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春を待ちて 〈お盆玉スペシャル!転生侯爵令嬢のある日〉
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私、ラーラルーナの1日は前世と違い優雅なものだ。
朝は8時位に起き出し、侍女任せにしてるだけで支度が整う。
朝食を食べに食堂に向かえば、レストランかな?と思うようなサービスと食事が出て来る。
味付けは塩と数種類のハーブだけだけど。
その後は家庭教師の方が見えて、色々教わるのだけど最近は隣国のシュバルツバルト領の事を教わっている。
学校?あぁ、学園の事ですか。
勿論、在学中ですわよ。
ただ……私、座学も魔法も同い年の方々よりもずば抜けてますの。
学園長から、来たい時だけで構わない……と言われましたの。
なので社交シーズンになる春から秋までの間だけ、帝都のタウンハウスに行ってますのよ。
今は朝食も済み、家庭教師の先生であるスミス伯爵夫人をお部屋で待っている所ですわ。
スミス伯爵夫人は隣国シュバルツバルト侯爵様と政務でのお付き合いがあって、様々な事を勉強なさったのですって。
シュバルツバルト侯爵様は外務大臣でいらしたから。
カチャリと扉が開き、優雅に私に近寄ってくる熟女が来ましたわ。
「ラーラルーナ様、ご機嫌よう。シュバルツバルト領の事をお話してから此方、とても熱心で私も大変喜ばしく感じておりますわ。」
熟女がっ!熟女が微笑みながら仰ってます。
熟女の優雅な微笑み、ごっつぁんです!
「さぁ、あちらにお座りになって話しましょう。」
私はニッコリと微笑むと、熟女が指し示したテーブルセットへと熟女と共に向かう。
差し向かいで座り、メイドがお茶を用意してくれる。
香り高い紅茶を一口飲み、熟女が口を開くのを待つ。
「そうね……今日は、シュバルツバルト家やシュバルツバルト領の寄子貴族の当主や次期当主の男性達についての注意点をお聞かせしましょうか。」
注意点……だと?私の婚約者はシュバルツバルト侯爵家次期当主なんですけど!気になりますわ!
「まぁ……何かしら?」
熟女は少しだけ困った顔で、とつとつと話し出した。
「あちらは魔物がとても多いと先日お話したでしょう。その為に領主や領主の息子達が魔物の討伐をなさるのよ。」
「まぁ!領主自らがですか!それは……大変勇ましいのですね。」
ありきたりな反応をしておこう。
それが無難!
「えぇ……でね、その討伐を円滑に行う為に男娼の様に男達に尽くす殿方がいるのです。」
!!!!!マジか!総受け専門が居るのか!
「で……ここからが大切なのだけど………その、領主やその息子達に低位貴族の当主や次期当主など位のある方は側近と言われる片腕兼その……専属でお相手なさる方が居るのよ。」
マジか!!!!!専属で受けとか滾る!!!!!
「何てこと…………そんな(受け専門な)方が…………では、私の婚約者様も(BLカプか!)……そういった(愛されケツマンコ的な)方がいらっしゃると…………なんてこと(マジ!パラダイス!)………」
私は目眩を起こしそうになった………楽園は輿入れ先にアリ!
絵姿と手紙でしか知らない、超イケメンらしい婚約者様には受けが居るとか!マジ萌えですよ!
「あぁ……ラーラルーナ様、気を確かに!あちらでは、当たり前の事らしいのです。ですが、気を確かに持って下さいまし。あちらでは女性は大事にするべき存在で殊更大切になさるのですって。たとえ婚約者様に男妾が居たとしても、気落ちなさらないでね。」
熟女!大切な情報サンキュー!
「えぇ………勿論ですわ………(ガンバレ私!公式でBLカプが許されてるとか素敵すぐる!)あぁ……目眩が………(パラダイス過ぎて!)その、スミス伯爵夫人……私、お母様にお話しなくては………」
近い内に、絶対婚約者様に会う!
その側近も、絶対見る!
この萌え滾る、私の情熱の為に!
「えぇ、その方が宜しいわね。ラーラルーナ様、お気を確かにね……では、いつもより早いですが私はこれで失礼致しますわ。」
熟女はサッと立ち上がり、そそくさと消えて行った。
よし!私はお母様と相談して、早めに行ける様にアピールしないとね!
「お母様はどちらかしら?」
部屋の片隅に佇む侍女に尋ねる。
「奥様は2階の自室にいらっしゃるかと。」
素早い答え、ナイス侍女!
「では、お母様の元に行きましょう。」
私は早足でお母様の自室に向かい、お母様に会った。
座ること無く、お母様の側近くまで寄り拳を握り語り掛ける。
「お母様、私……早く………早く、婚約者様にお会いしたいです。………今日、私………聞いてしまったの………側近と呼ばれる方の事………だから………」
ぶっちゃけ、お母様はチョロインタイプだ。
こんな風に言えば、勝手に察してベストな返事をくれる。
さぁ!お母様、言え!
「ラーラ………知ってしまったのね。勿論よ、でも……もう冬になるわ。春になったら………雪が降らなくなったら、行ってお会いしたら良いわ。お母様はラーラの味方よ。お父様には私から伝えておきますからね。」
よし!良く言ったお母様!春だな!春になったらパラダイスに行ける!
「ありがとう!お母様!私、不安だったの!春が待ち遠しいわ!……そうだわ、私……婚約者様の為に刺繍しなくては!お母様、私……やらなくてはいけない事が出来ましたわ!春……お会いするために頑張りますわ。」
のんびりしてられない!
婚約者様への贈り物、刺繍をした手布とかたっぷり作らなくっちゃ!
