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本編
奇襲 ①
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【ポイズン共和国所属、人民解放軍司令官 オジャルデゴザル=ネオイルジンside】
フランクリンデラノルーズ=ストリキニーネ大統領がスキャンダル騒ぎで手一杯のうちに共和国軍元帥の麿がアルコール帝国の民を救うべく解放軍を組織したでおじゃる。
圧政に苦しむ民は大歓迎をして麿の軍を迎え入れてくれたでおじゃるでござる。
アルコール帝国に見付からないようにカザミドリ大公国の山と山の谷間に出来た道を大軍で進んでおじゃるが、そろそろ腹が減ってきたでおじゃる。
道案内をしてくれている村民に聞いてみた。
「そろそろ昼休憩を取りたいでおじゃるが、今通過中の抜け道では危険すぎて休憩なと無理なのでおじゃる。
何処か、皆が休める広場みたいな場所は有るでおじゃるか ? 」
「ヘイ、この先を進むとデーンガク村がありますのじゃ。
その村で皆様に酒宴の用意をしていますので、其処まで我慢して頂くとありがたいのですじゃ 」
「良いのか、 村人達もアルコール帝国の圧政の影響を受けているのじゃろ ? 」
「ヘイ、カザミドリ大公国など独立国なんて建前で、実質 アルコール帝国の植民地でさ。
それだからこそ、ささやかですが近隣の村々から、僅かばかりの食糧と酒を用意してあるので、どうか私どもの感謝の気持ちを受け入れて欲しいのですじゃ 」
麿はショック ! 感動した !
苦しい生活だろうに麿たちをもてなそうと云う気持ちに感動した。
「麿は感動した。
無事にアルコール帝国から勝利をもぎ取ったら、あらためて その方等にお礼がしたいのでおじゃるが、どうだろうか ? 」
「ヘヘ~イ、有り難き幸せでございます 」
「その方、名は何と申すのじゃ ? 」
「ヘイ、トーキチロー = サルザケ と申します 」
「ふむ、確か アルコール帝国では、平民に家名は無いと聞いておじゃるが、その方は、元貴族でおじゃるか ? 」
「ヘイ、父親が騎士爵であったのですが、権力争いに巻き込まれて、爵位を没収されてしました 」
「ふむ、なら麿たちがアルコール帝国から勝利して無辜の民を解放したら、特別に麿の部下に取り立ててやるでおじゃる 」
「ヘイ、有り難き幸せでおじゃる……有り難き幸せです。
申し訳ありません 」
「よい よい、麿は寛大なのでおじゃる。
麿の話し方が移ったのでおじゃるから気にしなくて良いでおじゃる 」
そう、麿は寛大。
大統領のストリキニーネとは違うでおじゃる !
この奇襲が成功して無事にアルコール帝国から勝利をしたら、来年大統領選挙に良い手土産に成るでおじゃる。
♟♞♝♜♚♛
無事にデーンガク村に到着したので、昼休憩を長めに取ることにしたでおじゃる。
村々から集めたであろう料理と酒が提供されたことに共和国の兵たちが喜んでいるでおじゃる。
「此処、デーンガク村は、酒の名産地ですので沢山ありますから、どうか好きなだけ呑んでください 」
デーンガク村の村長の好意に甘え、兵たちに酒宴の許可を出したでおじゃる。
今日は此処を仮本陣として泊まり、出発は明日にすることを伝えると共和国の兵たちは喜んでいたでおじゃる。
麿は人格者、何処かの兵や民を使い捨てにしている大統領とは違うでおじゃる。
酒宴も盛り上がり、喜んでいる兵や村人を見て麿が間違って無いことを確信したでおじゃる。
とうとう明日は、アルコール帝国への奇襲戦 !
アルコールの影響か、凄く眠いでおじゃるから、早めに寝るでおじゃる。
既に寝始めている兵たちも居るでおじゃるでござる。
おそらく、明日の勝ち戦の夢でも見ているのであろう。
麿も、急に眠くなっ……
明日の朝日がオッケィハザマ山から登ったら麿の栄光の花道、楽しみなのでおじゃる。
♟♞♝♜♚♛
深夜、オッケィハザマ山では異変が起きていた。
山の動物たちは、あるものは隠れ、あるものは逃げ出していた。
しかし、共和国軍の誰も気が付かない程に寝静まっていたのである。
果たして、何が起こっているのであろうか ?
