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二年目 いざ、グラムナードへ!
前準備
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夜になって、三人でそれぞれの守備を確認し合う。
アッシェは、子守をする人数を増やすことで収入アップ。
ポッシェは普段ランニングをしてる時間にもお仕事させてもらう事で、不足分をなんとか補填する方向。
「アッシェは、十人くらいまでならなんとか面倒見られるです。」
って言うんだけど……。
アッシェの場合、院長様はきっとここに残ってほしかったんだろうなぁ……。
それにしても十人の子供の面倒を見るとか、私は無理。
まぁ、実際に見るのは五人~八人じゃないかって話。
それでも、7500~12000ミルの収入になるのは大きい。
一人当たり1500ミルのお駄賃が相場だからだけど、自分も子守が苦痛じゃなかったら引き受けてたかも。
実際には出来ないんだけど。
「もっと前から、朝もお仕事させてもらえばよかったなぁ……。」
ポッシェはそう言ってため息を一つ。
実は、朝の方が積み込みのお仕事があって人が足りなかったらしい。
昼過ぎからだとお仕事がなかった日にも、朝ならばお仕事のチャンスがあったんだと意気消沈気味。
そういうのって、意外と思いつかないもんね……。
予定収入は2000~6000ミル。
午後のお仕事がない場合の最低額が2000ミルらしい。
でも、年末に向けて荷物が多い時期でもあるから、多分仕事を貰い損ねることはないかなと思う。
「私、仕事は据え置きで5000ミル……。」
「おおお~!
素晴らしいです!」
二人とも、お仕事を増やした上での増額予定なのに、私だけ仕事量据え置きでって……なんだか罪悪感。
なんとなく後ろめたい気分だったのに、アッシェは手を打って喜んでる。
ほんとにいいのかなぁ……?
「みんな、いいバイト先に巡り合えてて良い事なのです。」
「お仕事が終わる時間が据え置きなのは助かるよね。」
うんうんとアッシェとポッシェがまるで示し合わせたかのように頷く。
「一応、おばーちゃんに餞別で貰える物のリストを貰ったです。」
「え、そんなのあるの?
俺も、貰えるものがあるなら聞いとかないと……。」
アッシェが床に広げたリストの内容を告げると、同室の子からそんな声が上がる。
私も同感。
孤児院でくれる物があるなんて、思ってもみなかった。
「あ、これは他の子も一緒みたいだから後でそっちにもあげるです。」
「まじで?
たすかるわ!」
「いえいえですー。」
アッシェが他の子達に、後でリストを回すと約束してから私達との打ち合わせに戻る。
リストにあったのは、お財布用の袋と普段着ている服や下着、それから靴と靴下。
あ、後は個人消費するタイプの日用品。
歯ブラシなんかは置いていかれても困るって事だよね。
ちなみに、リストにないのは学校用品や主に内履きに使ってるツッカケなんか。
――ああ。
だから、夏頃に11歳組だけが新しく中古の服を買って貰えたのか。
リストにないやつは、みんなお下がりで貰ったモノばっかり。
ツッカケなんかはかなりの年代物なんだけど、擦り切れた部分なんかは補強して使ってるんだよね。
教科書なんかは、逆に持たされても困るかな。
でも、学校用品を持ち運ぶバッグは欲しかった。
あれもツギハギだらけだけど、バッグも結構高い。
「……服とかって買うと高いから、持って行っていいのは助かるね。」
「ん。」
ポッシェが意外とシビアな事を言い出した。
実際、言ってる事はその通りなんだけど、ポッシェの口からそのセリフが出てくるとは思わなかったよ。
「ちなみに、アッシェ達の場合はこの他に、エルドランまでの同行してくれる商人さんを紹介して貰えるです。」
「おお。」
「……割引運賃とかないかなぁ……。」
「割引はないかもですけど、お手伝いをすればご飯代は持ってくれるそうなのです。」
「地味に助かる。」
「実質割り引いてくれてるのに近いかも。」
「ですねー。」
ポッシェはもしかして、路銀がちょっと怪しいのかもしれないと二度目のしょっぱい発言で思い当たる。
確かに、ポッシェはお仕事での増額が一番少ないんだった。
でも、ご飯代を途中までは考えないで済むのは結構大きい。
「ただ……流石に、グラムナードまで行く商人さんは捕まらなかったみたいなのです。」
「そっか、残念。
でも、エルドランまででも同行して貰えるなら、その道中で色々教えて貰おっか。」
グラムナードまでは単純計算で十二日。
エルドランは五日くらいだから、半分近くは割と安心できるって事みたい。
院長様の事だから、変な商人に頼んだりしないだろうし助かる。
「取り敢えず、着替えなんかを入れる用の大きめの袋と、予備の財布なんかあった方が良いと思うです。」
「そうだね。
スリとか置き引きの類に遭う可能性もないとは言えないもんね。」
足りない物や予備があった方が良さそうなモノなんかを、それぞれで別の紙に書き出していく。
最後に優先順位をつけて、予算を確定。
予算内で買えない場合は優先順位の低いものから、買わないという事にした。
じゃないと、いくらあっても足りないよね。
最終的な買い出し品目が決まったところで、みんなで手分けして空き時間に買い出しに行くって事でお話し合い終了!
