思い上がりの勇者パーティーに女神の裁きを

はなまる

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第4章 勇者候補に 女神の裁きを与えることにしました

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 まずはガルヴァスたちと 合流しないといけませんね。私は冒険者 カードを取り出して、ガルヴァスに 連絡を取ることにしました。

「ガルヴァスさん、 メリッサさんとの 話は終わりました。 犯人と思われるジャックさんを捕まえるために、 メリッサさんのお家で待ち伏せすることにしましょう」
「ああ、わかった。しかし、 いかにも冒険者が待ち構えているという感じだと 、犯人が近づいて来ないかもしれない。 ルナマリアは町娘に変装して、 メリッサの家に泊めてもらえ。俺は 近くの宿屋で待機するから、 何かあったら知らせてくれ。 すぐに駆けつける」
「 わかりました」
「 ちょっと待ってよ。 僕と クロード との勝負のはずだけど?」

 ロニが 不満そうに文句を言っています。 クロードは黙っているようです。ガルヴァスは たしなめることにしました。

「 犯人が現れてから、 どちらが先に捕まえるのか勝負をすればいいだろう。 最も大切なのは メリッサがこれ以上被害にあわないように守ることだからな」
「わかったよ」
「 わかりました」

 ロニと クロードは、ガルヴァスの 言うことを素直に聞いているようでした。


「 ルナマリアさん は変装するのでしょ」

 ミルフィーユがなぜか楽しそうに微笑んでいます。 なんだか嫌な予感がしますね。

「そうですけど・・・・・・」
「だったら、ウィッグと洋服を用意しないとね」
「 こんなこともあろうかと、さっき買い物に行ってきたですぅ」

 ユメリアは ミルフィーユ と結託したのか、 様々な ウィッグと洋服の入った 買い物袋を大量に持っていました。ユメリアには 大した所持金がありませんから、 資金はミルフィーユのものですよね。
 この状況を想定していたのではなくて、 私を着せ替え人形にしたいだけとしか思えないのですよ!?

「さあ、 ルナマリアさん。 楽しくお着替えしましょうね」
「 一人で着れますから!」
「 遠慮することないのよ。ふふふ」
「 私もお手伝いするですぅ」

 ユメリアは 普段の仕返しのつもりですか。 虎の威を借る狐とはこのことですね。

「 ユメリア、後で覚えていてくださいね!」
「ひっ!?」
「ユメリアさん、 心配しないで。 私に任せなさい」

 ミルフィーユは不敵な笑みを浮かべています。 一体どういうつもりなのでしょうか。 今は遊んでいる場合ではありませんよ。
 ミルフィーユは メリッサに目線を向けました。

「 メリッサさんも、ルナマリアさんの可愛らしい姿を見てみたいでしょ?」
「え?」
「いえ、私は・・・・・・」
「 それにルナマリアさんは聖女だから、 庶民の服に疎いのよ。 着替えを手伝ってあげないとわからないの」
「 さすがにわかりますよ!」

 私が そう訴えると、 ミルフィーユは一着の服を私に手渡してきました。

「だったら、 着替えてみて」
「 みんなの前でですか?」
「 女同士なのだから別にいいじゃない」

 ミルフィーユは、実は同性愛者ではありませんよね。 怪しい気がするのですが、 着せ替え人形にさせられるよりかマシです。 私は渡された洋服に袖を通すことにしました。
 ・・・・・・あれ?
 これはどちらが前でどちらが後ろなのでしょうか。 
 スカートが短すぎる気がします。 随分と大胆な格好ですね。 恥ずかしいです。
 足はタイツで隠すわけですか。 生足よりかはマシですけど、 私としてはやはりロングスカートで足は隠してしまいたいです。

「やはり、着方がわからないようね」
「いえ、 普段着ないような格好で戸惑っているだけで・・・・・・!」

 私は着せ替え人形にさせられないように必死に抵抗しました。 それでもミルフィーユは止まりません。
 私は全く関係のない メイド服やバニーガールの格好までさせられてしまいました。

「 どうして、こんなことに・・・・・・」

 私がしくしくと コメディ泣きをしていると、 メリッサが 大笑いをしました。

「あはは! こんなに笑ったのは久しぶりです」
「 少しの間だけでも、嫌なことを忘れられたようで良かったわ」

 なるほど。 私を着せ替え人形にしたのはミルフィーユの趣味ではなく、 メリッサを笑わせて元気付けるためだったのですね。
 理由は分かりました。 分かりましたけど、 釈然とはしませんよ。

「 それでは着せ替えを再開しましょうね」

 ミルフィーユは 水着を手にとって、 ゆっくりと私に近づいてきます。 着せ替えは彼女の趣味だったということですか!?

 夜になるまですっかり大騒ぎでした。 もしも近所迷惑になっていたらごめんなさい。

 夕食を済ませて、 みんなでお風呂に入ります。 メリッサの家の風呂は大衆浴場のように 広いようです。

「 ルナマリアは着痩せするタイプなのね。 それに揉み心地も最高だわ」

 ミルフィーユは やたらベタベタと触ってきます。 女性同士でもセクハラだと言えますよね、これは。

「私はどうですぅ?」
「ユメリアさんには 興味ないわ」
「 ガーンですぅ!」

 ユメリアは 弓使いにふさわしい体型をしているようでした。 ミルフィーユは弓使い体型には興味がないようです。

「 ルナマリアさん、私と一緒に寝ましょうね。ふふふ」

 これはメリッサではなく、私の貞操の危機ではないでしょうか!?
 
 私の眠れない、長い長い夜はまだまだ続いていきます。
 犯人の襲撃を警戒して いるからです。 本当ですよ?

 

ーーーーーー



 シリアスな空気に耐えられなくて、 今回はコメディにしてしまいました(笑)
 犯人との真面目な戦いは次回となります。
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