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第2章 俺 覚醒!?

37:グランドクエストⅢ-18

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スレイン
「ちょっと体を借りるぞ」 
  
スレインさんの声が頭に響く……  

スレイン 
「さて、ここからは儂が相手だ」

ミリル
「どこのドワーフだかしらないけど、怪我をしないうちに帰りなさい」 
  
ミリルが不敵な笑みでこちらを見ている。 

スレイン
「先輩を甘く見ると痛い目に遭うぞ」 

  
スレインさんがハンマーを構えたその時!  

???
 「ちょっと待ってください!」 
  
後方より人を押し分けて二人の間に立つ人物が居た。 

パフィル
 「こんな戦い意味が無いわ!話し合いましょう」 

 パフィルだ……

ミリル
 「何を今さら何を言うかと思えば…」
  
ミリルが呆れた様子で言い放つ。 

トレイン 
「嬢ちゃん危険だ、その場から離れなさい!」
  
トレインさんも注意するが……  

パフィル 
「いえ!退きません 戦うことなど無意味ですの!きっと話し合えば誤解も解けて丸く収まります! さあ私パフィルの名において双方武器を降ろすのです」 

ミリル
 「邪魔だ!」 

パフィル 
「え!そんな~~~~」 

ミリルの一撃で吹っ飛ばされるパフィル…… 

スレイン
 「ああ、だから言わんこっちゃない」 

スレインさんが頭を抱えている。   
俺もスレインさんの視点で見ながら、 
パフィルってあんなキャラだったのか… 
周りのプレイヤー達も微妙な感じでやり取りを見ていた。   

スレイン
「さてはて、どうやら皆 装備も体もボロボロじゃの」 
  
そういうとハンマーを高らかに振り上げ…… 

スレイン
 「奥義 アライズアルケミスト!」 

スキル名を唱え思いっ切り地面に叩きつけると、 
すると地面の振動に合わせてオーロラの様な光の波が拡散していく!  

プレイヤー達
 「見ろよ!俺の武器が!」
 「体力も回復してるぞ」
 「助かった!この防具愛着あったんだよ」
 「スレインの2大奥義の1つだこれ」 

プレイヤー達の武具、さらに体力が回復しているようだ
大奥義って後1つなんだろうか?  

スレイン
「ふ~、久しぶりに使った割にはうまくいったの~」 
 
スレインさんはハンマーを再び担いだ。 

ミリア
「一瞬であれだけの武具を修復するだけでなく、回復魔法まで…お前は何者だ!」 

スレイン
 「ただの通りすがりのドワーフじゃ!」
  
ニヤリと笑うトレインさん。

ミリル
「まあ良い、例えどんなドワーフが作った武器であろうと私には通じない」 

そういうとミリルは右手を挙げて鎧の一部を盾に変えた。

スレイン
「お主何か勘違いしているようだ、お前を倒すのは儂の武器じゃなく…」
   
そういうとゆっくり歩き、
ミルミルの横に立った。

スレイン
「その一人がこの子じゃ」 

掲げた武器はクエスト開始前にみんなに配ったミルミルの武器であった……

ミルミル
「え~~~~私の武器じゃ無理です~!」
  
ミルミルが全力で否定する。

ミリル
「バカにしているのか!そんな小娘の武器が何の役に立つ」 
  
馬鹿にされたと思い激昂するミリル、
それに対してスレインはミルミルの武器を手に取り……

スレイン 
「お主にはわからんか…この武器には思いが込められている…それは何よりも強い」 

ミリル
 「思いなど何の意味もない!」 

スレイン 
「そうか…では身を持って知るが良い、そしてもう一つ心の籠った武器が…」
  
スレインさんがロジィエさんを見る……

ミリル
「うるさい!」

ミリルが左手を鞭状に変えて攻撃してくる 
 
スレイン
「やれやれ…アクア殿、ウィズ殿 儂の近くに」 

アクア
 「え?はい!」
 
ウィズ
「私です?」 
  
二人が突如呼ばれて驚いている。 

スレイン
 「うむ、ここに来る前に渡したミルミル殿の武器を」 
  
二人が武器を出すと…… 

スレイン
「奥義 クラフトハート」 

そういうとそれぞれの武器が光を放つ……  
  
プレイヤー 
「おい何あれ?」
「あれがスレインの代名詞の技 店売りじゃない武器限定ではあるが その武器を最大鍛錬、潜在能力を最大限まで一定時間引き出すスキルだ」    

 ほ~最大鍛錬と潜在能力を引き出すか~ 
 淡く光る武器を確認すると 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・ 鉄手槍 製作者ミルミル 
  攻撃力20

  特殊状態 クラフトハート
    攻撃力+220
  ダインが持つことにより更に攻撃力100

・鉄の剣 製作者ミルミル 
   攻撃力20

 特殊状態 クラフトハート
 攻撃力+220
 アクアが持つことにより更に攻撃力100

 鉄のロッド 製作者ミルミル 
   攻撃力10
 魔力+10

 特殊状態 クラフトハート
 攻撃力+120
 魔力+220
 ウィズが持つことにより更に攻撃力100 魔力120
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 とんでもない性能だ…

スレイン
「その武器はお前たちの為に作った武器じゃ、思い入れも大きい」

ミリルも武器の性能に気づいたらしく……

ミリル
「武器の威力が上がろうと全て破壊すれば問題ない!」

スレイン
 「それはどうかな?オーラコート!」
  
スレインさんが更に武器へ付与スキルを発動!

武器が淡い光から眩い光へと変わる!

スレイン
「よし、準備完了じゃ 反撃開始といこう」

そういうとスレインさんの意識が薄くなり、
姿はスレインさんだが体の感覚が戻ってくる。

よし!

「アクアさん、ウィズさん行きましょう!」

俺がアクアさん達に言うと……

アクア
「え?主?いつのまに」

ウィズ
「何が何やら?」

「とにかく行きましょう!」

俺が先頭を走る
二人も我に返り後ろからついてくる

「行くぞー!ミリル 五月雨突!」

ミリル
 「っく!」

 ミリルに攻撃がヒットする
オーラコートのおかげか武器の損傷はない

アクア
「私も行きます!アマルガメーション!」

ウィズ 
「打撃系は得意じゃないけど 鎮魂撃!」
  
アクアさん達も同様に攻撃が決まる!
武器はミリルに触れるが……

ミリル
「なぜ!武器が壊れない!」
  
ミリルは必死に武器破壊を繰り返すがまったく壊れる様子はない、
徐々に白い鎧は剥がれ もともと着ていた鎧が見えて来ている。

そして その鎧が一部破損した胸の部分にゴーレムのコアと同じような結晶が見えた。

「あれか!」

 すると再びスレインさんに感覚がスイッチする。

スレイン
「ロジィエ殿 武器を……」

ロジィエ
 「はい…」

スレイン
 「では行くぞ!奥義クラフトハート!オーラコート!」

 ロジィエさんの手には一振りの剣があった。
そしてそれをコア目がけて突き刺す、ミリルも抵抗しようとのこった白いモノをコアへ集め守るが…
その剣は全てを吹き飛ばす。

そしてコアを打ち砕き全てを終わらした

~~~~~~~~~~~~~~~~
 鉄の剣リペア 製作者ミリル
 攻撃力30

 特殊状態クラフトハート
 攻撃力400
~~~~~~~~~~~~~~~~
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