春が待ち遠しいわ!
あぁ、春よ………
朝は8時位に起き出し、侍女任せにしてるだけで支度が整う。
朝食を食べに食堂に向かえば、レストランかな?と思うようなサービスと食事が出て来る。
味付けは塩と数種類のハーブだけだけど。
その後は家庭教師の方が見えて、色々教わるのだけど最近は隣国のシュバルツバルト領の事を教わっている。
学校?あぁ、学園の事ですか。
勿論、在学中ですわよ。
ただ……私、座学も魔法も同い年の方々よりもずば抜けてますの。
学園長から、来たい時だけで構わない……と言われましたの。
なので社交シーズンになる春から秋までの間だけ、帝都のタウンハウスに行ってますのよ。
今は朝食も済み、家庭教師の先生であるスミス伯爵夫人をお部屋で待っている所ですわ。
スミス伯爵夫人は隣国シュバルツバルト侯爵様と政務でのお付き合いがあって、様々な事を勉強なさったのですって。
シュバルツバルト侯爵様は外務大臣でいらしたから。
カチャリと扉が開き、優雅に私に近寄ってくる熟女が来ましたわ。
「ラーラルーナ様、ご機嫌よう。シュバルツバルト領の事をお話してから此方、とても熱心で私も大変喜ばしく感じておりますわ。」
熟女がっ!熟女が微笑みながら仰ってます。
熟女の優雅な微笑み、ごっつぁんです!
「さぁ、あちらにお座りになって話しましょう。」
私はニッコリと微笑むと、熟女が指し示したテーブルセットへと熟女と共に向かう。
差し向かいで座り、メイドがお茶を用意してくれる。
香り高い紅茶を一口飲み、熟女が口を開くのを待つ。
「そうね……今日は、シュバルツバルト家やシュバルツバルト領の寄子貴族の当主や次期当主の男性達についての注意点をお聞かせしましょうか。」
注意点……だと?私の婚約者はシュバルツバルト侯爵家次期当主なんですけど!気になりますわ!
「まぁ……何かしら?」
熟女は少しだけ困った顔で、とつとつと話し出した。
「あちらは魔物がとても多いと先日お話したでしょう。その為に領主や領主の息子達が魔物の討伐をなさるのよ。」
「まぁ!領主自らがですか!それは……大変勇ましいのですね。」
ありきたりな反応をしておこう。
それが無難!
「えぇ……でね、その討伐を円滑に行う為に男娼の様に男達に尽くす殿方がいるのです。」
!!!!!マジか!総受け専門が居るのか!
「で……ここからが大切なのだけど………その、領主やその息子達に低位貴族の当主や次期当主など位のある方は側近と言われる片腕兼その……専属でお相手なさる方が居るのよ。」
マジか!!!!!専属で受けとか滾る!!!!!
「何てこと…………そんな(受け専門な)方が…………では、私の婚約者様も(BLカプか!)……そういった(愛されケツマンコ的な)方がいらっしゃると…………なんてこと(マジ!パラダイス!)………」
私は目眩を起こしそうになった………楽園は輿入れ先にアリ!
絵姿と手紙でしか知らない、超イケメンらしい婚約者様には受けが居るとか!マジ萌えですよ!
「あぁ……ラーラルーナ様、気を確かに!あちらでは、当たり前の事らしいのです。ですが、気を確かに持って下さいまし。あちらでは女性は大事にするべき存在で殊更大切になさるのですって。たとえ婚約者様に男妾が居たとしても、気落ちなさらないでね。」
熟女!大切な情報サンキュー!
「えぇ………勿論ですわ………(ガンバレ私!公式でBLカプが許されてるとか素敵すぐる!)あぁ……目眩が………(パラダイス過ぎて!)その、スミス伯爵夫人……私、お母様にお話しなくては………」
近い内に、絶対婚約者様に会う!
その側近も、絶対見る!
この萌え滾る、私の情熱の為に!
「えぇ、その方が宜しいわね。ラーラルーナ様、お気を確かにね……では、いつもより早いですが私はこれで失礼致しますわ。」
熟女はサッと立ち上がり、そそくさと消えて行った。
よし!私はお母様と相談して、早めに行ける様にアピールしないとね!
「お母様はどちらかしら?」
部屋の片隅に佇む侍女に尋ねる。
「奥様は2階の自室にいらっしゃるかと。」
素早い答え、ナイス侍女!
「では、お母様の元に行きましょう。」
私は早足でお母様の自室に向かい、お母様に会った。
座ること無く、お母様の側近くまで寄り拳を握り語り掛ける。
「お母様、私……早く………早く、婚約者様にお会いしたいです。………今日、私………聞いてしまったの………側近と呼ばれる方の事………だから………」
ぶっちゃけ、お母様はチョロインタイプだ。
こんな風に言えば、勝手に察してベストな返事をくれる。
さぁ!お母様、言え!
「ラーラ………知ってしまったのね。勿論よ、でも……もう冬になるわ。春になったら………雪が降らなくなったら、行ってお会いしたら良いわ。お母様はラーラの味方よ。お父様には私から伝えておきますからね。」
よし!良く言ったお母様!春だな!春になったらパラダイスに行ける!
「ありがとう!お母様!私、不安だったの!春が待ち遠しいわ!……そうだわ、私……婚約者様の為に刺繍しなくては!お母様、私……やらなくてはいけない事が出来ましたわ!春……お会いするために頑張りますわ。」
のんびりしてられない!
婚約者様への贈り物、刺繍をした手布とかたっぷり作らなくっちゃ!
春が待ち遠しいわ!
あぁ、春よ………
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