転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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薬草学

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薬草学は森で行う事になった。
「お嬢様、行動は必ずお友達か私が見える範囲でお願い致します」

「ゔ、サイフォン分かってるわよ。」

サイフォンは、学園では基本的に友達との会話を邪魔する事なくまるで空気のようになっている。お父様からの指示なのかしら?

「お嬢様は何かと規格外なもので、私の心配がつきません」苦笑いな表情を浮かべている

「規格外なのは…… ちょっと認めるけど、なるべく心配はかけないようにするわ」

「ありがとうございます」ニコッ

ドキッ
久しぶりに見たサイフォンの笑顔にドキドキする……。
「お嬢様?」
無意識にティアナはサイフォンの顔を触ろうとしていた。
綺麗な顔……
ほっぺたに少し触れた時に
「ティア、何してるんだ?行くぞ」
ハッ!私今何を???
「あ、うん今行くね~イオ待って」
バタバタ

かあぁぁぁ
ティアナを追いかけないといけないのに、
サイフォンは顔を赤面させて立ち尽くしていた。今のは一体何だ……?
お嬢様に触れてもらえて嬉しいと感じていた……。俺は……。
ハッ!お嬢様を追いかけないと。

「お嬢様お待ち下さい!!!!」
バタバタバタバタ

「サイフォン遅い~早く!!」

「はい、すみません」

イオとサイフォンと急いでいくと、もう皆が集まっていた。
キョロキョロキョロキョロ

「ティアどうした?」

「イオ、カリンとパンくんが見当たらなくて」先に二人で行ってるねと声をかけてくれたんだけど、二人の姿が集合場所になかった。
「本当だな、匂いもしない。おかしいな、あいつら何処にいったんだ?」

何処にいったのかしら?お花摘みにでも
いったのかしら?あ、お花摘みとは前世で言うところの化粧室、トイレに行くと言うことなんだけど。

「お花摘みにでもいったのかしら?」

「こんな授業始まる時間ギリギリにあいつらがいくかな?」

んーーーー。なんか嫌な予感がする。

「シフォン、トパーズ」
ポンポン

「どうした?ティア」

「どうしたにゃー?」

「カリンとパンくんの姿が見えないの。
なんか胸騒ぎがするから探してきてもらえる?」

「分かった、とりあえず森に探しに行ってくる。」

「僕は学園内を探してくるにゃん」

「二人とも宜しくね」

「あ、そうだ、ティア森に入るなら、スピネルを側に連れて歩くといい。今は森の主の聖獣だからな」

「うん、分かった」

「そこの人間主人を宜しく頼む」

「ああ、神獣様、任された」

イオから返事を貰うとシトリンとトパーズは、すぐ姿を消して探しに行った。

「スピネルきて」

パッ

「ティア呼んだかい?」

「シトリンが薬草学で森に入るから、スピネルに側にいてもらうようにって」

「ああ、なるほど。そう言えば森が少しざわついていたな。」

「森が??」

「ああ、森になんらかしらの異分子が入り込むと精霊や妖精が教えてくれる。」

「それって、人間でも異分子になる?」

「私の森では人は異分子にはならないかな。この森は聖なる森と言われていて、人間が
魔獣を討伐することを命に関わる時以外は禁止されているからな」

「そーなんだ、知らなかった」

「初代の国王との取り決めなんだティアナの祖先だろう?」

「ほえ~そうだね、ご先祖様だね」

パッ

「ティア!!カリンとパンくんが森に入っていくのを見たって妖精が教えてくれたにゃー」

「なに?森に?パンのやつ俺の侍従なの忘れているんじゃないか?」

「イオ、今気にするところはそこじゃないと思う」

「しかし、なんでまた授業が始まる前に勝手に森に行ったんだ?」

「なんでだろう…。」

「全員揃ったか?」あ!先生!!

「先生、ダリルさんとクローくんが見当たらなくて、森に入っていくのを見たと私の契約獣が妖精に聞いたのですが……」

「なんだって!?ああ…たまに、森の妖精のイタズラで森に惹き寄せられてしまう子がいることをすっかり頭からぬけてました……」

えええええ…… 先生しっかりして!!


「では、その二人を探しながら進みます。迷わないようにグループは固まって進んでくださいね。」

「「「はい!」」」

んーー、二人ともどこにいっちゃったのよぉ。

「お嬢様くれぐれもイオ様と私からお離れになりませんようにお願い致しますね」

「わ、分かってるよ、サイフォン」

「ティアは色々やらかしそうだもんなぁ~」

「全然やらかしてません~」

ガサガサ、森の中に入っていく。

うわぁ、見たことない木や草が沢山生えている。
所々に花も咲いていてとても綺麗なところ。

「スピネルとても綺麗なところね」

「ああ、そうだろ」ふふっ、スピネル嬉しそう。

ん?あ、これルリの葉だわ。
少し採取してと。

あ、こっちにも。

「ではこの当たりでみなさんグループで色々採取してみてください。この森には毒草はないので。私は少しダリルさんとクローくんを探してきますので、ここから動かないようにお願いします」

「「「はい!!!」」」

ん~、先生に任せておいて大丈夫なのかしら……。

「サイフォン私達も探しに行かない?」

「いけません!!二次遭難でもしたらさらに最悪なことになりかねません」

「でも、私転移魔法使えるよ?」

「グッ、それでも危険なことは許可できません!」

はぁ~サイフォン頭堅いのよね~。

「じゃぁ、先生が戻ってきても見付かっていなかったら、イオとサイフォンと私で探しに行くということで」

「んーー納得しかねますが……妥協案として受け入れます。」

しかし、カリンとパンくん何処にいるの???




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