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第1章 勇者を裁くだけの簡単なお仕事を始めました
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私は気が付いたら、天井付きのベッドに横になっていました。 泊まっていた高級ホテルの一室でしょうか。 起き上がると、リゼの姿が目に入ります。
「 目が覚めたようじゃの」
「・・・・・・ あれからどうなりました?」
私は本調子ではないので、【神の眼】でうまく確認することができません。
リゼが 戦場ではなく 私のお見舞いに来ているので、 きっとスタンピードは 無事解決したのでしょう。 でも、この耳で 詳細を聞くまでは安心できません。
「 安心するのじゃ。 魔物は一匹たりとも 街に侵入 させていないし、 王国の 兵士たちや 冒険者の被害も軽度だと言えるぞ」
「 でも私が気絶したことで、ご迷惑をおかけしましたよね・・・・・・」
「 わしはお主に「よくやった」と伝えたはずじゃぞ。 それよりも丸3日寝ておったから空腹じゃろ。 軽食を用意させ・・・・・・」
「 甘いお菓子を所望します!」
私はリゼの言葉を遮って、 自分の好物を用意するように要求しました。
すごく頑張ったから 、ご褒美が必要ですよね。
下町の手づかみで食べられるようなお菓子もいいものですけど、 上品で繊細な味の高級感溢れるお菓子も、 私の心をとろけさせます。
「では・・・・・・ プリンアラモードを用意させるのじゃ」
「 プリンアラモード! 甘美な響きですね」
庶民向けのはずのプリンを、貴族向けの高級品にした代物がプリンアラモードです。
じゅるり。
柔らかくて濃厚な味わいを想像しただけで思わずよだれが出てしまいますよ。
・・・・・・ テーブルマナーを強く意識しなければいけませんね。
プリンの柔らかい甘みに、 果物の甘酸っぱさ。 違った味わいが口を飽きさせることがありません。
やはり、甘いものはいいですね。 心の底から癒してくれます。
十分に堪能しました。
リゼ、 ありがとうございます。
お腹が満たされたところで、改めて疑問が湧いてきました。
「 マチルダさんの処罰はどうなりました?」
「 それはルナマリアが決めることじゃろ」
そうでした。 勇者を裁くのは 聖女である私の務めでした。
マチルダの場合は【ホーリースティール】で既に罰を与えたようなものなんですよね。
そうなると・・・・・・。
「 とりあえず、ガード ライン で 防衛し続けてもらいましょうか」
魔王に挑戦する権利は剥奪させてもらいますけどね。
ジェラートの一件で魔族の動きが 予想できなくなったけれど、 魔物の襲撃は とどまることを知りません。
人々を守ることになるし、 マチルダの承認欲求が満たされるから、 いいことづくめ なのではないでしょうか。
「ほう? 随分と酷な罰を与えるものじゃの」
「まあ、 そうとも言えますけどね」
勇者は死ぬまで戦い続けることになります。 それは女神の裁きでなくても 同じことなので、 マチルダを一生カード ラインに縛り付けることも 大した違いがないと思うのです。 常に魔物の脅威にさらされているから、自国から 一生出ない民衆もいることですしね。
残酷な罰だとは思えませんよ。
マチルダの罰は決まりました。
「ギルティオード公爵の 処罰はどうなったのでしょうか?」
「ああ、 あやつなら・・・・・・」
私の質問に、リゼは なぜか人が悪い笑みを浮かべて答えました。
「 拷問付きの終身刑じゃの」
「 意外と普通ですね。 公開処刑とかするかと思ってました」
「 それでは罪の重さを味あわせることができんじゃろ」
確かに そうかもしれませんね。
拷問により じわじわと 殺していく方法もありますけど・・・・・・いえ、 怖いことを考えるのはやめておきましょう!
国外追放は他国に迷惑がかかるから論外ですよね。
「 回復魔法があるから常に拷問を続けることが可能なのじゃ。【 サニティ】で、 精神的な逃避も 不可能にさせるのじゃ」
リゼは さすが女王様ですね。 恐ろしいことを平然と仰ってますよ!
