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第三章 開戦の幕開け
第五十二話 嵐の到来
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ユニス視点)
「公女様、ユニス様」
波止場を出た船上でわたしに声をかけてきたのは、新しい従僕のアルフレッド。
殿下の闇の牙のまだ騎士見習いの若い16歳。
黒髪に青い瞳と精悍さの中に若さを溢れさせている好青年です。
そうは言っても、わたしと1歳しか変わりませんから、ほぼ、同い年。
従僕というよりは、可愛い弟のような存在です。
あの晩餐会の翌日から、殿下の命令でわたしの世話係にとつけてくれた一人でした。
「なにかありましたか、アルフレッド?」
「はい、姫様。
子爵様よりの御伝言が先程、こちらにーー」
そう言って彼は全速力で駆けてきたのでしょう。
息切れはしていませんが、わたしを見上げるように、一通の手紙を渡してくれました。
「ありがとう、アルフレッド。
お父様からのお手紙なんて。
昨日、屋敷を出たときは何も言われてなかったのに‥‥‥」
「その、押印のロウが赤ですから。
何か緊急の要件かも、しれません」
「ああ、そうね、そう言えば。
普段は白か、青で済ますはず」
「赤は、帝国の貴族社会では祝辞や慰問などにも使われますが‥‥‥」
こう見えてもアルフレッドはロワーナ子爵家第一令息。
もう少しすれば騎士の叙勲を受け、男爵家を名乗ることを許されるでしょう。
ただ、彼よりわたしのほうが頭一つ高いことが、少しだけ申し訳ないような気もするのですが。
「姫様、これをお使いください。
既に開けると手を切る恐れがあります」
そう言って用意のいいことに、ペーパーナイフを腰の物入れから取り出したのは侍女としてアンリエッタ。
彼女は21歳の女性。
商家の次女として行儀見習いに大公家に上がっていた娘を義父上がつけてくださいました。
「ありがとう、アンリエッタ。
まあ、こんなものまで。用意がいいわね」
「侍女長様から、最低限のものはもつようにと仰せつかっております」
「そうなのね、さすが大公家の侍女長ね‥‥‥」
他にも数名、騎士団の騎士の方や侍女がおりますが、わたしの親しい距離にいるのは、この二名です。
というのも、この二人は護衛、侍女ではなく。
役割としては、従僕。つまり召使および小間使い。
護衛と見の周りのことを図る者たちとの橋渡し的な役割のようなもの。
そんなものですから、わたしもあまり気を遣わずに済んでいる毎日です。
「えっと、謹啓、ユニス公女殿下様ー‥‥‥。
お父様ったら、こんな目上に使うような堅い手紙を‥‥‥」
「それは、姫様。
いたしかたありません、姫様は大公家第一令嬢。
その気になれば、侯爵家当主を名乗れるお身分ですから‥‥‥」
「まあ、それはそうだけど」
アンリエッタにそう言われながら開いた手紙には、エシャーナ家が私の実家ということで。
殿下との正式な婚礼が行われた後に、辺境伯。つまり、侯爵家と同列に格上げになること。
現在の伯爵領から先程でたエバンスまでの、これまで皇室が管理していた土地を拝領できること。
あの晩餐会で披露した剣技を多くの方々から褒めて頂き、退役時の傷はほぼ癒えたこと。
まだ40代後半のお父様が、青き狼騎士団へと復任を希望したいなどーー
細やかに書かれていました。
男子がいない我が実家では、実妹は王国へと嫁ぎわたしは皇室へ。
そこで、養子を迎えるための準備を初めているなどなど。
「でも、アンリエッタ。
これを読む限りでは赤を使う必要はあまりない気がするけれど」
「ですが、姫様。
あと、二枚、まだ残っていますよ」
ああ、確かにそうでした。
でも、なぜかその紙面をここでは読む気になれず、わたしは船内に用意された自室へ。
一人で読む必要があるような気がしたからです。
「お父様がわたしに手紙を寄越したということは。
もしかしてーー」
このいま乗っている船を使えば大公家までは約1日半の距離。
そこから、帝都までは馬を飛ばせば二日ほど。
エシャーナ伯家から陸路では、どれだけ馬を走らせても五日はかかる距離。
そして、魔導などでは伝えられないなにか。
誰かに漏れる可能性を防ぐためにこの手紙を託したのではないか。
そんな気がしたからです。
「枢軸連邦につき、帝国内の神殿から司祭様が法王猊下よりの招聘あり?」
なんでしょう?
