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2つ目の依頼
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店に入って来たのは初老の男性だった。グレーっぽいスーツを上下にまとっており中折のシルクハットを被っている。そして革のカバンを携えていた。
「いらっしゃいませ」
栞はすかさず温和な笑顔を浮かべて応対する。琥珀堂の仕事にはお客さんへの対応も含まれているのだ。
「どのようなご要件でしょうか」
「ここで珍しい品物を扱っていると聞いて…」
「それでしたらご自由に御覧ください。飾られているものは基本的に商品ですので」
縁を真似てできるだけ丁寧な言葉遣いを心がける。そう、なんと琥珀堂の店内においてある美しい家具や雑貨、並べられている今まで書き換えた物語の本は売られているのだ。唯一ドールハウスは縁のお気に入りということで非売品だが、珍しい品物ということで毎日そこそこの人数が訪れる。そんなに人が来るのにどうして私はここを訪れるまで店の名前すら知らなかったのだろう…。それはそれとして栞は心の中で形を落とした。
『このお客さんも書き換え希望の人じゃなかったか…』
しかし、その男性はいくつか本を購入するとこう言った。
「それと、この店では書き換えの依頼を受け付けているのでしょうか?」
お、これは!?
栞は胸が高鳴るのを感じた。
「いらっしゃいませ」
栞はすかさず温和な笑顔を浮かべて応対する。琥珀堂の仕事にはお客さんへの対応も含まれているのだ。
「どのようなご要件でしょうか」
「ここで珍しい品物を扱っていると聞いて…」
「それでしたらご自由に御覧ください。飾られているものは基本的に商品ですので」
縁を真似てできるだけ丁寧な言葉遣いを心がける。そう、なんと琥珀堂の店内においてある美しい家具や雑貨、並べられている今まで書き換えた物語の本は売られているのだ。唯一ドールハウスは縁のお気に入りということで非売品だが、珍しい品物ということで毎日そこそこの人数が訪れる。そんなに人が来るのにどうして私はここを訪れるまで店の名前すら知らなかったのだろう…。それはそれとして栞は心の中で形を落とした。
『このお客さんも書き換え希望の人じゃなかったか…』
しかし、その男性はいくつか本を購入するとこう言った。
「それと、この店では書き換えの依頼を受け付けているのでしょうか?」
お、これは!?
栞は胸が高鳴るのを感じた。
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