フランクリンデラノルーズ=ストリキニーネ大統領がスキャンダル騒ぎで手一杯のうちに共和国軍元帥の麿がアルコール帝国の民を救うべく解放軍を組織したでおじゃる。
圧政に苦しむ民は大歓迎をして麿の軍を迎え入れてくれたでおじゃるでござる。
アルコール帝国に見付からないようにカザミドリ大公国の山と山の谷間に出来た道を大軍で進んでおじゃるが、そろそろ腹が減ってきたでおじゃる。
道案内をしてくれている村民に聞いてみた。
「そろそろ昼休憩を取りたいでおじゃるが、今通過中の抜け道では危険すぎて休憩なと無理なのでおじゃる。
何処か、皆が休める広場みたいな場所は有るでおじゃるか ? 」
「ヘイ、この先を進むとデーンガク村がありますのじゃ。
その村で皆様に酒宴の用意をしていますので、其処まで我慢して頂くとありがたいのですじゃ 」
「良いのか、 村人達もアルコール帝国の圧政の影響を受けているのじゃろ ? 」
「ヘイ、カザミドリ大公国など独立国なんて建前で、実質 アルコール帝国の植民地でさ。
それだからこそ、ささやかですが近隣の村々から、僅かばかりの食糧と酒を用意してあるので、どうか私どもの感謝の気持ちを受け入れて欲しいのですじゃ 」
麿はショック ! 感動した !
苦しい生活だろうに麿たちをもてなそうと云う気持ちに感動した。
「麿は感動した。
無事にアルコール帝国から勝利をもぎ取ったら、あらためて その方等にお礼がしたいのでおじゃるが、どうだろうか ? 」
「ヘヘ~イ、有り難き幸せでございます 」
「その方、名は何と申すのじゃ ? 」
「ヘイ、トーキチロー = サルザケ と申します 」
「ふむ、確か アルコール帝国では、平民に家名は無いと聞いておじゃるが、その方は、元貴族でおじゃるか ? 」
「ヘイ、父親が騎士爵であったのですが、権力争いに巻き込まれて、爵位を没収されてしました 」
「ふむ、なら麿たちがアルコール帝国から勝利して無辜の民を解放したら、特別に麿の部下に取り立ててやるでおじゃる 」
「ヘイ、有り難き幸せでおじゃる……有り難き幸せです。
申し訳ありません 」
「よい よい、麿は寛大なのでおじゃる。
麿の話し方が移ったのでおじゃるから気にしなくて良いでおじゃる 」
そう、麿は寛大。
大統領のストリキニーネとは違うでおじゃる !
この奇襲が成功して無事にアルコール帝国から勝利をしたら、来年大統領選挙に良い手土産に成るでおじゃる。
♟♞♝♜♚♛
無事にデーンガク村に到着したので、昼休憩を長めに取ることにしたでおじゃる。
村々から集めたであろう料理と酒が提供されたことに共和国の兵たちが喜んでいるでおじゃる。
「此処、デーンガク村は、酒の名産地ですので沢山ありますから、どうか好きなだけ呑んでください 」
デーンガク村の村長の好意に甘え、兵たちに酒宴の許可を出したでおじゃる。
今日は此処を仮本陣として泊まり、出発は明日にすることを伝えると共和国の兵たちは喜んでいたでおじゃる。
麿は人格者、何処かの兵や民を使い捨てにしている大統領とは違うでおじゃる。
酒宴も盛り上がり、喜んでいる兵や村人を見て麿が間違って無いことを確信したでおじゃる。
とうとう明日は、アルコール帝国への奇襲戦 !
アルコールの影響か、凄く眠いでおじゃるから、早めに寝るでおじゃる。
既に寝始めている兵たちも居るでおじゃるでござる。
おそらく、明日の勝ち戦の夢でも見ているのであろう。
麿も、急に眠くなっ……
明日の朝日がオッケィハザマ山から登ったら麿の栄光の花道、楽しみなのでおじゃる。
♟♞♝♜♚♛
深夜、オッケィハザマ山では異変が起きていた。
山の動物たちは、あるものは隠れ、あるものは逃げ出していた。
しかし、共和国軍の誰も気が付かない程に寝静まっていたのである。
果たして、何が起こっているのであろうか ?
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