そうして、あっというまに年度末がやってきた。
アッシェは、子守をする人数を増やすことで収入アップ。
ポッシェは普段ランニングをしてる時間にもお仕事させてもらう事で、不足分をなんとか補填する方向。
「アッシェは、十人くらいまでならなんとか面倒見られるです。」
って言うんだけど……。
アッシェの場合、院長様はきっとここに残ってほしかったんだろうなぁ……。
それにしても十人の子供の面倒を見るとか、私は無理。
まぁ、実際に見るのは五人~八人じゃないかって話。
それでも、7500~12000ミルの収入になるのは大きい。
一人当たり1500ミルのお駄賃が相場だからだけど、自分も子守が苦痛じゃなかったら引き受けてたかも。
実際には出来ないんだけど。
「もっと前から、朝もお仕事させてもらえばよかったなぁ……。」
ポッシェはそう言ってため息を一つ。
実は、朝の方が積み込みのお仕事があって人が足りなかったらしい。
昼過ぎからだとお仕事がなかった日にも、朝ならばお仕事のチャンスがあったんだと意気消沈気味。
そういうのって、意外と思いつかないもんね……。
予定収入は2000~6000ミル。
午後のお仕事がない場合の最低額が2000ミルらしい。
でも、年末に向けて荷物が多い時期でもあるから、多分仕事を貰い損ねることはないかなと思う。
「私、仕事は据え置きで5000ミル……。」
「おおお~!
素晴らしいです!」
二人とも、お仕事を増やした上での増額予定なのに、私だけ仕事量据え置きでって……なんだか罪悪感。
なんとなく後ろめたい気分だったのに、アッシェは手を打って喜んでる。
ほんとにいいのかなぁ……?
「みんな、いいバイト先に巡り合えてて良い事なのです。」
「お仕事が終わる時間が据え置きなのは助かるよね。」
うんうんとアッシェとポッシェがまるで示し合わせたかのように頷く。
「一応、おばーちゃんに餞別で貰える物のリストを貰ったです。」
「え、そんなのあるの?
俺も、貰えるものがあるなら聞いとかないと……。」
アッシェが床に広げたリストの内容を告げると、同室の子からそんな声が上がる。
私も同感。
孤児院でくれる物があるなんて、思ってもみなかった。
「あ、これは他の子も一緒みたいだから後でそっちにもあげるです。」
「まじで?
たすかるわ!」
「いえいえですー。」
アッシェが他の子達に、後でリストを回すと約束してから私達との打ち合わせに戻る。
リストにあったのは、お財布用の袋と普段着ている服や下着、それから靴と靴下。
あ、後は個人消費するタイプの日用品。
歯ブラシなんかは置いていかれても困るって事だよね。
ちなみに、リストにないのは学校用品や主に内履きに使ってるツッカケなんか。
――ああ。
だから、夏頃に11歳組だけが新しく中古の服を買って貰えたのか。
リストにないやつは、みんなお下がりで貰ったモノばっかり。
ツッカケなんかはかなりの年代物なんだけど、擦り切れた部分なんかは補強して使ってるんだよね。
教科書なんかは、逆に持たされても困るかな。
でも、学校用品を持ち運ぶバッグは欲しかった。
あれもツギハギだらけだけど、バッグも結構高い。
「……服とかって買うと高いから、持って行っていいのは助かるね。」
「ん。」
ポッシェが意外とシビアな事を言い出した。
実際、言ってる事はその通りなんだけど、ポッシェの口からそのセリフが出てくるとは思わなかったよ。
「ちなみに、アッシェ達の場合はこの他に、エルドランまでの同行してくれる商人さんを紹介して貰えるです。」
「おお。」
「……割引運賃とかないかなぁ……。」
「割引はないかもですけど、お手伝いをすればご飯代は持ってくれるそうなのです。」
「地味に助かる。」
「実質割り引いてくれてるのに近いかも。」
「ですねー。」
ポッシェはもしかして、路銀がちょっと怪しいのかもしれないと二度目のしょっぱい発言で思い当たる。
確かに、ポッシェはお仕事での増額が一番少ないんだった。
でも、ご飯代を途中までは考えないで済むのは結構大きい。
「ただ……流石に、グラムナードまで行く商人さんは捕まらなかったみたいなのです。」
「そっか、残念。
でも、エルドランまででも同行して貰えるなら、その道中で色々教えて貰おっか。」
グラムナードまでは単純計算で十二日。
エルドランは五日くらいだから、半分近くは割と安心できるって事みたい。
院長様の事だから、変な商人に頼んだりしないだろうし助かる。
「取り敢えず、着替えなんかを入れる用の大きめの袋と、予備の財布なんかあった方が良いと思うです。」
「そうだね。
スリとか置き引きの類に遭う可能性もないとは言えないもんね。」
足りない物や予備があった方が良さそうなモノなんかを、それぞれで別の紙に書き出していく。
最後に優先順位をつけて、予算を確定。
予算内で買えない場合は優先順位の低いものから、買わないという事にした。
じゃないと、いくらあっても足りないよね。
最終的な買い出し品目が決まったところで、みんなで手分けして空き時間に買い出しに行くって事でお話し合い終了!
そうして、あっというまに年度末がやってきた。
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