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第4章 勇者候補に 女神の裁きを与えることにしました
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ロニから奪われた生命 エネルギーは、人々に戻りました。町は活気を取り戻していて、賑わっています。冒険者達が祝い酒を昼間から楽しんでいます。都会に負けないほどの大騒ぎです。
私もお菓子を堪能しても、罰は当たりませんよね。最後の最後にロニを止めたのは私なのです。残念ながら彼を更正させられませんでしたけど、善意の第三者に被害が及ばないように善処しました。自分御褒美があってもいいはずですよね。
お菓子屋さんも営業を再開しています。売上に貢献することにいたしましょう。是非そうしましょう。
アインラッシュでは素朴な味付けの料理やお菓子が伝統なのです。子供の頃から親しんだ味なので普通は飽きるはずなのですが、不思議と何度も口にしたくなる味わいなのですよね。懐かしさから、余計に手が止まらなくなります。
・・・・・・後でダイエットが必要になりそうですね。ですが、私は後悔しません。お菓子は正義なのです!
私達は第五の国 アレクシスに向かわなければいけません。
しかし、大変な事件に対処したばかりなのです。息抜きも必要ですよね。
私は様々なお菓子を買い漁って、 マジック バッグに収納しました。 生菓子でも腐らせることなく保存することが可能なのですよ。 便利ですよね。リゼには 改めてお礼を言わなければいけませんね。
ある程度買い物が済んだところで、私はユメリアと神殿に 向かいました。 クロード は今日1日は動けないようなので、 お見舞いとしてフルーツの詰め合わせを 用意することにしました。 クロードはお人よしだから、 ほとんどのフルーツを他の子供たちに分け与えるかもしれませんけどね。 一応形だけでも、 クロードにフルーツの詰め合わせを渡しておきます。
「 クロード君、 お加減はどうですか?」
「 痛みはだいぶ引きました。でも、 やはり明日までは動けそうにないですね」
「 随分と無茶をしましたね。 動けなくなった後に、ロニ君から 殺されるとは思わなかったのですか?」
私が質問すると、 クロード は 笑顔で答えました。
「 ルナマリアさんが何とかしてくれると信じていましたからね」
「 他力本願じゃないですか!?」
「 そういえばそうですね。でも、 今の僕の実力ではあれが限界でした」
クロードは自分の弱さを認め、 それでも戦う姿勢を崩しませんでした。 ひょっとしたら、それこそが勇者の本質かもしれませんね。 クロードは上部だけの強さとは違った、 本物の心の強さを持っています。
私は クロード に頭を下げました。
「 クロード君に お願いがあります」
「 ルナマリアさん、頭を上げてください。 僕にできることなら何でもしますよ」
「 クロード君、 私の仲間になってくれませんか?」
「でも・・・・・・ 僕は弱いですよ。 それでもいいんですか?」
クロードは成長が遅くて、 すっかり自信を失っていました。 それでも腐らずに努力をし続けていたのです。 私が同じ立場ならば、 落ち込んで立ち直れないほどですよ。 彼の強さは本物です。
「 クロード君は強いですよ。 私が保証します」
「う、うっ・・・・・・」
クロードはなぜか泣き出してしまいました。
あわわ。私は 何か困らせることを 言ってしまいましたか!?
ユメリアが私のことを非難するように目を細めました。
「ルナマリアさんは男の子を苛める趣味があったですぅ?」
「 人聞きの悪いことを言わないでくださいよ!」
「責任を取って、その大きな胸で クロード君を 慰めてあげるといいですぅ」
ユメリアの とんでもない台詞を聞いて、 クロードは泣き止んで 顔を赤くしました。
「これは 嬉し涙なので、お気になさらずに」
「ほら、ルナマリアさんの 優しい包容力が必要なようですよ」
「違うから! ユメリアさんは黙ってて!」
クロードが怒鳴り声を上げたので、ユメリアは 涙目で 静かになりました。 同情の余地はありません。ユメリアは 自業自得ですよ。
話を戻すことにしましょう。
「 クロード君は何が嬉しかったのですか?」
「 僕は弱いとしか言われたことがなかったから、 ルナマリアさんに強いと言われて嬉しかったんです」
「 クロード君は強いです。 今はまだ未熟だけど、 少しずつでも強くなって行けますよ。 だから、私の仲間になってください」
利用するようで申し訳ないのですけど、私は 改めてクロードにお願いすることにしました。
「はい! こちらこそ、よろしくお願いします。 僕をルナマリアさんたちの仲間にしてください」
「 そうと決まれば早速、 シェリーを助け出すために アレクシス神聖国家に 向かうことにしましょう」
「 シェリーちゃんに 何かあったのですか!?」
クロード にそう聞かれても、 私はうまく答えることができませんでした。 1000年前のルナマリアの予言に 従っているだけで、 具体的に何が起こるかまでは知らされていないのですよね。
「 何があったのでしょう?」
「 僕が聞いてるんですけど!?」
クロードは 裏手ツッコミがお上手ですね。 なんて言ってる場合ではありません。
シェリーに何かがあったのか、 それとも彼女に何かが起こるのを未然に防げばいいのか 判断材料が一切ありません。 随分と行き当たりばったりではありませんか。 こんなことで、 シェリーとエリーゼを救えるとは思えません。
本当に1000年前のルナマリアは何を考えているのでしょうか! もしも時空転移が可能ならば、 過去のルナマリアに 文句を言いたい気分ですよ。 本当ですよ!
