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治癒の神獣
267:イリンの怪我
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「──で、やっぱり王国が今回の襲撃の犯人だったわけだ」
あの後は結局俺も同伴で襲撃犯の尋問を始めたが、そいつは予想どおりというか、当然というべきか、王国の工作員だった。まあ、王女の事や俺が勇者だって事を話に出した時点でそれ以外にあり得ないけど。
工作員って言うとなんかかっこいいけど、やってる事は害悪でしかない。
……あっちの国にとっては正義の行いなんだろうけどな。
「そうですね。ですが、戦争ですか……」
今回王国がこの場所を襲撃したのは、どうやら戦争があるかららしい。
戦争があるらしい、というか戦争自体はすでに起こっているのだという。
まず敵──王国の作戦としては、この国の国境から攻め込み国境の警備を相手にする。
そして攻め込まれているという知らせがグラティースのところに行った頃合いを見計らって、この国の各地で騒ぎを起こす。
すると、攻め込まれているのだから当然国境の方に戦力を割かなくてはならない。だが、同時に国内の騒ぎを収めるためにも戦力を割かなくてはならない。
あっちを立てればこっちが立たず。
王国側は、この国にそういう状況を作って攻めようとしているらしい。いや、『らしい』じゃなくてすでに実行しているんだったな。
「どうするつもりだ?」
「もちろんこの地の防御を固めます。余裕があればこの森の外にある周辺の村なども」
まあそうだよな。ここの人達がわざわざ戦争に参加しに行くわけがないか。それに、すでに襲われてるんだから守りを固めるのは当然か。
「貴方はどうされるのですか?」
どうするか、ね……
俺がどうするかなんて、そんなものは決まっている。
「ひとまずはここにいるよ」
「ひとまずは、ですか?」
そう。『ひとまずは』だ。
「……三日後。三日後になればスー……神獣が起きるみたいだし、その時は少し話をしてから少し出かけてくる」
スーラが起きれば指示を出してここの人たちをまとめることができるはずだ。
チオーナでもまとめる事はできるだろうけど、それでも神獣ほどの絶対性はないだろう。だからこういう緊急時は少し不安が残る。
「……一応尋ねますが……どこに出かけるのですか?」
「そりゃあもちろん──国境だ」
国境に行き、今回の戦争を止める。
いや、止める、なんて大層なもんじゃないか。俺はただ仕返しに行くだけだ。
普通ならどれほど強くとも個人が戦争を止めるなんてのは夢物語どころか、単なる妄想でしかない。
でも、俺にはそれだけの力があるし、やる意思も覚悟もある。
「俺はこれでも怒ってるんだ。だからちょっと復讐というか憂さ晴らしというか……まあそんな感じで叩き潰してくる」
話を聞いてるうちに多少は落ち着いてきたけど、それでも怒りが無くなったわけじゃない。
好きな人を傷つけられて、そしてこれからも傷つけられるかもしれない可能性があるんだったら、その存在を放っておくことなんてできない。
放っておけば、また大事なものが傷つけられるかもしれないから。
だから、そうなる前に戦力を削いでおきたい。
……でも、一つだけ心配なことがある。
「その間はイリンのことを頼んでも構わないか?」
イリンのことだ。
治療は続いているが未だに意識はないイリンを一人でここに置いて行くというのは少し不安だ。
戦争関係以外でも、俺がいない間に俺が大事にしている人を襲おうとする奴がいないとも限らない。
安全対策として色々やるつもりではあるが、それでもしっかりと守ってくれる人がいるのといないのでは違う。
だから、俺はチオーナに頼んだ。彼女ならイリンのことを守ってくれると思ったから。
「……ええ。もちろんです。戦争が早く終わるというのなら私たちにとっても喜ばしいことですから」
「そうか。なら頼むよ」
「これはっ……!?」
チオーナに俺が王国の奴らに仕返しに行く間のイリンの護衛について話をつけた後、俺は急いでイリンの元へ戻ったのだが、そこで目にした光景に言葉を失ってしまった。
目の前──イリンの眠っている部屋はいつもどおりで、俺が出ていった時からほとんど変化はなかったが、一点だけ違いがあった。
治療のため眠っているイリンのベッドが、出て行く時は白かったはずなのに、今ではその白の一部が赤く染まっている。
これがスーラの言っていた攻撃の影響なんだろうか?
