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アノニマス
13話 童貞病む☆
しおりを挟む吐く息は白く体は小刻みに震える。部屋の中には白く霜が降りてまるで真冬の外のようだ。
(っ…………この状態で服を脱ぐ……全裸って事ですよね?マジですか?)
琴音が黙ってぶるぶると震えているとエヴァは小さく舌打ちした。
「脱げないのかい?……それはやっぱりカエデとセックスをしたから?私に体を調べられると困る?」
そう言って瞳を細めている、怖い。
「ち……ちが………。すぐに……脱ぎますから……」
(うぅ……。でもこうなったのは自業自得です……。調べるとは何を?………膜を見るのでしょうか?それならすぐに私が処女だってわかりますよね?)
琴音はハッとする。和泉にもすぐに処女だと見抜かれたし自分でも手鏡で見たが処女膜が有るのは分かりやすい。少し見せてこの場が収まるのなら寒さを我慢出来る。別に裸を見られるのももう慣れっこだ。そこは特になんの問題も無い。
「…………………っ……琴音さん……」
心配そうな和泉にアイコンタクトで大丈夫だと送るとまた部屋の温度が下がった。やらかした。
(あ………、駄目です。今、余り和泉先生と絡むとエヴァさんの怒りに火に油です。セックスはしてないとは言え恋人が他の男と添い寝していただけでも普通に嫌ですもんね……。ごめんなさいエヴァさん。私の考えが浅はかで……傷つけてしまいましたね。…………浮気じゃないなんて自分に言い訳してましたけど、完全に浮気です、あちゃー)
震える手を懸命に動かして服を脱いでいく。エヴァはそれを黙って見下ろしている。琴音がブラを外して寒さからツンと乳首が立ち上がった胸を完全に露わにするとエヴァの股間が微かに膨らんだ事に琴音は気づいた。
(……………エヴァさん。やっぱり性欲は強いんですね?私の裸を見て興奮してるんでしょうか?………ならさっさと抱いてくれれば良かったのに……)
そんな事を考えながらパンツを脱いで全裸になるとエヴァはベッドを指差す。その股間はパツパツにテントを張っている。少し間抜けな姿だが無表情なので怖い。
「琴音……。そこに寝転んで足を開いて。確かめるから………」
そう言うエヴァに大人しく従う。だかベッドは冷えていて寝転ぶと全身に鳥肌が立つ。だけど根性でそれに耐えて足を広げる。和泉はぎゅっと目を瞑り顔を背けているが特に何も言わない、きっと琴音と同じでエヴァが調べればすぐに身の潔白は証明されると思っているのだ。和泉は昨晩琴音の処女膜をしっかりと見ている。
「随分と簡単に股を開くんだ?経験が無いんじゃないのかい?君は恥じらいもしないんだね」
そう冷たくエヴァが言う。
(えっ?!エヴァさんが脱げって言ったのに?!理不尽です!!!!)
そう思ったがエヴァの言う事にも一理ある。琴音は服を脱ぐのこそ躊躇ったが(寒いから)処女なのに恥じらいも無く男の前で股をパカリと開いている。
(うぅ………確かにこれは少し不味かったかも知れませんね。…………またやっちまいました。感覚が麻痺してます………)
自身の行動を振り返り後悔しているとエヴァは琴音の足の間に体を持って来ておまんこに顔を近づけた。それから指でピチリと閉じた大陰唇をグイッと開く。怒りなのか興奮からかは判断は付かないがエヴァの呼吸は荒く力は強い。おまんこは思い切り左右に皮膚を伸ばされて引き攣れる、正直痛い。だが今は大人しくしておく。これを見ればすぐに処女だとわかる筈だからだ。暫くエヴァは琴音のおまんこの肉を広げてそれからじっと眺めている。
(……………これで私が処女だとわかりますよね?誤解が解けたらきちんと添い寝の事は謝罪しましょう。私が全面的に悪いですし。………なんて説明しましょうか…………)
そんな風に考えているとズンッと衝撃が走り激痛も走る。思わず背中が弓なりに反る。
「いっっっ!!!!!ぁあ!!!!!!!」
寒さとほんの少しの恐怖から今の琴音のおまんこは流石に濡れてはいない。カラカラだ、そんな場所にエヴァは慣らしもしないで思いっきり指を奥まで押し込んだのだ。痛みに思わず叫ぶとエヴァはおまんこを見つめていた顔を上げた。まだおまんこには指が突き刺さっている。
(な?なんですかっ?!痛い!!!!)
非難の声は出さずに浅い呼吸で痛みに耐えてエヴァを見つめると目が合った。その瞳はギラギラとしている、ヒッと息が詰まる。
「……………琴音?指が入ったよ。初めての女性には膜が有るんだよね?なのに指が奥まで入った。…………やっぱり処女じゃ無い、私を騙したんだね……。痛がるフリなんてしなくても良いよ?もう嘘だってわかっているんだから」
そう言うエヴァの言葉に琴音は目を見開く。和泉も驚いた様に息を飲んだ。
(な、何を言ってるんでしょうか?エヴァさんは………。そりゃ指くらいは入りますよ。…………あ、もしかして童貞だから見た事無くて分かってないんですか?本気で膜が覆ってるとでも思ってます?膣が処女なら完全に塞がってると勘違いしてますか?)
