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第1章 誕生編
第32話 魔王城攻略戦4・慈悲
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突如現れたミノタウロスの番に俺は息を呑んだ。
だが、俺は最悪のパターンの一つとして想定していた。
非常に不本意だが、占い師クズヨさんのお陰だ。彼女の占い結果であるオシドリの話から連想することができた。さらに近衛兵シトローンにミノタウロスの事を聞いた時、体色を水底のような深い青と言っていたこととも繋がる。初めは緑を青と言っちゃうタイプかと思ったが、もう一体いるとすれば辻褄が合うのだ。
そして、ニートン巨獣記に書かれていたが最後まで読めなかった“背の高い巣を作る理由”にも繋がる。それはメスを引き寄せるためだろう。巣を作ることでメスにアピールする動物がいると聞いたことがある。それと同じだ。
しかし、想定はしていても実際に起こると精神的ダメージが大きい。でも。
「恐れるな。俺は不死身の聖騎士団アインだ」
すぐに頭をフル回転させる。
まずはチーター部隊で撹乱。時間を稼げ。コイツらをここで足止めするんだ。
「ヌオオオ!」
サファイア色のミノタウロスが暴れ始める。敵は無傷なのでやはり手も足も出ない。しかも緑のより大きい気がする。ちきしょう。
唯一の救いが番をかばって戦っているためあまり派手な動きはしないことだ。
敵は緑のミノを避難させようとしている。
させない。今使える鎧兵をありったけ、けしかける。だが全く歯が立たない。こう着状態。決め手に欠ける。
クソっ、まだか。早く、早く……! 準備が整えば勝ち目はあるはずだ。
焦りの中、敵と視線が交錯した。
「チッ、気付いたか」
この距離なら一瞬で詰められるだろう。死ぬ? まさか。俺はタイミングの天才だぞ。
敵が俺に足を向けた瞬間。
「後ろに気をつけな」
俺は手元のスイッチを押した。すると突然、ミノタウロスの遥か後方で大爆発が起きた。魔王城と第三ダムが“スライムボム”により破壊されたのだ。
ミノをこちらに引き付けている間に仕掛けに向かわせた別働隊が間に合った。だけどそれだけでは人数が足りなかった。
そこで実は他の別部隊を川の上流から水の中に入れて移動させていたのだ。鎧兵は息をしなくてもいい。その利点を使って川底を歩かせ敵本陣へ向かわせていた。以前述べた“攻撃の来ない場所”それが水中だ。さすがのミノタウロスもそんなところから敵が来るなんて思いもしなかっただろう。
勢いよく流れ込む濁流。ミノの意識は完全に俺本体から外れている。
その間、俺自身は川沿いに登り、馬に乗り換えて第二ダムへと向かっていた。
最高速度で走る馬に必死でしがみつく。体が痛い。吐きそうだ。頑張れ、耐えろ俺。
だが次の瞬間、木の枝にぶつかり、兜が吹き飛んだ。
「いってぇ!」
だけど落馬はしない。ここまで来て失敗してたまるか。片目が血で塞がっても、モニターから目は離さない。
くっそ、ミノタウロスはどうなっている……!?
揺れる馬上で目を凝らし、敵の様子をうかがう。青のミノが、緑のミノを支えて濁流の迫る川から脱出しようとしていた。だが、スライム塗れの緑を掴むことが出来ずに苦戦している。
そのまま、そのまま動くな……!