司祭様がいらっしゃる太陽神アギトを奉ずる神殿は、エシャーナ伯領よりは北側。
枢軸連邦領に近いところにあり、帝都には大祭礼と呼ばれる定期的な慣例以外では司祭様は来られません。
そのお方が招聘、つまり法王庁へと呼び出されたからといって何か問題がある気もしないのですが。
その文を読み進めて行くとーー
「シェス大河を交易に使っている商人たちとの連絡事項?
枢軸連邦内の、シェス大河上流域ミスリル堆積場の開拓が開始されり。
法王猊下へのブルングド島の全島域に渡る管理権が枢軸連邦と王国の連名により奏上‥‥‥?」
あの三角洲の王国側の持っていた領土のうち、シルド様が管理されていた土地は帝国へと委譲される。
そういう約束事だったはず。
島の全域に渡る管理権など、王国にはなかったのでは?
なぜ、枢軸連邦がここに関わってくるのでしょう?
わたしはいま一つ、意味がわからず、手紙を読み進めます。
そこにはーー
「先の三角洲内における枢軸連邦主導の会議にて、帝国・王国・枢軸連邦の三者管理が決定。
独立特区の形成が提案、各国の承認を得て、その管理権が法王猊下に委譲が決定」
ここまでの話であれば、三国が争わずに、王国・帝国両国の貴族子弟の婚姻。
前回のあの晩餐会が行われた意義は成立したはずなのですが。
「フレゲード侯爵第三令息シルド様の詮議の件?」
シルド様?
なぜ、シルド様の名前がここに??
「枢軸連邦よりの奏上書に記載あり。
この日付にて、王国騎士団銀鎖の闇、師団長より、三角洲における騎士団管理地の‥‥‥???
法王猊下への寄進が王国から枢軸連邦を通じて法王庁に打診あり。
即日、受理し‥‥‥現在、彼の地は法王庁直轄地として王国領から変更?」
では現在、あの土地は?。
いいえ、この日付は晩餐会より一週間も前の日付。
王都から大公家城までは約一週間前後かかるとわたしは、殿下から聞いていました。
では、シルド様はこの決定を知らずに勝手に独断専行した事に‥‥‥
「エイシャ‥‥‥!!」
思わず、憎しみがあるはずのその名をわたしは口にしていました。
あれほど、恨みを持っていてもやはり、実妹。
その安否が気にならないはずがありません。
ですが、わたしはやはり女。
この時、大事なことを見過ごしていることに数分ですが気づきませんでした。
手紙にはまだ、続きがあります。
「シルド様、王国より晩餐会の振る舞い、貴族にあるべからずとして。
銀鎖の闇、第三師団長を解任。
北領へと移動を命じられたとの噂あり。
真偽のほどはわからず」
全ては出入りの交易商人からの伝聞。
確認が取れ、正式な報告ができないまま、魔導での連絡伝達はできない。
その為に、この手紙をわたしに寄越した。
そう、お父様は書き記し、最後にもう一枚の書類。
「青の狼への復任希望と‥‥‥。
第二師団の速やかなるエシャーナ伯領への派遣依頼書。
お父様、まさか、戦争を予期して?」
船が大公家城にある波止場につくまで後、1日と数時間‥‥‥
あの時。
晩餐会の夜に願った、お父様の戦場への復帰などないと思ったあの願いが。
もろくも崩れそうになったことにわたしは気づいていました。
そして、いまは魔導などを使い、この内容を殿下に伝えれないことも。
三国間の安定は、大きく揺れ出そうとしていることを、ひしひしと感じた瞬間でした。
(ユニス視点)
「公女様、ユニス様」
波止場を出た船上でわたしに声をかけてきたのは、新しい従僕のアルフレッド。
殿下の闇の牙のまだ騎士見習いの若い16歳。
黒髪に青い瞳と精悍さの中に若さを溢れさせている好青年です。
そうは言っても、わたしと1歳しか変わりませんから、ほぼ、同い年。
従僕というよりは、可愛い弟のような存在です。