「 ルナマリア、会いに来てやったぞ」
レストランから部屋に戻ったところで、 アシュトン達が乱入してきました。
よく上から目線でいられるものですね。
一度 死にかけたのだから、 少しはましになりそうなものですけど・・・・・・ 筋金入りだから治りませんか。 そうですか。
私は病み上がりだから静かにして欲しいのですけど、 アシュトンは構わずに喋り続けました。
「 実はお前強かったんだな。 攻撃手段がないからあっさりと死んでしまわないか心配だったけど、 これなら俺たちのパーティーに戻ってもらってもいいぜ」
私は思わず 拳を握りしめていました。
おっと、 いけない。穏便に 済ませなければいけませんね。
「 私は戻りませんよ」
「 せっかく誘ってやったのに。 それならせめてガードラインで 活動できるようにしてくれよ。 あんな事をしでかしたマチルダが行けるなら、 俺たちなら余裕だろ?」
イライラしますね。私はぶちまけることにしました。
「 泣き虫アッシュちゃんが何をのたまっているのですか」
「なっ!?」
「 泣き虫 アッシュちゃん!」
エイミアは、 思わず吹き出して 大笑いをしていました。 シルフィーユはアシュトンに向けて慈愛の微笑みを浮かべています。
アシュトンは本当は怖がりなのです。 恐怖心をごまかすように強がって、 できるだけ早く魔物を倒せるように攻撃一辺倒になったのです。
心が脆すぎます。 魔王討伐どころかガードラインでの防衛ですら 耐えられないことでしょう。
本当は今回のスタンピードでも、 アシュトン が泣きそうになっていたのを気付いていますからね。
「 無理のない程度に頑張ってくださいね。 アッシュちゃん」
「 アッシュちゃん、言うな!」
涙目で言っても余計に否定できませんよ、 アシュトン。・・・・・・いえ、 アッシュちゃん。
ーーーーーー
エイミアと シルフィーユの話を書くの忘れてました。ゆるふわですけど、ざまぁ 展開をちゃんと考えてますよ。
その後にマチルダの話ですかね。
「 目が覚めたようじゃの」
「・・・・・・ あれからどうなりました?」
私は本調子ではないので、【神の眼】でうまく確認することができません。
リゼが 戦場ではなく 私のお見舞いに来ているので、 きっとスタンピードは 無事解決したのでしょう。 でも、この耳で 詳細を聞くまでは安心できません。
「 安心するのじゃ。 魔物は一匹たりとも 街に侵入 させていないし、 王国の 兵士たちや 冒険者の被害も軽度だと言えるぞ」
「 でも私が気絶したことで、ご迷惑をおかけしましたよね・・・・・・」
「 わしはお主に「よくやった」と伝えたはずじゃぞ。 それよりも丸3日寝ておったから空腹じゃろ。 軽食を用意させ・・・・・・」
「 甘いお菓子を所望します!」
私はリゼの言葉を遮って、 自分の好物を用意するように要求しました。
すごく頑張ったから 、ご褒美が必要ですよね。
下町の手づかみで食べられるようなお菓子もいいものですけど、 上品で繊細な味の高級感溢れるお菓子も、 私の心をとろけさせます。
「では・・・・・・ プリンアラモードを用意させるのじゃ」
「 プリンアラモード! 甘美な響きですね」
庶民向けのはずのプリンを、貴族向けの高級品にした代物がプリンアラモードです。
じゅるり。
柔らかくて濃厚な味わいを想像しただけで思わずよだれが出てしまいますよ。
・・・・・・ テーブルマナーを強く意識しなければいけませんね。
プリンの柔らかい甘みに、 果物の甘酸っぱさ。 違った味わいが口を飽きさせることがありません。
やはり、甘いものはいいですね。 心の底から癒してくれます。
十分に堪能しました。
リゼ、 ありがとうございます。
お腹が満たされたところで、改めて疑問が湧いてきました。
「 マチルダさんの処罰はどうなりました?」
「 それはルナマリアが決めることじゃろ」
そうでした。 勇者を裁くのは 聖女である私の務めでした。