陽の光に照らされてベッドで眠る少女の口元を染める『赤』。
それはある意味で惹きつけられるような美しく感じられ、それが俺にはまるで映画のシーンのように感じられた。
その光景を見た俺の頭は真っ白になり、少しの間ぼーっと眺めていることしかできなかった。
「──ッ! イ、イリン!」
だが、ハッと意識を取り戻し慌ててイリンの元へ駆け寄ると、赤く染まっているイリンの口元を確認し始める。
「どこをっ……!」
しかし、ペタペタと触って確認してみるが、イリンの顔や首、その周りに傷を見つけることはできなかった。
なら他の箇所に傷があるのか! と思い俺はイリンにかかっている布団を勢い良く剥ぎ取り、その体を確認する。
だが、何度も視線を往復させるがイリンの身体に傷はなく、触ってみても一切の傷を見つけることができなかった。
と、そこで俺はスーラの言っていた怪我はもう治っているという言葉を思い出し、全身から力が抜け落ちたようにその場に崩れ落ちると、ベッドに眠るイリンへと寄り掛かった。
そしてそのまましばらく放心していると、怪我の確認のためとはいえ、寝ているイリンの体をあちこち触りまくっていたことを今更ながら思い出して、バッとその場を飛び退きイリンから距離をとってしまう。
俺はイリンのそばから飛び退いた後もイリンを見ていたのだが、例の際どい格好の手術着を着てベッドに眠るイリンの全身を見てしまい、首を痛めるほどの勢いで顔を逸らした。
……恋愛未経験者には色々と困るな。格好も状況も……
だが、そのまま血で汚れた状態で放置することもできないので、出来るだけ色々と見ないように恐る恐るとイリンに近づき、もう一度イリンの体に触って血を収納して行く。
そして剥ぎ取った布についている血も収納して汚れのない状態にすると、再びそれをイリンの体にかけた。
布団がかけられ、俺が出ていった時と同じように、怪我なんでしていなかったかのように眠るイリンの姿を見てホッと息を吐く。
「そ、それより、イリンはどこを怪我したんだ?」
部屋には他に誰もいないのに、まるで誰かに問いかけるようにそう誤魔化しの言葉を口にした。
だが、実際に口にしてみると、本当にどこだったんだろう? と思えてしまい、どうせやることもないのでそのことについて考えることにした。
……口の周りにそれなりの量の血がついてるってことは、口から血を吐き出したってことだろう。
それなら攻撃による影響は口の中か、もしくは内臓に出ていたんだと思うんだが、スーラと繋がっているからこそ攻撃の影響が出たんだと考えれば、スーラが怪我した箇所と同じ箇所を怪我したと見るべきだろう。
蛇と人。全くちがう生物の部位の位置を合わせるのは無理だが、ある程度はどこがどこに対応しているのか予想をつけることはできる。
あの時スーラは頭の下、胸辺りを大きく抉られていた。それをイリンに当てはめるとしたら胸のあたりであり、それは肺、もしくは心臓のある位置だ。
そんな位置に怪我をするなんて、下手をすれば死んでいてもおかしくはない。
もしかしたら死んでいた。
それだけでも許せないことだが、もう一つ。スーラは尻尾も怪我していた。
見た限りではイリンにそっちの影響は出ていないみたいだけど、もし影響が出ていたら治りかけていた尻尾がまた傷ついたということだ。
それを思うとなんともいえない感情が胸の奥から溢れ出し、俺は無意識に拳を握りしめていた。
──絶対に赦しはしない。
あの後は結局俺も同伴で襲撃犯の尋問を始めたが、そいつは予想どおりというか、当然というべきか、王国の工作員だった。まあ、王女の事や俺が勇者だって事を話に出した時点でそれ以外にあり得ないけど。
工作員って言うとなんかかっこいいけど、やってる事は害悪でしかない。
……あっちの国にとっては正義の行いなんだろうけどな。
