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本編
カタリナ=リキュールの一日
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【カタリナside】
無事にアルフォンスとの婚約が無かったことに成りました。
そう、最初から婚約など無かったのです。
ビバ権力者です !
そして、あらためて私の婚約者に成ったのは、ジークフリート殿下に成りました。
それも、ジークフリート殿下が私のお婿さん、つまり、リキュール家に入婿と成るのです。
姉二人は好意を持っていた貴族に嫁ぐことが出来て喜んでいました。
そういう私も転生前の叶多だった時に『クッキー!クッキー!クッキー!』で推していた、ジークフリート殿下が旦那様に成るので喜んでいたのですが……
姉である菜豊ことシエスタがキャスバルの死亡フラグを折った為に原作小説と違ってヤンチャな感じに成っていました。
……あの陰があり気遣いが出来る優しいジークが好きだったのですが……ヤンチャなジークも良いものですよね。
問題は、シエスタがアルフォンスを好きな癖に頑なに受け入れようとしない処です。
前世でも意地を張り続けた結果、後から来たジャンヌに巧くんを取られたと云うのに懲りない人なんですね。
ここは、私が一肌脱いで……
「こんな所で服を脱いだら風邪を引きますよ、カタリナ様
ところで、誰が意地っ張りなんですか、叶多
昔から考えていることを呟く癖を直さないと大変ですよ 」
「うぇぇ、お姉ちゃん 居たの ! 」
「居たのじゃありません !
今の貴女は上位貴族令嬢なのだから、周りにも気を使わないと駄目ですよ 」
良かった、全部は独り言を言って無いようね。
「おい、シエスタ !
こんな所に居やがったのか !
お前、一応 狙われているんだから、大人しくしていろよ !
こっちの身にも成ってくれ、まったく貧乏クジを引いてしまったぜ !
同じ警護するなら貧乳のシエスタより巨乳のクッキーの警護をしたかったのによ ! 」
あっ、不味いです!
金髪のリーゼントの人、逃げて 逃げて !
「いい度胸です、ジェリド=ブルートリップ。
言い残す言葉はありますか、聞く気はありませんが 」
そう言った途端に後ろに回り込んで、ジェリドに膝カックンをして座らせて……
「待て、待ってくれシエスタ !
頼むから、俺の自慢のリーゼントを刈らないで……
「ハ~サ~ミィ~ ♪」
ジョキ ジョキ ジョキ ジョキ
ア~ア、お姉ちゃんがスカートの下から取り出したハサミでジェリドと云う騎士の前髪を躊躇せずに切り落としました。
「うわぁぁぁー、俺の髪、髪がぁぁぁぁ~」
「まだ、終わりませんよ。
バ~リ~カ~ン ♪」
「ヤメロ、やめてくれ、やめてください、シエスタ様 !
それだけは、やめてくれ !
あぁぁぁ、何故、身体が動かせないんだ ! 」
「やめません、教えてもあげません。
巨乳好きに慈悲は、ありません ! 」
魔電動バリカンが音を立てながら、ジェリドの後頭部から前へと一直線に刈り上げて……
虎刈り状態に成ったジェリドは泣いていました。
相変わらず、情け容赦ないお姉ちゃんです。
あっ、こちらの騒ぎに気がついた別の騎士が駆け寄って来ました。
「どうした、何があっ…………ジェリド !
何故、ジェリドが泣いているんだ !
まして、ジェリドの自慢のリーゼントが見るも無残な姿に……いったい何が有ったんだ ? 」
「コイツ、ジェリドが私を手籠めにしようとしたので反撃しました 」
「嘘だ ! ジェリドは巨乳専門だ !
貧乳に手を出したりはしないハズだ ! 」
あっ、言ってはいけないことを……
「それは私に決闘を申し込んでいるのですね、カミーユ= ブラッディメアリー 」
「逃げろ、カミーユ !
この女を見かけで判断すると、お前でもヤられるぞ ! 」
「ジェリド……、貴様ぁぁ~修正してやるぅー !
…………何故だ、身体が動かせないだと !
動け 動け 動け 動け 動け 動けぇー ! 」
……二人の騎士は仲良く虎刈りにされて泣いていました。
大きい男の人二人を泣かしたお姉ちゃんは、
「そろそろ、アルフォンス様の所に戻ります。
後は頼みますよ、叶多……カタリナ様 」
お姉ちゃん…………本当に変わらないね。
無事にアルフォンスとの婚約が無かったことに成りました。
そう、最初から婚約など無かったのです。
ビバ権力者です !