マチルダの場合は【ホーリースティール】で既に罰を与えたようなものなんですよね。
そうなると・・・・・・。
「 とりあえず、ガード ライン で 防衛し続けてもらいましょうか」
魔王に挑戦する権利は剥奪させてもらいますけどね。
ジェラートの一件で魔族の動きが 予想できなくなったけれど、 魔物の襲撃は とどまることを知りません。
人々を守ることになるし、 マチルダの承認欲求が満たされるから、 いいことづくめ なのではないでしょうか。
「ほう? 随分と酷な罰を与えるものじゃの」
「まあ、 そうとも言えますけどね」
勇者は死ぬまで戦い続けることになります。 それは女神の裁きでなくても 同じことなので、 マチルダを一生カード ラインに縛り付けることも 大した違いがないと思うのです。 常に魔物の脅威にさらされているから、自国から 一生出ない民衆もいることですしね。
残酷な罰だとは思えませんよ。
マチルダの罰は決まりました。
「ギルティオード公爵の 処罰はどうなったのでしょうか?」
「ああ、 あやつなら・・・・・・」
私の質問に、リゼは なぜか人が悪い笑みを浮かべて答えました。
「 拷問付きの終身刑じゃの」
「 意外と普通ですね。 公開処刑とかするかと思ってました」
「 それでは罪の重さを味あわせることができんじゃろ」
確かに そうかもしれませんね。
拷問により じわじわと 殺していく方法もありますけど・・・・・・いえ、 怖いことを考えるのはやめておきましょう!
国外追放は他国に迷惑がかかるから論外ですよね。
「 回復魔法があるから常に拷問を続けることが可能なのじゃ。【 サニティ】で、 精神的な逃避も 不可能にさせるのじゃ」
リゼは さすが女王様ですね。 恐ろしいことを平然と仰ってますよ!
「 ルナマリア、会いに来てやったぞ」
レストランから部屋に戻ったところで、 アシュトン達が乱入してきました。
よく上から目線でいられるものですね。
一度 死にかけたのだから、 少しはましになりそうなものですけど・・・・・・ 筋金入りだから治りませんか。 そうですか。
私は病み上がりだから静かにして欲しいのですけど、 アシュトンは構わずに喋り続けました。
「 実はお前強かったんだな。 攻撃手段がないからあっさりと死んでしまわないか心配だったけど、 これなら俺たちのパーティーに戻ってもらってもいいぜ」
私は思わず 拳を握りしめていました。
おっと、 いけない。穏便に 済ませなければいけませんね。
「 私は戻りませんよ」
「 せっかく誘ってやったのに。 それならせめてガードラインで 活動できるようにしてくれよ。 あんな事をしでかしたマチルダが行けるなら、 俺たちなら余裕だろ?」
イライラしますね。私はぶちまけることにしました。
「 泣き虫アッシュちゃんが何をのたまっているのですか」
「なっ!?」
「 泣き虫 アッシュちゃん!」
エイミアは、 思わず吹き出して 大笑いをしていました。 シルフィーユはアシュトンに向けて慈愛の微笑みを浮かべています。
アシュトンは本当は怖がりなのです。 恐怖心をごまかすように強がって、 できるだけ早く魔物を倒せるように攻撃一辺倒になったのです。
心が脆すぎます。 魔王討伐どころかガードラインでの防衛ですら 耐えられないことでしょう。
本当は今回のスタンピードでも、 アシュトン が泣きそうになっていたのを気付いていますからね。
「 無理のない程度に頑張ってくださいね。 アッシュちゃん」
「 アッシュちゃん、言うな!」
涙目で言っても余計に否定できませんよ、 アシュトン。・・・・・・いえ、 アッシュちゃん。
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エイミアと シルフィーユの話を書くの忘れてました。ゆるふわですけど、ざまぁ 展開をちゃんと考えてますよ。
その後にマチルダの話ですかね。
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