「そうですね。ですが、戦争ですか……」
今回王国がこの場所を襲撃したのは、どうやら戦争があるかららしい。
戦争があるらしい、というか戦争自体はすでに起こっているのだという。
まず敵──王国の作戦としては、この国の国境から攻め込み国境の警備を相手にする。
そして攻め込まれているという知らせがグラティースのところに行った頃合いを見計らって、この国の各地で騒ぎを起こす。
すると、攻め込まれているのだから当然国境の方に戦力を割かなくてはならない。だが、同時に国内の騒ぎを収めるためにも戦力を割かなくてはならない。
あっちを立てればこっちが立たず。
王国側は、この国にそういう状況を作って攻めようとしているらしい。いや、『らしい』じゃなくてすでに実行しているんだったな。
「どうするつもりだ?」
「もちろんこの地の防御を固めます。余裕があればこの森の外にある周辺の村なども」
まあそうだよな。ここの人達がわざわざ戦争に参加しに行くわけがないか。それに、すでに襲われてるんだから守りを固めるのは当然か。
「貴方はどうされるのですか?」
どうするか、ね……
俺がどうするかなんて、そんなものは決まっている。
「ひとまずはここにいるよ」
「ひとまずは、ですか?」
そう。『ひとまずは』だ。
「……三日後。三日後になればスー……神獣が起きるみたいだし、その時は少し話をしてから少し出かけてくる」
スーラが起きれば指示を出してここの人たちをまとめることができるはずだ。
チオーナでもまとめる事はできるだろうけど、それでも神獣ほどの絶対性はないだろう。だからこういう緊急時は少し不安が残る。
「……一応尋ねますが……どこに出かけるのですか?」
「そりゃあもちろん──国境だ」
国境に行き、今回の戦争を止める。
いや、止める、なんて大層なもんじゃないか。俺はただ仕返しに行くだけだ。
普通ならどれほど強くとも個人が戦争を止めるなんてのは夢物語どころか、単なる妄想でしかない。
でも、俺にはそれだけの力があるし、やる意思も覚悟もある。
「俺はこれでも怒ってるんだ。だからちょっと復讐というか憂さ晴らしというか……まあそんな感じで叩き潰してくる」
話を聞いてるうちに多少は落ち着いてきたけど、それでも怒りが無くなったわけじゃない。
好きな人を傷つけられて、そしてこれからも傷つけられるかもしれない可能性があるんだったら、その存在を放っておくことなんてできない。
放っておけば、また大事なものが傷つけられるかもしれないから。
だから、そうなる前に戦力を削いでおきたい。
……でも、一つだけ心配なことがある。
「その間はイリンのことを頼んでも構わないか?」
イリンのことだ。
治療は続いているが未だに意識はないイリンを一人でここに置いて行くというのは少し不安だ。
戦争関係以外でも、俺がいない間に俺が大事にしている人を襲おうとする奴がいないとも限らない。
安全対策として色々やるつもりではあるが、それでもしっかりと守ってくれる人がいるのといないのでは違う。
だから、俺はチオーナに頼んだ。彼女ならイリンのことを守ってくれると思ったから。
「……ええ。もちろんです。戦争が早く終わるというのなら私たちにとっても喜ばしいことですから」
「そうか。なら頼むよ」
「これはっ……!?」
チオーナに俺が王国の奴らに仕返しに行く間のイリンの護衛について話をつけた後、俺は急いでイリンの元へ戻ったのだが、そこで目にした光景に言葉を失ってしまった。
目の前──イリンの眠っている部屋はいつもどおりで、俺が出ていった時からほとんど変化はなかったが、一点だけ違いがあった。
治療のため眠っているイリンのベッドが、出て行く時は白かったはずなのに、今ではその白の一部が赤く染まっている。
これがスーラの言っていた攻撃の影響なんだろうか?
