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本編
第24話
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『この先関係者以外立ち入り禁止』
一見仰々しいプレートが張り付けられたドアをくぐった先に、短めの通路がある。
行き止まりになった場所には、泊まっている部屋のドアより二回りほど大きな扉が見えた。
決して長くない通路の左右には、間を空け四部屋分のドアが並ぶ。
そのうちの一番手前右側のドアを数回ノックした志郎は、室内からの反応を聞く前に容赦なくドアノブを回した。
「おい……普通、中にいるやつがオッケー出してから開けるんじゃないのか?」
「今日来てる人は俺の知り合いだから、今から入るよーっていう合図で十分」
そのままドアを開ける志郎の姿に、光志は怪訝な表情を浮かべる。
返ってきた言葉に納得していない光志を尻目に、志郎は空いている手をヒラヒラと宙で振り、一足先に室内へ入っていった。
そんな彼に続いて、光志に背中を押されながら美奈穂も部屋の中へ入る。
自分のすぐ後に部屋の中に入った男がドアを閉めた音を背後に聞きながら、無意識に視線が動きつい室内を見回してしまう。
すると美奈穂の瞳は、二つの影をとらえる。
入口付近にたたずんだ志郎、そして自分たちの方を向く女性。
部屋の中央に備え付けられたソファーから立ち上がった女性は、無言でペコリと頭を下げた。
「初めまして。私、労働局で相談員をしている堀江絵麻と申します」
美奈穂と光志が横並びに、そして絵麻、志郎がそれぞれの正面に来るようソファーに腰を落ち着ける。
一息つくと、絵麻はすぐ、自分の名刺を美奈穂たちの前にそれぞれ差し出した。
(名刺を貰うなんて、久々だな……)
軽く頭を下げ、名刺を受け取った美奈穂は目線を動かし、メガネをかけ首元で髪を一つに結った絵麻から、手元の名刺へ移す。
仕事をテキパキこなせるキャリアウーマン。出会い頭に、相手へそんな第一印象を抱かせそうな少々きつめの顔つきをした年上女性。
それが、目の前にいる女性から受ける印象。
自分からは早々親しくなれないタイプだと及び腰になっていると、視線が絵麻の左手へ向く。
その薬指にキラリと輝くものを見つけ、少しばかり緊張が解けた。
「この……番担当ってのはどういう意味っすか?」
緊張のあまりいつの間にか止めていた息を吐きだすと、すぐ隣から疑問の声が聞こえる。
横を向くと、光志が名刺を指差しながら、絵麻の方を見つめ首を傾げていた。
美奈穂も慌てて手にしていた名刺に視線を落とす。
改めて見直すと、中心に一際大きく印字された名前の左上に“番担当相談員”と役職名っぽい文字を見つけられた。
「読んで字のごとく、番を得た皆さんの相談に乗っています。私自身、番の夫がおりますので」
絵麻は説明をしながら、自分の脇に置いていたバッグの中へ手をのばす。
そこから手帳を取り出し、彼女は挟んであった名刺を手に取った。
「こちらが一般の方にお渡しする名刺です」
彼女が見せてくれた新しい名刺は、もらったばかりのそれとほとんど差は無い。
唯一の違いは、相談員という肩書に“番担当”がついているかどうかくらいだった。
「美奈穂さんのことを話したついでに、藤沢さんのことも話したんですよ。そうしたら、番担当の人が適任だってことで、彼女が来てくれました」
「番担当と言っても、普通の方からお話を聞く場合もありますし、そう大差はありません。ただ、番を得た方々のお悩みは、同じ番を持つ者が聞いた方が色々気持ち的に楽な部分が多いので」
志郎の説明に、絵麻が続く。