琴音も処女膜をよく知らない時はそんな想像をした。しかし実際は完全に膣が塞がっているわけでは無い。そう言う人も居るだろうが琴音は違う。指だって入るし小さなタンポンなども入るだろう、そう思いそれを伝えようと琴音が口を開く前にエヴァは指を激しく抜き差しした。指一本だったが今のそこは冷えから縮まり濡れてもいない。それに今の琴音は処女だ。今回の周回ではまだ何も挿れたことの無いおまんこは更に激しい痛みに襲われる。
「いやぁぁっ!!!!!エヴァさんっ!!!!痛いですっ!!!!!やめてっ!!!!」
「エヴァさんっ!!!何を?!乱暴は駄目です!!!!!琴音さんは間違い無く処女ですよ?!酷い事はやめてください!!!!!」
琴音が痛みから声を上げ和泉が制止の声を出す。だがそれは火に油だ。
「……………うるさいな。貴方は少し黙っていてくれるかい?………腹が立つよ、二人して私を馬鹿にして。………&*%§∀∇√ρχπ」
聞き慣れない何かをエヴァが呟くと和泉の声が聞こえなくなる。琴音が痛みに耐えながらそちらを見ると口をパクパクとさせて和泉は表情を驚愕の色で染めている。エヴァが和泉に何か魔法を使ったのか声が出ない様だ。喉を抑えて目を見開いている。
「…………琴音も、痛がるフリはもう止めてくれ。…………別に、処女じゃ無いのはもう仕方が無い、それが理由で君と別れたりなんてしないさ。ああ、だけど君は私と別れたいのかな?…………私よりカエデが良いんだろう?同じ世界の男の方が良いんだろう?……………っ………くそ………」
指を引き抜いてエヴァは琴音を見下ろす。その瞳に光は無い。琴音は弁解しようとするのだが声が出なかった。エヴァは琴音にも魔法を掛けたようだ。
(あ…………何かまたとんでも無い誤解が生まれてます!!!!ド修羅場です!!!否定しないと!!!!…………なのに声が出ませんっ……ひええ………どうしましょう?!)
殺される事は絶対無いのだがそれでも恐怖心が湧き上がってくる。
「琴音………。私はずっと我慢していたんだよ?恋人にはなったけど君と私は住む世界が違う。…………もしかしたらいつかは別れが来るかも知れない、此処を出たらお互いに自分達の世界に帰り一生会えなくなるかもってね。だからこそ本当に抱いて良いのかと凄く悩んだ。セックスをすれば子が出来てしまうかも知れないだろう?もしいつか別れが来るならそれは駄目だと思ったんだ。だから、君からいやらしく誘われて何度も理性が飛びそうになったけどそれを必死に抑えて、せめてノアが戻って来てその問題を解決する方法が無いかと相談するまではって、抱きたいのを我慢してたんだ。それにもし私の世界に君を連れ帰れるとしても君が頷いてくれるか不安だった。………それでも君と離れたくないって思ったし、無理矢理連れ帰ろうかとも何度も考えたよ。それくらい私は君を好きになってしまったんだ………。なのに君は、私を裏切って同じ世界のカエデを選んだんだね?………許せないよ琴音。私は君と別れるつもりなんて絶対に無いのに…………。君はそうじゃないんだろう?そんなの許せないよ。こんなに私を好きにさせておいて………、君は私を裏切るのかい?君から好きだと言ったのに……。他の男に渡すくらいならさっさと抱いて孕ませれば良かったね?………いや、今からそうすれば良いのかな?………そうだよ。そうしよう、……琴音絶対に別れない。私は君を本気で愛しているんだ。…………ああ、そうか。私が抱かなかったから君は寂しかったんだろう?………ごめんね。だから好きでも無いカエデとしたんだろう?…………これから沢山抱いてあげるよ。だから…………捨てないでくれ………。琴音………愛してる。……愛してる、…………琴音」
琴音の返事が無いとわかっているからかエヴァは一人でブツブツと呟いている。その内容はめちゃくちゃだ。瞳は暗く濁っているように見える。
(おげぇぇぇぇ!!!!!エヴァさんがヤンデレ化したぁぁぁぁ!!!!!!こ、怖いですっ!!!!ひぃぃっ!!!!こ、これもバグですか?!!!)
琴音がぶるぶると震えているとエヴァはカチャカチャとベルトを外してズボンと下着を脱いだ。それからビンビンに勃起したペニスをカラカラのおまんこへと押し当てている。
(ぎええ!!!!!嘘でしょう?一切濡らしもしないで挿れるんですか?!無理無理無理!!!!裂けますって!!!!!)
琴音は涙を流してブンブンと首を振るのだがエヴァは理性がぶっ飛んでいるのか琴音の様子には気づかない。和泉が必死の形相で叫んでいるが声にはなっていない。足は凍り付いて居て動く事も出来無い。更には部屋の扉も凍りついていて外から誰かが入ってくる事も無いだろう、今この場にはエヴァを止められる者は誰も居ない。
(っ…………セックスは別に良いですけど……、痛いのは嫌ですっ……ひぃ…………。うぅ……でも自業自得ですか?……うぅ。)
今回の初セックスは過去1最低な初体験になりそうだ。
(今回は本当に最低です……………っ………早く終わってください……寒いし……痛い………うぅ…………)
無理矢理濡れていないおまんこへとエヴァのおちんぽが入ってくる。琴音は必死に痛みに耐えて早く終わる事を祈った。
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