行動方針としては、 シェリー の目撃情報を集めて、 彼女を探し出すしかありませんね。
「 ルナマリアは積極的に事件に首を突っ込みたがるな」
私の 次の目的を知ったガルヴァスは、 思わず苦笑を浮かべているようでした。
まあ、そうですけどね。 妹のような存在のシェリーと 悲しい過去を持つエリーゼが 助けを求めなければいけない状況に陥るかもしれないのです。 放っておくことはできませんよ。
私は自分で決めたことだからいいのですけど、 考えてみたら仲間のみんなは 私に巻き込まれているだけなのですよね。 相談もなしに勝手に決めている私が悪いです。
「 ごめんなさい・・・・・・」
私が謝罪の言葉を述べると、ガルヴァスは 私の頭に右手を乗せました。
「 気にするな」
「 そうですよ。 よく分かりませんけど 、僕もシェリーちゃんを助けたいです」
「私も 仲間として協力するですぅ」
クロードとユメリアも 賛同してくれました。
持つべきものは 素敵な仲間ですね。 勇者パーティーだった頃とは違って、 私は無理をする必要がないのです。 こんなに嬉しいことはありませんよ。
私たちの目的地は、 パーティーの仲間全員一致で神聖国家 アレクシスに決定しましたーー。
私もお菓子を堪能しても、罰は当たりませんよね。最後の最後にロニを止めたのは私なのです。残念ながら彼を更正させられませんでしたけど、善意の第三者に被害が及ばないように善処しました。自分御褒美があってもいいはずですよね。
お菓子屋さんも営業を再開しています。売上に貢献することにいたしましょう。是非そうしましょう。
アインラッシュでは素朴な味付けの料理やお菓子が伝統なのです。子供の頃から親しんだ味なので普通は飽きるはずなのですが、不思議と何度も口にしたくなる味わいなのですよね。懐かしさから、余計に手が止まらなくなります。
・・・・・・後でダイエットが必要になりそうですね。ですが、私は後悔しません。お菓子は正義なのです!
私達は第五の国 アレクシスに向かわなければいけません。
しかし、大変な事件に対処したばかりなのです。息抜きも必要ですよね。
私は様々なお菓子を買い漁って、 マジック バッグに収納しました。 生菓子でも腐らせることなく保存することが可能なのですよ。 便利ですよね。リゼには 改めてお礼を言わなければいけませんね。
ある程度買い物が済んだところで、私はユメリアと神殿に 向かいました。 クロード は今日1日は動けないようなので、 お見舞いとしてフルーツの詰め合わせを 用意することにしました。 クロードはお人よしだから、 ほとんどのフルーツを他の子供たちに分け与えるかもしれませんけどね。 一応形だけでも、 クロードにフルーツの詰め合わせを渡しておきます。
「 クロード君、 お加減はどうですか?」
「 痛みはだいぶ引きました。でも、 やはり明日までは動けそうにないですね」
「 随分と無茶をしましたね。 動けなくなった後に、ロニ君から 殺されるとは思わなかったのですか?」
私が質問すると、 クロード は 笑顔で答えました。
「 ルナマリアさんが何とかしてくれると信じていましたからね」
「 他力本願じゃないですか!?」
「 そういえばそうですね。でも、 今の僕の実力ではあれが限界でした」
クロードは自分の弱さを認め、 それでも戦う姿勢を崩しませんでした。 ひょっとしたら、それこそが勇者の本質かもしれませんね。 クロードは上部だけの強さとは違った、 本物の心の強さを持っています。
私は クロード に頭を下げました。
「 クロード君に お願いがあります」
「 ルナマリアさん、頭を上げてください。 僕にできることなら何でもしますよ」
「 クロード君、 私の仲間になってくれませんか?」
「でも・・・・・・ 僕は弱いですよ。 それでもいいんですか?」
クロードは成長が遅くて、 すっかり自信を失っていました。 それでも腐らずに努力をし続けていたのです。 私が同じ立場ならば、 落ち込んで立ち直れないほどですよ。 彼の強さは本物です。
「 クロード君は強いですよ。 私が保証します」
「う、うっ・・・・・・」
クロードはなぜか泣き出してしまいました。
あわわ。私は 何か困らせることを 言ってしまいましたか!?