陽の光に照らされてベッドで眠る少女の口元を染める『赤』。
それはある意味で惹きつけられるような美しく感じられ、それが俺にはまるで映画のシーンのように感じられた。
その光景を見た俺の頭は真っ白になり、少しの間ぼーっと眺めていることしかできなかった。
「──ッ! イ、イリン!」
だが、ハッと意識を取り戻し慌ててイリンの元へ駆け寄ると、赤く染まっているイリンの口元を確認し始める。
「どこをっ……!」
しかし、ペタペタと触って確認してみるが、イリンの顔や首、その周りに傷を見つけることはできなかった。
なら他の箇所に傷があるのか! と思い俺はイリンにかかっている布団を勢い良く剥ぎ取り、その体を確認する。
だが、何度も視線を往復させるがイリンの身体に傷はなく、触ってみても一切の傷を見つけることができなかった。
と、そこで俺はスーラの言っていた怪我はもう治っているという言葉を思い出し、全身から力が抜け落ちたようにその場に崩れ落ちると、ベッドに眠るイリンへと寄り掛かった。
そしてそのまましばらく放心していると、怪我の確認のためとはいえ、寝ているイリンの体をあちこち触りまくっていたことを今更ながら思い出して、バッとその場を飛び退きイリンから距離をとってしまう。
俺はイリンのそばから飛び退いた後もイリンを見ていたのだが、例の際どい格好の手術着を着てベッドに眠るイリンの全身を見てしまい、首を痛めるほどの勢いで顔を逸らした。
……恋愛未経験者には色々と困るな。格好も状況も……
だが、そのまま血で汚れた状態で放置することもできないので、出来るだけ色々と見ないように恐る恐るとイリンに近づき、もう一度イリンの体に触って血を収納して行く。
そして剥ぎ取った布についている血も収納して汚れのない状態にすると、再びそれをイリンの体にかけた。
布団がかけられ、俺が出ていった時と同じように、怪我なんでしていなかったかのように眠るイリンの姿を見てホッと息を吐く。
「そ、それより、イリンはどこを怪我したんだ?」
部屋には他に誰もいないのに、まるで誰かに問いかけるようにそう誤魔化しの言葉を口にした。
だが、実際に口にしてみると、本当にどこだったんだろう? と思えてしまい、どうせやることもないのでそのことについて考えることにした。
……口の周りにそれなりの量の血がついてるってことは、口から血を吐き出したってことだろう。
それなら攻撃による影響は口の中か、もしくは内臓に出ていたんだと思うんだが、スーラと繋がっているからこそ攻撃の影響が出たんだと考えれば、スーラが怪我した箇所と同じ箇所を怪我したと見るべきだろう。
蛇と人。全くちがう生物の部位の位置を合わせるのは無理だが、ある程度はどこがどこに対応しているのか予想をつけることはできる。
あの時スーラは頭の下、胸辺りを大きく抉られていた。それをイリンに当てはめるとしたら胸のあたりであり、それは肺、もしくは心臓のある位置だ。
そんな位置に怪我をするなんて、下手をすれば死んでいてもおかしくはない。
もしかしたら死んでいた。
それだけでも許せないことだが、もう一つ。スーラは尻尾も怪我していた。
見た限りではイリンにそっちの影響は出ていないみたいだけど、もし影響が出ていたら治りかけていた尻尾がまた傷ついたということだ。
それを思うとなんともいえない感情が胸の奥から溢れ出し、俺は無意識に拳を握りしめていた。
──絶対に赦しはしない。
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