番持ちには番持ちの担当者がつく。それは、労働局へ相談に来る人たちの精神状態を考慮する一環らしい。
「ただでさえ精神的に参っているのに、番がいることを必死に隠しながらの相談じゃ……気が休まる暇がありませんから」
そう言って苦笑いを浮かべる絵麻。
彼女の言葉を聞き、美奈穂と光志は二人揃って「なるほど」と、とても納得した声をこぼした。
「それでは美奈穂さん。とりあえず、覚えている限りでいいので、順を追って話していただけますか? 時間は気にせず、ゆっくりで構いませんから」
「……はい」
美奈穂の証言を録音するため、テーブルの上に置かれたボイスレコーダー。
録音中を示す赤いランプを見つめながら、美奈穂は社会に出てから今まで、自分の身に起きたことを話し始めた。
当時の記憶がよみがえり、話している途中で何度も泣きかけた。いや、後半になるにつれ嗚咽をこぼしてばかりだったかもしれない。
けれど三人は急かすことなく、最後まで話を聞いてくれた。
何かと世話を焼いてくれたのは光志だ。背中を摩ってくれたり、しばらく無言のまま抱きしめてくれたりと、昂る美奈穂の心を落ち着かせてくれた。
「ご、ごめんなさい。最後の方、もう自分でも何言ってるかわからなくなって……」
「いいんですよ。しっかりと証言は頂きましたから」
自分が何について喋っていたか、若干あやふやだったと落ち込む美奈穂に、絵麻は首を横に振り優しく声をかけてくれる。
その声につられ、伏せていた顔を上げると、出会ってすぐのキツさが消え、穏やかな笑みを浮かべる彼女と目が合う。
そのまま視線を横へ、そして隣へ向けると、志郎と光志の顔には少しぎこちない笑顔が浮かんでいた。
自分と目が合った瞬間、二人の目にほんのわずかな揺らぎが起きる。
(きっと私……今酷い顔してるんだろうな)
その反応を目にした瞬間、自嘲的な笑みが浮かぶ口元を見せまいと、美奈穂は慌てて顔を伏せた。
時間を気にする余裕など無く、どれくらい自分が喋っていたのか、美奈穂はわかっていない。
長いような、短いような、なんとも不思議な時間だった。
想いをすべて吐き出した反動なのか、ボーッと足元を見つめていた時、不意に視界が揺らぐ。
ポスンと上半身を包む熱を感じ、自分が光志の胸元に抱き込まれたと気づく。
「美奈穂は偉いな。今はゆっくり休めばいい」
「……っ」
耳元で聞こえる優しい低音に、止まったはずの涙腺がまた緩みそうになった。
今後、直接連絡を取り合いたいと言う絵麻に、美奈穂は携帯の番号を教える。
最初は、諸悪の根源である上司だけを辞めさせられればと思っていたが、どうもそれだけでは収まらないらしい。
別の部署でも問題が発生していたり、嫌がらせをされたという相談が、労働局に寄せられているそうだ。
「絵麻が持って来た資料見る限り、告発されてる奴ら、社長と癒着してんじゃないの? これ、本気で会社ぶっつぶす方向にした方がいいかもね」
「私たちも最善を尽くすつもりよ」
「美奈穂さん良かったですね。精神的苦痛ってことで慰謝料ガッポリ貰ってくれるらしいですよ」
「え!? あ、あの……できれば、その、穏便に……」
「穏便にじゃなく、コテンパンにしてやりゃいいんだよ、そんな会社」
これからすぐ労働局へ戻ると言う絵麻を見送るため、美奈穂たちは部屋を出て外へ繋がる扉の前にやってきた。
さっきまで居た部屋を出て廊下を歩いた先にある大きな扉。そこを通れば関係者専用の駐車場へ行けるらしい。
駅からこの山奥まで、車でもかなり距離がある。
そこを女性一人の運転で大丈夫かと心配する美奈穂をよそに、何故か当事者でもない三人が、さっきから異様なほど盛り上がっている気がしてならない。
