はずれくじ

苦学生の須加野《すかの》恒裕《つねひろ》は、ある男からはずれくじ、というものを紹介された。

それは当せんするとお金を払い、そうで無ければお金をもらえるという、システムのくじであった。

――宝くじが多くの人が少しだけ損するのに対し、はずれくじは多くの人が少しだけ得をする。

その口車に乗せられ、恒裕はくじの購入をすることに……。
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