そして、あらためて私の婚約者に成ったのは、ジークフリート殿下に成りました。
それも、ジークフリート殿下が私のお婿さん、つまり、リキュール家に入婿と成るのです。
姉二人は好意を持っていた貴族に嫁ぐことが出来て喜んでいました。
そういう私も転生前の叶多だった時に『クッキー!クッキー!クッキー!』で推していた、ジークフリート殿下が旦那様に成るので喜んでいたのですが……
姉である菜豊ことシエスタがキャスバルの死亡フラグを折った為に原作小説と違ってヤンチャな感じに成っていました。
……あの陰があり気遣いが出来る優しいジークが好きだったのですが……ヤンチャなジークも良いものですよね。
問題は、シエスタがアルフォンスを好きな癖に頑なに受け入れようとしない処です。
前世でも意地を張り続けた結果、後から来たジャンヌに巧くんを取られたと云うのに懲りない人なんですね。
ここは、私が一肌脱いで……
「こんな所で服を脱いだら風邪を引きますよ、カタリナ様
ところで、誰が意地っ張りなんですか、叶多
昔から考えていることを呟く癖を直さないと大変ですよ 」
「うぇぇ、お姉ちゃん 居たの ! 」
「居たのじゃありません !
今の貴女は上位貴族令嬢なのだから、周りにも気を使わないと駄目ですよ 」
良かった、全部は独り言を言って無いようね。
「おい、シエスタ !
こんな所に居やがったのか !
お前、一応 狙われているんだから、大人しくしていろよ !
こっちの身にも成ってくれ、まったく貧乏クジを引いてしまったぜ !
同じ警護するなら貧乳のシエスタより巨乳のクッキーの警護をしたかったのによ ! 」
あっ、不味いです!
金髪のリーゼントの人、逃げて 逃げて !
「いい度胸です、ジェリド=ブルートリップ。
言い残す言葉はありますか、聞く気はありませんが 」
そう言った途端に後ろに回り込んで、ジェリドに膝カックンをして座らせて……
「待て、待ってくれシエスタ !
頼むから、俺の自慢のリーゼントを刈らないで……
「ハ~サ~ミィ~ ♪」
ジョキ ジョキ ジョキ ジョキ
ア~ア、お姉ちゃんがスカートの下から取り出したハサミでジェリドと云う騎士の前髪を躊躇せずに切り落としました。
「うわぁぁぁー、俺の髪、髪がぁぁぁぁ~」
「まだ、終わりませんよ。
バ~リ~カ~ン ♪」
「ヤメロ、やめてくれ、やめてください、シエスタ様 !
それだけは、やめてくれ !
あぁぁぁ、何故、身体が動かせないんだ ! 」
「やめません、教えてもあげません。
巨乳好きに慈悲は、ありません ! 」
魔電動バリカンが音を立てながら、ジェリドの後頭部から前へと一直線に刈り上げて……
虎刈り状態に成ったジェリドは泣いていました。
相変わらず、情け容赦ないお姉ちゃんです。
あっ、こちらの騒ぎに気がついた別の騎士が駆け寄って来ました。
「どうした、何があっ…………ジェリド !
何故、ジェリドが泣いているんだ !
まして、ジェリドの自慢のリーゼントが見るも無残な姿に……いったい何が有ったんだ ? 」
「コイツ、ジェリドが私を手籠めにしようとしたので反撃しました 」
「嘘だ ! ジェリドは巨乳専門だ !
貧乳に手を出したりはしないハズだ ! 」
あっ、言ってはいけないことを……
「それは私に決闘を申し込んでいるのですね、カミーユ= ブラッディメアリー 」
「逃げろ、カミーユ !
この女を見かけで判断すると、お前でもヤられるぞ ! 」
「ジェリド……、貴様ぁぁ~修正してやるぅー !
…………何故だ、身体が動かせないだと !
動け 動け 動け 動け 動け 動けぇー ! 」
……二人の騎士は仲良く虎刈りにされて泣いていました。
大きい男の人二人を泣かしたお姉ちゃんは、
「そろそろ、アルフォンス様の所に戻ります。
後は頼みますよ、叶多……カタリナ様 」
お姉ちゃん…………本当に変わらないね。
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