あの晩餐会の翌日から、殿下の命令でわたしの世話係にとつけてくれた一人でした。
「なにかありましたか、アルフレッド?」
「はい、姫様。
子爵様よりの御伝言が先程、こちらにーー」
そう言って彼は全速力で駆けてきたのでしょう。
息切れはしていませんが、わたしを見上げるように、一通の手紙を渡してくれました。
「ありがとう、アルフレッド。
お父様からのお手紙なんて。
昨日、屋敷を出たときは何も言われてなかったのに‥‥‥」
「その、押印のロウが赤ですから。
何か緊急の要件かも、しれません」
「ああ、そうね、そう言えば。
普段は白か、青で済ますはず」
「赤は、帝国の貴族社会では祝辞や慰問などにも使われますが‥‥‥」
こう見えてもアルフレッドはロワーナ子爵家第一令息。
もう少しすれば騎士の叙勲を受け、男爵家を名乗ることを許されるでしょう。
ただ、彼よりわたしのほうが頭一つ高いことが、少しだけ申し訳ないような気もするのですが。
「姫様、これをお使いください。
既に開けると手を切る恐れがあります」
そう言って用意のいいことに、ペーパーナイフを腰の物入れから取り出したのは侍女としてアンリエッタ。
彼女は21歳の女性。
商家の次女として行儀見習いに大公家に上がっていた娘を義父上がつけてくださいました。
「ありがとう、アンリエッタ。
まあ、こんなものまで。用意がいいわね」
「侍女長様から、最低限のものはもつようにと仰せつかっております」
「そうなのね、さすが大公家の侍女長ね‥‥‥」
他にも数名、騎士団の騎士の方や侍女がおりますが、わたしの親しい距離にいるのは、この二名です。
というのも、この二人は護衛、侍女ではなく。
役割としては、従僕。つまり召使および小間使い。
護衛と見の周りのことを図る者たちとの橋渡し的な役割のようなもの。
そんなものですから、わたしもあまり気を遣わずに済んでいる毎日です。
「えっと、謹啓、ユニス公女殿下様ー‥‥‥。
お父様ったら、こんな目上に使うような堅い手紙を‥‥‥」
「それは、姫様。
いたしかたありません、姫様は大公家第一令嬢。
その気になれば、侯爵家当主を名乗れるお身分ですから‥‥‥」
「まあ、それはそうだけど」
アンリエッタにそう言われながら開いた手紙には、エシャーナ家が私の実家ということで。
殿下との正式な婚礼が行われた後に、辺境伯。つまり、侯爵家と同列に格上げになること。
現在の伯爵領から先程でたエバンスまでの、これまで皇室が管理していた土地を拝領できること。
あの晩餐会で披露した剣技を多くの方々から褒めて頂き、退役時の傷はほぼ癒えたこと。
まだ40代後半のお父様が、青き狼騎士団へと復任を希望したいなどーー
細やかに書かれていました。
男子がいない我が実家では、実妹は王国へと嫁ぎわたしは皇室へ。
そこで、養子を迎えるための準備を初めているなどなど。
「でも、アンリエッタ。
これを読む限りでは赤を使う必要はあまりない気がするけれど」
「ですが、姫様。
あと、二枚、まだ残っていますよ」
ああ、確かにそうでした。
でも、なぜかその紙面をここでは読む気になれず、わたしは船内に用意された自室へ。
一人で読む必要があるような気がしたからです。
「お父様がわたしに手紙を寄越したということは。
もしかしてーー」
このいま乗っている船を使えば大公家までは約1日半の距離。
そこから、帝都までは馬を飛ばせば二日ほど。
エシャーナ伯家から陸路では、どれだけ馬を走らせても五日はかかる距離。
そして、魔導などでは伝えられないなにか。
誰かに漏れる可能性を防ぐためにこの手紙を託したのではないか。
そんな気がしたからです。
「枢軸連邦につき、帝国内の神殿から司祭様が法王猊下よりの招聘あり?」
なんでしょう?
