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本編
死の森 After...
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【シエスタside】
死の森から帰ってみると、ショウコウシュ家では騒ぎに成っていました。
アグネスの姿も無く、アルフォンス様とカタリナの専属メイドのソフィアが待っていますね。
カタリナの情報から肉食女子のアグネスがアルフォンス様にアプローチをしていることを予想していたのですが、少しホッとしている自分に気がつきます。
ええ、ええ、認めますとも。
私がアルフォンス様のことを好きだと云うことを。
只、まだLikeであってLOVEでは無いハズです。
「大変なんだ、シエスタ !
シエスタの予想通りに、ポイズン共和国が隣のカザミドリ大公国から進攻してきたらしいんだ !
既にアグネス様達は避難を始めたけど、シエスタとボクは帝国軍務大臣から召集命令が下知されたから城に行かなければならない 」
フラグを折りすぎたせいで、だいぶ前倒しに成ってしまいましたね。
私の原作知識だけでは不安なのでカタリナ様にも付いてきてもらいましょう。
♟♞♝♜♚♛
お城に着くなり作戦指令部に案内されました。
皇帝 エリュシオンは、貴族達への対応に忙しいらしく、ここには第一王子のヴェルフリート殿下から第五王子のジークフリート様までが揃っていました。
「揃ったようだな。
わざわざ来ていただいて申し訳ない、アメジスト王女殿下 」
この大男が軍務大臣 ボブサップン=ジントニックみたいですね。
騎士からの叩き上げのせいか、覇気が違います。
「私は、シエスタ=カルアミルクです。
王女殿下とは、何方かと勘違いされているのでは ? 」
バレているようですが、ここは敢えて惚けることにしましょう。
「これは失礼した、シエスタ殿。
貴女に来て頂いたのは、ポイズン共和国の進攻と進攻ルートを予想した見識にすがり付きたくて来て頂いた。
どうか、その知恵をお貸しください 」
私の知恵と云うより原作知識なのですが、言っても理解してもらえないでしょうね。
それにしても、ジークフリート様も私の発言から既に共和国にスパイを潜入させていたとは、やりますね。
「カザミドリ大公国の公王は、ハトポッポ=カザミドリのままなのですか ? 」
私の質問に驚きながらもボブサップンは、
「否、ハトポッポ元公王は、引退して帝国で療養して頂いている。
今は代わりに弟のクニオーン=カザミドリが公王に就いたので、帝国に協力を申し込んでくれたのだ。
只、共和国側は、今でもハトポッポが公王と思っているハズだ ! 」
ニヤリと笑いながら言う、ボブサップンは見かけによらず聡いようですね。
「それでは、大公国の地図……出来れば進攻ルート付近の地図を用意して貰えますか ? 」
私の発言に、直ぐに用意していた地図を広げてくれました。
…………これは !
やはり原作者ルシアンは、……
これなら、あの作戦が使えそうです。
軍師に憧れていたのですが、今世で叶うとは思いませんでした……感謝はしませんが。
死の森から帰ってみると、ショウコウシュ家では騒ぎに成っていました。
アグネスの姿も無く、アルフォンス様とカタリナの専属メイドのソフィアが待っていますね。
カタリナの情報から肉食女子のアグネスがアルフォンス様にアプローチをしていることを予想していたのですが、少しホッとしている自分に気がつきます。
ええ、ええ、認めますとも。
私がアルフォンス様のことを好きだと云うことを。
只、まだLikeであってLOVEでは無いハズです。
「大変なんだ、シエスタ !
シエスタの予想通りに、ポイズン共和国が隣のカザミドリ大公国から進攻してきたらしいんだ !
既にアグネス様達は避難を始めたけど、シエスタとボクは帝国軍務大臣から召集命令が下知されたから城に行かなければならない 」
フラグを折りすぎたせいで、だいぶ前倒しに成ってしまいましたね。
私の原作知識だけでは不安なのでカタリナ様にも付いてきてもらいましょう。
♟♞♝♜♚♛
お城に着くなり作戦指令部に案内されました。
皇帝 エリュシオンは、貴族達への対応に忙しいらしく、ここには第一王子のヴェルフリート殿下から第五王子のジークフリート様までが揃っていました。
「揃ったようだな。
わざわざ来ていただいて申し訳ない、アメジスト王女殿下 」
この大男が軍務大臣 ボブサップン=ジントニックみたいですね。
騎士からの叩き上げのせいか、覇気が違います。
「私は、シエスタ=カルアミルクです。
王女殿下とは、何方かと勘違いされているのでは ? 」
バレているようですが、ここは敢えて惚けることにしましょう。
「これは失礼した、シエスタ殿。
貴女に来て頂いたのは、ポイズン共和国の進攻と進攻ルートを予想した見識にすがり付きたくて来て頂いた。
どうか、その知恵をお貸しください 」
私の知恵と云うより原作知識なのですが、言っても理解してもらえないでしょうね。
それにしても、ジークフリート様も私の発言から既に共和国にスパイを潜入させていたとは、やりますね。
「カザミドリ大公国の公王は、ハトポッポ=カザミドリのままなのですか ? 」
私の質問に驚きながらもボブサップンは、
「否、ハトポッポ元公王は、引退して帝国で療養して頂いている。
今は代わりに弟のクニオーン=カザミドリが公王に就いたので、帝国に協力を申し込んでくれたのだ。
只、共和国側は、今でもハトポッポが公王と思っているハズだ ! 」
ニヤリと笑いながら言う、ボブサップンは見かけによらず聡いようですね。
「それでは、大公国の地図……出来れば進攻ルート付近の地図を用意して貰えますか ? 」
私の発言に、直ぐに用意していた地図を広げてくれました。
…………これは !
やはり原作者ルシアンは、……
これなら、あの作戦が使えそうです。
軍師に憧れていたのですが、今世で叶うとは思いませんでした……感謝はしませんが。
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