周りのボルテージが急上昇するのとは逆に、美奈穂の心はどんどん冷静さを取り戻していく。
怒れる年上たちの姿に嬉しさを感じつつ、割って入る勇気も無く頬を引きつらせた。
一見仰々しいプレートが張り付けられたドアをくぐった先に、短めの通路がある。
行き止まりになった場所には、泊まっている部屋のドアより二回りほど大きな扉が見えた。
決して長くない通路の左右には、間を空け四部屋分のドアが並ぶ。
そのうちの一番手前右側のドアを数回ノックした志郎は、室内からの反応を聞く前に容赦なくドアノブを回した。
「おい……普通、中にいるやつがオッケー出してから開けるんじゃないのか?」
「今日来てる人は俺の知り合いだから、今から入るよーっていう合図で十分」
そのままドアを開ける志郎の姿に、光志は怪訝な表情を浮かべる。
返ってきた言葉に納得していない光志を尻目に、志郎は空いている手をヒラヒラと宙で振り、一足先に室内へ入っていった。
そんな彼に続いて、光志に背中を押されながら美奈穂も部屋の中へ入る。
自分のすぐ後に部屋の中に入った男がドアを閉めた音を背後に聞きながら、無意識に視線が動きつい室内を見回してしまう。
すると美奈穂の瞳は、二つの影をとらえる。
入口付近にたたずんだ志郎、そして自分たちの方を向く女性。
部屋の中央に備え付けられたソファーから立ち上がった女性は、無言でペコリと頭を下げた。
「初めまして。私、労働局で相談員をしている堀江絵麻と申します」
美奈穂と光志が横並びに、そして絵麻、志郎がそれぞれの正面に来るようソファーに腰を落ち着ける。
一息つくと、絵麻はすぐ、自分の名刺を美奈穂たちの前にそれぞれ差し出した。
(名刺を貰うなんて、久々だな……)
軽く頭を下げ、名刺を受け取った美奈穂は目線を動かし、メガネをかけ首元で髪を一つに結った絵麻から、手元の名刺へ移す。
仕事をテキパキこなせるキャリアウーマン。出会い頭に、相手へそんな第一印象を抱かせそうな少々きつめの顔つきをした年上女性。
それが、目の前にいる女性から受ける印象。
自分からは早々親しくなれないタイプだと及び腰になっていると、視線が絵麻の左手へ向く。
その薬指にキラリと輝くものを見つけ、少しばかり緊張が解けた。
「この……番担当ってのはどういう意味っすか?」
緊張のあまりいつの間にか止めていた息を吐きだすと、すぐ隣から疑問の声が聞こえる。
横を向くと、光志が名刺を指差しながら、絵麻の方を見つめ首を傾げていた。
美奈穂も慌てて手にしていた名刺に視線を落とす。
改めて見直すと、中心に一際大きく印字された名前の左上に“番担当相談員”と役職名っぽい文字を見つけられた。
「読んで字のごとく、番を得た皆さんの相談に乗っています。私自身、番の夫がおりますので」
絵麻は説明をしながら、自分の脇に置いていたバッグの中へ手をのばす。
そこから手帳を取り出し、彼女は挟んであった名刺を手に取った。
「こちらが一般の方にお渡しする名刺です」
彼女が見せてくれた新しい名刺は、もらったばかりのそれとほとんど差は無い。
唯一の違いは、相談員という肩書に“番担当”がついているかどうかくらいだった。
「美奈穂さんのことを話したついでに、藤沢さんのことも話したんですよ。そうしたら、番担当の人が適任だってことで、彼女が来てくれました」
「番担当と言っても、普通の方からお話を聞く場合もありますし、そう大差はありません。ただ、番を得た方々のお悩みは、同じ番を持つ者が聞いた方が色々気持ち的に楽な部分が多いので」
志郎の説明に、絵麻が続く。
番持ちには番持ちの担当者がつく。それは、労働局へ相談に来る人たちの精神状態を考慮する一環らしい。