しかし、俺の願い虚しく、間一髪川縁へと避難された。
「まだだ!!」
俺は瞬時にキーボードを叩き、敵の頭上の木から“鎧ムササビ”の集団をけしかけた。
そしてミノ達に組み付いた瞬間、自壊。中から大量のスライム液。
「これで!」
そこに隠れていた兵が火のついた木を投げつけた。二頭が勢いよく燃え盛る。燃えるスライムだ。クローザからスライムは酒と混ぜて火をつければよく燃えると聞いていた。加えて修道女ナナバさんから貰った度数の高いアルコールと混ぜることで、より火力が高く、鎮火しにくいものを作ることができた。
「グオオオ!」
全身に火が回り、苦しむ二頭のミノタウロス。スライムには粘性があり、手では振り払えない。こうなると求めるのは“水”だろう。選択肢は目の前の濁流に飛び込むしかない。パニック状態なら尚のことそれしか見えないだろう。
案の定、二頭は躊躇なく川へと飛び込んだ。燃え盛りながら流されていく。
第三ダムから第二ダムまではほぼ直線。つまり、順調にいけばどこかに引っかかることもなく第二ダムへ来るだろう。
だがそう思惑通りにはいかない。二頭は、同じように流れている大木に掴まり脱出を試みようとしていた。
「させるか!」
そこは抜かりなく、魔王城の遥か上流に待機させておいた“鎧イルカ”や“鎧クジラ”の群れがタックルして妨害する。魔法ワンオペは、哺乳類なら大体召喚できる。そのルールのギリギリを突いたのだ。
そして、川の中の攻防を繰り返してたどり着いたのは、第二ダムだ。この場所だけはスライムなどを足して頑強に補強しておいた。中央には、泥だらけで血まみれの俺本体。ギリギリ間に合った。
「はぁはぁ……へへっ、まだ俺にツキはあるぜ」
そして溺れているミノタウロス達がようやく掴まれる場所を見つけて水上に上がってきた。助かったコイツらがまず求めるものそれは“空気”。さらにミノタウロスには“口で呼吸する癖”がある。故に次に取る行動は。
二頭同時に水から上がると、予想通り口を目一杯開き大きく呼吸を始めた。
息ピッタリ。相性いいみたいだね。お前達にはあんまり恨みはない。だけど俺は人間だから、人々の命を脅かすなら容赦はしないよ。
カップルか夫婦か、はたまた出会ったばかりの赤い糸で結ばれた男女かしらねぇが、二頭一緒にあの世に送ることがせめてもの俺の慈悲だ。それじゃあ——。
「くたばりやがれぇぇぇぇ!!」
全鎧兵を自壊。俺本体の元へ再出現させる。
ゼロ、ファイア、アイス、ウォーター、ドロダンゴ、エアロ、サンダー、ライト、ダーク、ポイズン、ウホホイ、ブンブン、トンカツ、ポテト。他にもみんな全部。俺の愛しき操り人形達が次々とミノタウロスの体内へと飛び込んでいく。
破壊再出現破壊再出現破壊再出現。エンドレス。俺本体がいる限り弾切れはない。
「あががごがが」
二頭のミノタウロスは、叫び声も上げることができず、腹だけが膨れていく。
そして。
何かの武器が暴発したのか腹の中で爆発が起き、二頭揃って内臓をぶち撒けながら吹き飛んだ。
ミノタウロスの頭の一つは川底に沈み、もう一つは側の草原に転がる。その瞳に光が宿ることは二度となかった。
「ふぅぅぅ!」
俺は大きく息を吐いた。
「あはは! やった! やってやったぞ!!」
拳を天に掲げる。勝った、勝ったんだ。あのどうしようもなかった敗北から勝利を掴んだんだ。
ジャイアントキリング。大物食い。痛みも忘れて嬉し涙が流れそうになる。
だが、そんな勝利の余韻に浸っていた時だった。突然、ダムが大きく揺れる。
「う、うわっ!」
とりあえず急いで川沿いへと避難。直後、第二ダムは崩壊した。
「危ねぇ」
ここまでやって溺れ死ぬなんて間抜けすぎる。でもこれで川の水が神樹に届くだろう。
安心して川縁を見ると、ミノタウロスの頭部が一つと、大玉転がしの玉みたいなのが二つ転がっていた。