司祭様がいらっしゃる太陽神アギトを奉ずる神殿は、エシャーナ伯領よりは北側。
枢軸連邦領に近いところにあり、帝都には大祭礼と呼ばれる定期的な慣例以外では司祭様は来られません。
そのお方が招聘、つまり法王庁へと呼び出されたからといって何か問題がある気もしないのですが。
その文を読み進めて行くとーー
「シェス大河を交易に使っている商人たちとの連絡事項?
枢軸連邦内の、シェス大河上流域ミスリル堆積場の開拓が開始されり。
法王猊下へのブルングド島の全島域に渡る管理権が枢軸連邦と王国の連名により奏上‥‥‥?」
あの三角洲の王国側の持っていた領土のうち、シルド様が管理されていた土地は帝国へと委譲される。
そういう約束事だったはず。
島の全域に渡る管理権など、王国にはなかったのでは?
なぜ、枢軸連邦がここに関わってくるのでしょう?
わたしはいま一つ、意味がわからず、手紙を読み進めます。
そこにはーー
「先の三角洲内における枢軸連邦主導の会議にて、帝国・王国・枢軸連邦の三者管理が決定。
独立特区の形成が提案、各国の承認を得て、その管理権が法王猊下に委譲が決定」
ここまでの話であれば、三国が争わずに、王国・帝国両国の貴族子弟の婚姻。
前回のあの晩餐会が行われた意義は成立したはずなのですが。
「フレゲード侯爵第三令息シルド様の詮議の件?」
シルド様?
なぜ、シルド様の名前がここに??
「枢軸連邦よりの奏上書に記載あり。
この日付にて、王国騎士団銀鎖の闇、師団長より、三角洲における騎士団管理地の‥‥‥???
法王猊下への寄進が王国から枢軸連邦を通じて法王庁に打診あり。
即日、受理し‥‥‥現在、彼の地は法王庁直轄地として王国領から変更?」
では現在、あの土地は?。
いいえ、この日付は晩餐会より一週間も前の日付。
王都から大公家城までは約一週間前後かかるとわたしは、殿下から聞いていました。
では、シルド様はこの決定を知らずに勝手に独断専行した事に‥‥‥
「エイシャ‥‥‥!!」
思わず、憎しみがあるはずのその名をわたしは口にしていました。
あれほど、恨みを持っていてもやはり、実妹。
その安否が気にならないはずがありません。
ですが、わたしはやはり女。
この時、大事なことを見過ごしていることに数分ですが気づきませんでした。
手紙にはまだ、続きがあります。
「シルド様、王国より晩餐会の振る舞い、貴族にあるべからずとして。
銀鎖の闇、第三師団長を解任。
北領へと移動を命じられたとの噂あり。
真偽のほどはわからず」
全ては出入りの交易商人からの伝聞。
確認が取れ、正式な報告ができないまま、魔導での連絡伝達はできない。
その為に、この手紙をわたしに寄越した。
そう、お父様は書き記し、最後にもう一枚の書類。
「青の狼への復任希望と‥‥‥。
第二師団の速やかなるエシャーナ伯領への派遣依頼書。
お父様、まさか、戦争を予期して?」
船が大公家城にある波止場につくまで後、1日と数時間‥‥‥
あの時。
晩餐会の夜に願った、お父様の戦場への復帰などないと思ったあの願いが。
もろくも崩れそうになったことにわたしは気づいていました。
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