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第一章 婚約破棄と新たなる幸せ
第十話 ハーベスト王国第一王女ユニス
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「殿下ー‥‥‥」
それを聞いたわたしは唖然としました。
余興と言い、第二幕の幕開けと言いーー
あなたはどこまでもーー
大胆で、威容に溢れていらっしゃる。
わたしは憧れてしまいます。
その雄々しき御姿に。
この帝国を二分にしかねない事態に面して。
その主役に立とうとされているというのに。
なぜ、そんなにも笑顔で、自信に満ちたお言葉を告げれるのですか?
殿下。
「どうされたのかな、ユニス?
復讐は醜い、とでもお考えか??」
「えー‥‥‥」
そのお言葉は、わたしの心の奥底にある。
あの薄汚れた憎しみを、見透かされていらっしゃるかのようにも。
ここは我が大公家であり、帝国領でもあるのだから他国に好きにはさせないという強い意思のようにも。
そしてーー
殿下おひとりの両肩に、両国の行く末を一人で背負おうとされているようにも。
あまりにも多くの意味を含まれていて、わたしには理解できませんでした。
「申し訳ありません。
殿下の御心が、このユニスめにはーー」
と、情けない発言をわたしはしてしまいます。
ですが、殿下はそれを責めはなさいませんでした。
「いや、それで良いのではないのかな?」
「なぜー……でございますか?」
「この様な事態が、まず先例がない。
まあ、上級貴族か下級貴族の令嬢を、愛人という名の側室に望むということは」
愚かしいが、この帝国でもよくあることだーー
吐き捨てるように。
殿下は明快な怒りをもっておっしゃいます。
「好いた男女を、身分や権力で横暴に割くなど。
けだものの行為よーー」
とーー
「それが故に、もし下級貴族の者が上級貴族に恨みを返したとして。
その罰は下級貴族に与えられる。
さて、ユニス。
この帝国内で大公職とはいかようなものかな?」
わたしくの家柄の職位?
「それは宰相職に就くことでは?
帝国には大公家が四家ございます」
そう。
宰相職は四大公家の当主が、持ち回りで行うことが慣例でした。
各大公家は帝国の外縁部。
つまり他国との国境域に領土を与えられ、私兵を持つことを許されます。
それは、帝国正規軍や皇帝陛下直轄の近衛兵団とは別となる、独立軍。
そのために、大公家は別名、潘家。
つまりーー
「王家‥‥‥ですか」
殿下は嬉しそうに微笑まれます。
「そうだ、大公家公女ユニス殿。
そなたは、別名、ハーベスト王国第一王女でも、あらせられるのだ」
「殿下。
それをどのように、そうーー
駒としてお使いになられるおつもりですか?」
駒。
その言葉を明確にわたしは、申し上げました。
王族ということは、皇族の中でも次期皇帝候補として名乗りを上げられた太子以外の方々と同列ということ。
つまり、グレン殿下は、皇帝位をその視野に入れていらっしゃる‥‥‥
その妻として呼ばれるならば、これもまた殿下の帝国内における暴挙の一つ。
本来ならば、慎重に進められるべき皇太子妃を、殿下の一存で決められたのですから。
わたしも覚悟を決めねばなりません。
それを聞いたわたしは唖然としました。
余興と言い、第二幕の幕開けと言いーー
あなたはどこまでもーー
大胆で、威容に溢れていらっしゃる。
わたしは憧れてしまいます。
その雄々しき御姿に。
この帝国を二分にしかねない事態に面して。
その主役に立とうとされているというのに。
なぜ、そんなにも笑顔で、自信に満ちたお言葉を告げれるのですか?
殿下。
「どうされたのかな、ユニス?
復讐は醜い、とでもお考えか??」
「えー‥‥‥」
そのお言葉は、わたしの心の奥底にある。
あの薄汚れた憎しみを、見透かされていらっしゃるかのようにも。
ここは我が大公家であり、帝国領でもあるのだから他国に好きにはさせないという強い意思のようにも。
そしてーー
殿下おひとりの両肩に、両国の行く末を一人で背負おうとされているようにも。
あまりにも多くの意味を含まれていて、わたしには理解できませんでした。
「申し訳ありません。
殿下の御心が、このユニスめにはーー」
と、情けない発言をわたしはしてしまいます。
ですが、殿下はそれを責めはなさいませんでした。
「いや、それで良いのではないのかな?」
「なぜー……でございますか?」
「この様な事態が、まず先例がない。
まあ、上級貴族か下級貴族の令嬢を、愛人という名の側室に望むということは」
愚かしいが、この帝国でもよくあることだーー
吐き捨てるように。
殿下は明快な怒りをもっておっしゃいます。
「好いた男女を、身分や権力で横暴に割くなど。
けだものの行為よーー」
とーー
「それが故に、もし下級貴族の者が上級貴族に恨みを返したとして。
その罰は下級貴族に与えられる。
さて、ユニス。
この帝国内で大公職とはいかようなものかな?」
わたしくの家柄の職位?
「それは宰相職に就くことでは?
帝国には大公家が四家ございます」
そう。
宰相職は四大公家の当主が、持ち回りで行うことが慣例でした。
各大公家は帝国の外縁部。
つまり他国との国境域に領土を与えられ、私兵を持つことを許されます。
それは、帝国正規軍や皇帝陛下直轄の近衛兵団とは別となる、独立軍。
そのために、大公家は別名、潘家。
つまりーー
「王家‥‥‥ですか」
殿下は嬉しそうに微笑まれます。
「そうだ、大公家公女ユニス殿。
そなたは、別名、ハーベスト王国第一王女でも、あらせられるのだ」
「殿下。
それをどのように、そうーー
駒としてお使いになられるおつもりですか?」
駒。
その言葉を明確にわたしは、申し上げました。
王族ということは、皇族の中でも次期皇帝候補として名乗りを上げられた太子以外の方々と同列ということ。
つまり、グレン殿下は、皇帝位をその視野に入れていらっしゃる‥‥‥
その妻として呼ばれるならば、これもまた殿下の帝国内における暴挙の一つ。
本来ならば、慎重に進められるべき皇太子妃を、殿下の一存で決められたのですから。
わたしも覚悟を決めねばなりません。
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