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家族が増えました

第388話

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 久々に夢を見た。

 なぜか女神様が騎士様相手に土下座をしている夢。
 冷や汗と言うか、脂汗を大量にかきながら地面にめり込む勢いで土下座する女神様の前に立つ騎士様の表情は分からない、ただ女神様がひたすら焦っている事は伝わって来た。

 今度は何をやったんですか、と呆れつつ声をかけるべきか迷っていたら目が覚めた。

「予知夢かな?」

 いやいや僕にそんな能力はないはず、きっとあれは女神様のどうしようもないイメージが夢となって表れたのだろう。

 外はまだ薄暗いっぽいけど起きちゃおう。

「……動けない」

 腰にはがっちり太い腕が回り、逞しい体に後ろからすっぽりと抱き込まれている。
 刀雲の体温高くて気持ちいいいなぁ。

 たまに目が覚めてもこの体温の誘惑に負けて二度寝して、明るくなってから目が覚めるんだよね。
 寝起きの刀雲のとろけるような笑顔と、啄むようなキスが好き。
 ルークには顔面べろんべろんされて涎まみれになっちゃうけれど、あれはあれで良し。

 そうではなく。

「まだ寝ていても大丈夫だぞ」

 どうやら刀雲も目が覚めちゃったみたいだ。

「ん、なんか変な夢見て目が覚めた」
「そうか」

 ごそりと動く気配。

 油断した。
 最近は朝、子供達の襲撃があるからなかったから油断した。

 大きな手がごそりとズボンの中に入ってきて、僕の息子をムニムニと揉み始めた。

「と、刀雲っ」
「子供達が来る前に終わらせるから」
「イツキ、私も」

 もう片方の手で器用に後ろをほぐし始めた刀雲と、自分のズボンを寛げるルーク、昨日も夜したのに朝から元気ですね!

「ほら、あーん」
「んむ」

 抵抗しても無駄なのは身を持って知っているので素直に口を開き、ルークの息子さんを口の中に受け入れる。
 相変わらず大きい、昨日の顎の疲労治ってないのにー。

「イツキ少し足を広げて、そう、いい子だ」

 刀雲の低音ボイスにぞくぞくしながら、言われた通り足を広げればぐっと刀雲が中に入ってきた。

「まだ中が柔らかい、ああ気持ちいいな」
「ひゃっん、ゆっくりがいい」
「悪いな、もうそろそろあいつ等が来る時間が近いんだ」

 最初はゆるゆると、でもすぐに僕に四つん這いにさせて激しく動き出した。
 子供達が来たら途中中断だもんね、必死にもなるよね。でも僕はゆるゆるも好きなのにぃ。

「イツキ、雷が弟でも妹でもいいから下が欲しいと言っていたぞ」
「ふぁっ、あッ、なに?」
「孕めよイツキ」

 その声だけで妊娠出来そう。
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