「ただでさえ精神的に参っているのに、番がいることを必死に隠しながらの相談じゃ……気が休まる暇がありませんから」
そう言って苦笑いを浮かべる絵麻。
彼女の言葉を聞き、美奈穂と光志は二人揃って「なるほど」と、とても納得した声をこぼした。
「それでは美奈穂さん。とりあえず、覚えている限りでいいので、順を追って話していただけますか? 時間は気にせず、ゆっくりで構いませんから」
「……はい」
美奈穂の証言を録音するため、テーブルの上に置かれたボイスレコーダー。
録音中を示す赤いランプを見つめながら、美奈穂は社会に出てから今まで、自分の身に起きたことを話し始めた。
当時の記憶がよみがえり、話している途中で何度も泣きかけた。いや、後半になるにつれ嗚咽をこぼしてばかりだったかもしれない。
けれど三人は急かすことなく、最後まで話を聞いてくれた。
何かと世話を焼いてくれたのは光志だ。背中を摩ってくれたり、しばらく無言のまま抱きしめてくれたりと、昂る美奈穂の心を落ち着かせてくれた。
「ご、ごめんなさい。最後の方、もう自分でも何言ってるかわからなくなって……」
「いいんですよ。しっかりと証言は頂きましたから」
自分が何について喋っていたか、若干あやふやだったと落ち込む美奈穂に、絵麻は首を横に振り優しく声をかけてくれる。
その声につられ、伏せていた顔を上げると、出会ってすぐのキツさが消え、穏やかな笑みを浮かべる彼女と目が合う。
そのまま視線を横へ、そして隣へ向けると、志郎と光志の顔には少しぎこちない笑顔が浮かんでいた。
自分と目が合った瞬間、二人の目にほんのわずかな揺らぎが起きる。
(きっと私……今酷い顔してるんだろうな)
その反応を目にした瞬間、自嘲的な笑みが浮かぶ口元を見せまいと、美奈穂は慌てて顔を伏せた。
時間を気にする余裕など無く、どれくらい自分が喋っていたのか、美奈穂はわかっていない。
長いような、短いような、なんとも不思議な時間だった。
想いをすべて吐き出した反動なのか、ボーッと足元を見つめていた時、不意に視界が揺らぐ。
ポスンと上半身を包む熱を感じ、自分が光志の胸元に抱き込まれたと気づく。
「美奈穂は偉いな。今はゆっくり休めばいい」
「……っ」
耳元で聞こえる優しい低音に、止まったはずの涙腺がまた緩みそうになった。
今後、直接連絡を取り合いたいと言う絵麻に、美奈穂は携帯の番号を教える。
最初は、諸悪の根源である上司だけを辞めさせられればと思っていたが、どうもそれだけでは収まらないらしい。
別の部署でも問題が発生していたり、嫌がらせをされたという相談が、労働局に寄せられているそうだ。
「絵麻が持って来た資料見る限り、告発されてる奴ら、社長と癒着してんじゃないの? これ、本気で会社ぶっつぶす方向にした方がいいかもね」
「私たちも最善を尽くすつもりよ」
「美奈穂さん良かったですね。精神的苦痛ってことで慰謝料ガッポリ貰ってくれるらしいですよ」
「え!? あ、あの……できれば、その、穏便に……」
「穏便にじゃなく、コテンパンにしてやりゃいいんだよ、そんな会社」
これからすぐ労働局へ戻ると言う絵麻を見送るため、美奈穂たちは部屋を出て外へ繋がる扉の前にやってきた。
さっきまで居た部屋を出て廊下を歩いた先にある大きな扉。そこを通れば関係者専用の駐車場へ行けるらしい。
駅からこの山奥まで、車でもかなり距離がある。
そこを女性一人の運転で大丈夫かと心配する美奈穂をよそに、何故か当事者でもない三人が、さっきから異様なほど盛り上がっている気がしてならない。
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