



 わたくしがイクと殿下は満足そうな笑みを浮かべ、わたくしをベッドに寝かせました。肩で息をしながら、殿下をジッと見つめると、殿下はわたくしの脚の間に入り込み、太ももに吸い付き赤い痕を散らしています。



 目が合うと、殿下がフッと笑いました。




「上手にイケたね。もっと沢山イッてみようか?」
「で、殿下? ひうっ! ああっ、ま、待って、くださっ……イッたばかりでっ、ああっ、つらい、ひあぁっ!」




 殿下が秘所の蕾に吸い付いたので、わたくしは体を仰け反らせながら、イッたばかりのくすぐったさと、それ以上の感覚に頭がチカチカして、わたくしは思わず、殿下の髪をギュッと掴んでしまいました。



「やぁぁっ、でん、かっ……やだぁ、っ、あああっ、イッたのっ、イキましたあぁっ」
「何度でもイケば良い」
「ひゃあぁっ、ごめっ、ごめんなさっ……ああぁぁっ!!」



 わたくしが殿下の髪を引っ張ってしまっても、殿下は気に留めず、ずっと秘所の蕾をいたぶっています。




「で、殿下っ、ごめっ、んなさっ……ごめっ、あああぁぁぁっ!!」




 何度謝っても許して頂けず、もう何回イッてしまったか分からなくなって、わたくしがビクビク震える体を止める事が出来なくなった時、殿下は漸く解放して下さいました。



「そろそろ良いかな」
「ひうっ、な、何? で、殿下?」
「ジッとしていたまえ。次はナカで快感を得られるようにしてあげるよ」



 殿下がわたくしの入り口付近を指でゆっくりなぞりながら、そう仰ったので、わたくしはイヤイヤと首を振りました。




「いやぁ、怖い……怖いのですっ……殿下、やめっ」
「チッ、仕方がない」



 殿下の舌打ちが聞こえたかと思うと、殿下が秘所に舌を這わせ、ナカに舌を入れたので、わたくしはなんとも言えない感覚に体をしならせてしまいました。




「んあっ、っふぅ……っ、くぅ……んぅ」



 舌を出し入れされ、ゾクゾクしたものが体に走り、わたくしはまたもやイッてしまいそうでした。


 駄目……こんなのっ……我慢できなっ……。



「ひあっ、あっ、────っ!!」



 突如、頭の中で何かが弾け、わたくしはイッてしまいました。



「ひっ、いやっ……で、殿下っ、ああっ」
「報告もなくイクとは、躾がなっていないな」
「も、申し訳ござ、いませっ……ああっ、やっ、やめてっ……っくぅ」
「やめて? 誰に向かって口を聞いているんだい?」



 殿下はまるで、わたくしを罰するかのように秘所の蕾を力いっぱい押し潰しました。強い刺激に、わたくしが涙を流しても、殿下は許して下さいません。



「ごめっ、ごめんなさっ……ふぁっ、ああっ、ゆ、許してっ、許して、くださっ……んぅっ、ひっ、いああぁぁっ」
「はっ。まさか、これでイクとは……。とんだ変態だね」
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