ユメリアが私のことを非難するように目を細めました。
「ルナマリアさんは男の子を苛める趣味があったですぅ?」
「 人聞きの悪いことを言わないでくださいよ!」
「責任を取って、その大きな胸で クロード君を 慰めてあげるといいですぅ」
ユメリアの とんでもない台詞を聞いて、 クロードは泣き止んで 顔を赤くしました。
「これは 嬉し涙なので、お気になさらずに」
「ほら、ルナマリアさんの 優しい包容力が必要なようですよ」
「違うから! ユメリアさんは黙ってて!」
クロードが怒鳴り声を上げたので、ユメリアは 涙目で 静かになりました。 同情の余地はありません。ユメリアは 自業自得ですよ。
話を戻すことにしましょう。
「 クロード君は何が嬉しかったのですか?」
「 僕は弱いとしか言われたことがなかったから、 ルナマリアさんに強いと言われて嬉しかったんです」
「 クロード君は強いです。 今はまだ未熟だけど、 少しずつでも強くなって行けますよ。 だから、私の仲間になってください」
利用するようで申し訳ないのですけど、私は 改めてクロードにお願いすることにしました。
「はい! こちらこそ、よろしくお願いします。 僕をルナマリアさんたちの仲間にしてください」
「 そうと決まれば早速、 シェリーを助け出すために アレクシス神聖国家に 向かうことにしましょう」
「 シェリーちゃんに 何かあったのですか!?」
クロード にそう聞かれても、 私はうまく答えることができませんでした。 1000年前のルナマリアの予言に 従っているだけで、 具体的に何が起こるかまでは知らされていないのですよね。
「 何があったのでしょう?」
「 僕が聞いてるんですけど!?」
クロードは 裏手ツッコミがお上手ですね。 なんて言ってる場合ではありません。
シェリーに何かがあったのか、 それとも彼女に何かが起こるのを未然に防げばいいのか 判断材料が一切ありません。 随分と行き当たりばったりではありませんか。 こんなことで、 シェリーとエリーゼを救えるとは思えません。
本当に1000年前のルナマリアは何を考えているのでしょうか! もしも時空転移が可能ならば、 過去のルナマリアに 文句を言いたい気分ですよ。 本当ですよ!
行動方針としては、 シェリー の目撃情報を集めて、 彼女を探し出すしかありませんね。
「 ルナマリアは積極的に事件に首を突っ込みたがるな」
私の 次の目的を知ったガルヴァスは、 思わず苦笑を浮かべているようでした。
まあ、そうですけどね。 妹のような存在のシェリーと 悲しい過去を持つエリーゼが 助けを求めなければいけない状況に陥るかもしれないのです。 放っておくことはできませんよ。
私は自分で決めたことだからいいのですけど、 考えてみたら仲間のみんなは 私に巻き込まれているだけなのですよね。 相談もなしに勝手に決めている私が悪いです。
「 ごめんなさい・・・・・・」
私が謝罪の言葉を述べると、ガルヴァスは 私の頭に右手を乗せました。
「 気にするな」
「 そうですよ。 よく分かりませんけど 、僕もシェリーちゃんを助けたいです」
「私も 仲間として協力するですぅ」
クロードとユメリアも 賛同してくれました。
持つべきものは 素敵な仲間ですね。 勇者パーティーだった頃とは違って、 私は無理をする必要がないのです。 こんなに嬉しいことはありませんよ。
私たちの目的地は、 パーティーの仲間全員一致で神聖国家 アレクシスに決定しましたーー。
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