何だろこれ。エメラルド色のと、サファイア色の玉。ミノと同じ色だし、体内から出てきたと思われる。
うーん、とりあえず持って帰るか。宝石だとしたら高値で取引できそうだし。そしたら金持ちだグフフ。
それから俺は帰り支度をして帰路に着いた。
「ああ、空気がうまい」
日の光が眩しい。緑の匂いが愛おしい。鳥のさえずりが心地いい。ああ、知らなかった。こんなにも異世界は美しかったんだ。
全てが上手くいき、肩の荷が降りたことで見えなかったものが見え、心が軽くなった。ああ素晴らしき世界。踊りながら帰りたい気分。
……はしゃぎ過ぎだぞ俺。油断は禁物だ。帰るまでが遠足ですよ。
そうは言っても浮かれ気分でスキップとかしちゃう。仕方ないだろ。それが俺こと“有塚しろ”という男なのだから。
だが、俺は最悪のパターンの一つとして想定していた。
非常に不本意だが、占い師クズヨさんのお陰だ。彼女の占い結果であるオシドリの話から連想することができた。さらに近衛兵シトローンにミノタウロスの事を聞いた時、体色を水底のような深い青と言っていたこととも繋がる。初めは緑を青と言っちゃうタイプかと思ったが、もう一体いるとすれば辻褄が合うのだ。
そして、ニートン巨獣記に書かれていたが最後まで読めなかった“背の高い巣を作る理由”にも繋がる。それはメスを引き寄せるためだろう。巣を作ることでメスにアピールする動物がいると聞いたことがある。それと同じだ。
しかし、想定はしていても実際に起こると精神的ダメージが大きい。でも。
「恐れるな。俺は不死身の聖騎士団アインだ」
すぐに頭をフル回転させる。
まずはチーター部隊で撹乱。時間を稼げ。コイツらをここで足止めするんだ。
「ヌオオオ!」
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唯一の救いが番をかばって戦っているためあまり派手な動きはしないことだ。
敵は緑のミノを避難させようとしている。
させない。今使える鎧兵をありったけ、けしかける。だが全く歯が立たない。こう着状態。決め手に欠ける。
クソっ、まだか。早く、早く……! 準備が整えば勝ち目はあるはずだ。
焦りの中、敵と視線が交錯した。
「チッ、気付いたか」
この距離なら一瞬で詰められるだろう。死ぬ? まさか。俺はタイミングの天才だぞ。
敵が俺に足を向けた瞬間。
「後ろに気をつけな」
俺は手元のスイッチを押した。すると突然、ミノタウロスの遥か後方で大爆発が起きた。魔王城と第三ダムが“スライムボム”により破壊されたのだ。
ミノをこちらに引き付けている間に仕掛けに向かわせた別働隊が間に合った。だけどそれだけでは人数が足りなかった。
そこで実は他の別部隊を川の上流から水の中に入れて移動させていたのだ。鎧兵は息をしなくてもいい。その利点を使って川底を歩かせ敵本陣へ向かわせていた。以前述べた“攻撃の来ない場所”それが水中だ。さすがのミノタウロスもそんなところから敵が来るなんて思いもしなかっただろう。
勢いよく流れ込む濁流。ミノの意識は完全に俺本体から外れている。
その間、俺自身は川沿いに登り、馬に乗り換えて第二ダムへと向かっていた。
最高速度で走る馬に必死でしがみつく。体が痛い。吐きそうだ。頑張れ、耐えろ俺。
だが次の瞬間、木の枝にぶつかり、兜が吹き飛んだ。
「いってぇ!」
だけど落馬はしない。ここまで来て失敗してたまるか。片目が血で塞がっても、モニターから目は離さない。
くっそ、ミノタウロスはどうなっている……!?
揺れる馬上で目を凝らし、敵の様子をうかがう。青のミノが、緑のミノを支えて濁流の迫る川から脱出しようとしていた。だが、スライム塗れの緑を掴むことが出来ずに苦戦している。
そのまま、そのまま動くな……!
