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朝になって、仲良く朝食を
取った後ササッと片付けて外に出る。いつから居たのか世話人夫婦が立っていた。
「シルフィ!来い!」
タークの言葉に屋根で寝ていたのだろうトンッと降りて来た。
「はい。マーユ乗って。」
言われるままシルフィに乗っかるとタークも乗ってくる。私達を見る世話人夫婦に笑顔を向ける。
「それじゃあ、ちょっと行ってくるからお家よろしくね!」
「お任せ下さい!行ってらっしゃいませ!」
「行って来まーす!」
「宜しくお願いします!」
シルフィの背に乗り、手を振って小さくなる二人を……里を見る。
「マーユ、どっちに行く?」
「あっち!あの大きな山脈の方に行ってみたい!」
うんと遠くに見える真っ白な山々。端っこの山だけがモウモウと煙りが頂上から出てる。
「よし!シルフィ、あの山々の麓だ!」
タークの声も明るくて、冒険に興奮してるって丸わかりだよ!
「全速力で行こう!なぁに、主はのんびりと景色を見ておれば良い!」
シルフィは空を駆けるように飛ぶように突き進んで行く。流れる景色は早い。
「時速何キロ出てんだ……?」
タークの呟きに時速ねぇ……と考え……
「新幹線より速い気がする……」
「それこだまじゃなくてひかりだよな……」
「うん……でも、雰囲気的には新婚旅行で乗った飛行機だよ……」
「あー……そうだな。ってアクア、気持ちは分かるけどちょっと絞めすぎ。それ以上絞めたら俺が死ぬ。」
アクア、タークの首に巻き付いてるんだ。水姫ちゃんは私の胸元に収まって私の顔を心配そうに見上げてる。人差し指の腹で水姫ちゃんの頭を撫でる。みほしちゃんはシルフィの顔の隣に並ぶように飛んでいる。と言っても翼は全く見えないので胴体と尾羽が見えるので居るんだなと分かるんだけどね。速くて小っちゃいので、気を抜くと見逃してしまいそうでドキドキする。
「マーユ……ヤバいデカさだぞ……」
「え?」
慌てて見た山々は見た事無いけど、エベレストとかマッターホルンとかあんな滅茶苦茶大きい山と同じかそれ以上たと思わせる山々だった。
「まだ距離があるのにコレかよ……」
「凄いね……それにちょっと寒い気がする……」
「そりゃ、高度もあるし山からの冷気みあるだろ。魔法で遮断しよう。さすがにこの先はマズい。」
「うん。分かった。」
私とタークはこっちに来て暫くしてから、色んな魔法を考え試して魔法を作り上げてきた。その魔法の一つに温度の遮断がある。大抵は生活に根ざした魔法ばっかりで、ゲームや漫画やアニメに出てきそうなド派手な攻撃魔法なんて使えなかった。だって狩りをするのに使う魔法は地味で目立たない事が重要なんだもん。魔法で外気温を断つとほんのりと温かくなる。迫り来る山々の巨大さにゴクリと喉を鳴らしてしまった。けど、それはタークも同じだった。
取った後ササッと片付けて外に出る。いつから居たのか世話人夫婦が立っていた。
「シルフィ!来い!」
タークの言葉に屋根で寝ていたのだろうトンッと降りて来た。
「はい。マーユ乗って。」
言われるままシルフィに乗っかるとタークも乗ってくる。私達を見る世話人夫婦に笑顔を向ける。
「それじゃあ、ちょっと行ってくるからお家よろしくね!」
「お任せ下さい!行ってらっしゃいませ!」
「行って来まーす!」
「宜しくお願いします!」
シルフィの背に乗り、手を振って小さくなる二人を……里を見る。
「マーユ、どっちに行く?」
「あっち!あの大きな山脈の方に行ってみたい!」
うんと遠くに見える真っ白な山々。端っこの山だけがモウモウと煙りが頂上から出てる。
「よし!シルフィ、あの山々の麓だ!」
タークの声も明るくて、冒険に興奮してるって丸わかりだよ!
「全速力で行こう!なぁに、主はのんびりと景色を見ておれば良い!」
シルフィは空を駆けるように飛ぶように突き進んで行く。流れる景色は早い。
「時速何キロ出てんだ……?」
タークの呟きに時速ねぇ……と考え……
「新幹線より速い気がする……」
「それこだまじゃなくてひかりだよな……」
「うん……でも、雰囲気的には新婚旅行で乗った飛行機だよ……」
「あー……そうだな。ってアクア、気持ちは分かるけどちょっと絞めすぎ。それ以上絞めたら俺が死ぬ。」
アクア、タークの首に巻き付いてるんだ。水姫ちゃんは私の胸元に収まって私の顔を心配そうに見上げてる。人差し指の腹で水姫ちゃんの頭を撫でる。みほしちゃんはシルフィの顔の隣に並ぶように飛んでいる。と言っても翼は全く見えないので胴体と尾羽が見えるので居るんだなと分かるんだけどね。速くて小っちゃいので、気を抜くと見逃してしまいそうでドキドキする。
「マーユ……ヤバいデカさだぞ……」
「え?」
慌てて見た山々は見た事無いけど、エベレストとかマッターホルンとかあんな滅茶苦茶大きい山と同じかそれ以上たと思わせる山々だった。
「まだ距離があるのにコレかよ……」
「凄いね……それにちょっと寒い気がする……」
「そりゃ、高度もあるし山からの冷気みあるだろ。魔法で遮断しよう。さすがにこの先はマズい。」
「うん。分かった。」
私とタークはこっちに来て暫くしてから、色んな魔法を考え試して魔法を作り上げてきた。その魔法の一つに温度の遮断がある。大抵は生活に根ざした魔法ばっかりで、ゲームや漫画やアニメに出てきそうなド派手な攻撃魔法なんて使えなかった。だって狩りをするのに使う魔法は地味で目立たない事が重要なんだもん。魔法で外気温を断つとほんのりと温かくなる。迫り来る山々の巨大さにゴクリと喉を鳴らしてしまった。けど、それはタークも同じだった。
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