しかし、俺の願い虚しく、間一髪川縁へと避難された。
「まだだ!!」
俺は瞬時にキーボードを叩き、敵の頭上の木から“鎧ムササビ”の集団をけしかけた。
そしてミノ達に組み付いた瞬間、自壊。中から大量のスライム液。
「これで!」
そこに隠れていた兵が火のついた木を投げつけた。二頭が勢いよく燃え盛る。燃えるスライムだ。クローザからスライムは酒と混ぜて火をつければよく燃えると聞いていた。加えて修道女ナナバさんから貰った度数の高いアルコールと混ぜることで、より火力が高く、鎮火しにくいものを作ることができた。
「グオオオ!」
全身に火が回り、苦しむ二頭のミノタウロス。スライムには粘性があり、手では振り払えない。こうなると求めるのは“水”だろう。選択肢は目の前の濁流に飛び込むしかない。パニック状態なら尚のことそれしか見えないだろう。
案の定、二頭は躊躇なく川へと飛び込んだ。燃え盛りながら流されていく。
第三ダムから第二ダムまではほぼ直線。つまり、順調にいけばどこかに引っかかることもなく第二ダムへ来るだろう。
だがそう思惑通りにはいかない。二頭は、同じように流れている大木に掴まり脱出を試みようとしていた。
「させるか!」
そこは抜かりなく、魔王城の遥か上流に待機させておいた“鎧イルカ”や“鎧クジラ”の群れがタックルして妨害する。魔法ワンオペは、哺乳類なら大体召喚できる。そのルールのギリギリを突いたのだ。
そして、川の中の攻防を繰り返してたどり着いたのは、第二ダムだ。この場所だけはスライムなどを足して頑強に補強しておいた。中央には、泥だらけで血まみれの俺本体。ギリギリ間に合った。
「はぁはぁ……へへっ、まだ俺にツキはあるぜ」
そして溺れているミノタウロス達がようやく掴まれる場所を見つけて水上に上がってきた。助かったコイツらがまず求めるものそれは“空気”。さらにミノタウロスには“口で呼吸する癖”がある。故に次に取る行動は。
二頭同時に水から上がると、予想通り口を目一杯開き大きく呼吸を始めた。
息ピッタリ。相性いいみたいだね。お前達にはあんまり恨みはない。だけど俺は人間だから、人々の命を脅かすなら容赦はしないよ。
カップルか夫婦か、はたまた出会ったばかりの赤い糸で結ばれた男女かしらねぇが、二頭一緒にあの世に送ることがせめてもの俺の慈悲だ。それじゃあ——。
「くたばりやがれぇぇぇぇ!!」
全鎧兵を自壊。俺本体の元へ再出現させる。
ゼロ、ファイア、アイス、ウォーター、ドロダンゴ、エアロ、サンダー、ライト、ダーク、ポイズン、ウホホイ、ブンブン、トンカツ、ポテト。他にもみんな全部。俺の愛しき操り人形達が次々とミノタウロスの体内へと飛び込んでいく。
破壊再出現破壊再出現破壊再出現。エンドレス。俺本体がいる限り弾切れはない。
「あががごがが」
二頭のミノタウロスは、叫び声も上げることができず、腹だけが膨れていく。
そして。
何かの武器が暴発したのか腹の中で爆発が起き、二頭揃って内臓をぶち撒けながら吹き飛んだ。
ミノタウロスの頭の一つは川底に沈み、もう一つは側の草原に転がる。その瞳に光が宿ることは二度となかった。
「ふぅぅぅ!」
俺は大きく息を吐いた。
「あはは! やった! やってやったぞ!!」
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「う、うわっ!」
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「危ねぇ」
ここまでやって溺れ死ぬなんて間抜けすぎる。でもこれで川の水が神樹に届くだろう。
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何だろこれ。エメラルド色のと、サファイア色の玉。ミノと同じ色だし、体内から出てきたと思われる。
うーん、とりあえず持って帰るか。宝石だとしたら高値で取引できそうだし。そしたら金持ちだグフフ。
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「ああ、空気がうまい」
日の光が眩しい。緑の匂いが愛おしい。鳥のさえずりが心地いい。ああ、知らなかった。こんなにも異世界は美しかったんだ。
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