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二年目 いざ、グラムナードへ!
エリザ
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ボソボソと高速治療薬に視線を向けながら話してる私達に気が付いたのは、二角族の女の子と話していたお店のおじさん。
「高価な薬がこんな店にあるのが信じられないのかい?
安心して買ってくれても大丈夫だよ。
きちんとグラムナード錬金術工房から仕入れてきた、正真正銘本物の高速治療薬だから。」
「ウチのリエラちゃんの作ったお薬なんですのよ。」
人の良さそうな笑みを浮かべたおじさんの言葉の後に続いた、二角族の女の子の言葉に私達は目を丸くする。
「ウチの、です?」
「……あ、うちの孤児院出身の、ですわね。」
間違えちゃったと言いながら、彼女はおっとりと笑う。
そういう仕草は、孤児院の子供と言うのにはあんまり似つかわしくないように見える。
なんか、良いところのお嬢様っぽいよね。
「私も、もう少ししたらグラムナード錬金術工房に弟子入りするんですの。」
そんな彼女の口から飛び出した言葉に、アッシェは喜びの声を上げる。
「おお?
アッシェ達もその予定なのですー!」
「……まぁ!
どちらの方からいらっしゃったんですの?」
二人はあっという間に意気投合。
私は話に置いてかれて、まるで空気。
――お願い、私も話に混ぜて?
私の希望が叶うのは、三十分後の事でした。
その間?
ボーっとしてるのもナンだから、お店の中のモノを適当に眺めて過ごしたよ。
アッシェといると、割とある事だから慣れたもんだよね。
むしろ、私を放置してたことに気が付いた後の方が面倒だった。
二人がかりで謝り倒されるとか、ちょっと勘弁してほしい。
ひとしきり謝り倒された後、私達はエリザちゃんの案内で孤児院に向かってる。
両手には、食材がたくさん詰まった袋を下げて。
ちなみに、孤児院に向かう理由が宿を出た時とちょっと主旨が変わったんだよ。
それは、エリザちゃんのあのお店での用事をアッシェが聞いた時に風向きが変わった。
彼女の用事って言うのが、孤児院で使う食材の受け取りと、お店のおじさんから提案されていたグラムナードへの同行をお断りする事。
お断りの理由は、グラムナードから来たって言う里親希望の人達に同行することになった事。
それってば、私達が日程的な不安から無かった事にした案。
フレトゥムールの町だとグラムナードからは遠すぎて、その人達が着くのは丁度、昨日今日ってところ。
それから養子にする子との面談をして、院長様の同意を得て……ってなると、今月中に出発できるかどうかわからないからって事で、無理だって判断したんだよ。
なにせ、院長様が同意をするまでがいつまでかかるか分からないんだもん。
特に、今までお付き合いがなかった土地の相手だから余計にだ。
そこのところ、エルドランの方がグラムナードに近いから日程的な不安はないんだって。
なにせ、既に養子にする子達はおろか、孤児院のシスター達とも打ち解けちゃってるんだっていうし。
随分と懐に入るのが上手い人達なのか、ここの孤児院の人達がそういった境界線が緩いのかわかんないけど。
むしろ、うちの孤児院が保守的すぎるのかも。
だから養子に行く子が少ないのかな?
養子を貰いたがる人が多くないのも原因の一つだろうけど。
なにはともあれ、とんとん拍子で養子縁組も決まった子も多い層で、早い人はもう既にグラムナードに向かってるらしい。
エリザちゃんが同行することになった人達は、一番最後に出発する予定で出発は明後日。
あわよくば私達も同行したい、って位に理想的な日程。
私は心の中でそう思っただけだったんだけど、アッシェが口に出しちゃったんだよね。
そしたら、エリザちゃんってば勝手に了承しちゃったんだよ。
自分が連れて行く訳でもないのに。
流石にそれは良くないって事で、私達からお願いするって事になって……で、今、孤児院に向かってる訳。
「コンカッセちゃんはそう言いますけれど……あの方達なら、事後承諾でも大丈夫ですわよ?」
「順序は大事。」
「まぁ、そこに関してはコンちゃんの言う通りなのです。」
礼儀は大事。
普段、私がきちんとやれてるかは……横に置いとくけど。
それにしてもお願いをしに行くついでだからと引き受けた食材運び。
これが結構キツイ。
私の両手に持った袋の中身はパンだけど、量が多いからか結構な重さになってる。
手に食い込んでくる紐を、色々と持ち直したりしてるんだけど私のやわな腕はすでに限界。
プルプル震えてる。
アッシェもエリザちゃんもお野菜やベーコンが詰まった袋を持ってるから私よりも重い筈なんだけど、二人はどうって事ない顔をしてるんだよね。
ちょっと、自分の非力さが情けない。
今日からでも、腕立て伏せでもしてみようかな……。
少しは、マシになるかも。
「高価な薬がこんな店にあるのが信じられないのかい?
安心して買ってくれても大丈夫だよ。
きちんとグラムナード錬金術工房から仕入れてきた、正真正銘本物の高速治療薬だから。」
「ウチのリエラちゃんの作ったお薬なんですのよ。」
人の良さそうな笑みを浮かべたおじさんの言葉の後に続いた、二角族の女の子の言葉に私達は目を丸くする。
「ウチの、です?」
「……あ、うちの孤児院出身の、ですわね。」
間違えちゃったと言いながら、彼女はおっとりと笑う。
そういう仕草は、孤児院の子供と言うのにはあんまり似つかわしくないように見える。
なんか、良いところのお嬢様っぽいよね。
「私も、もう少ししたらグラムナード錬金術工房に弟子入りするんですの。」
そんな彼女の口から飛び出した言葉に、アッシェは喜びの声を上げる。
「おお?
アッシェ達もその予定なのですー!」
「……まぁ!
どちらの方からいらっしゃったんですの?」
二人はあっという間に意気投合。
私は話に置いてかれて、まるで空気。
――お願い、私も話に混ぜて?
私の希望が叶うのは、三十分後の事でした。
その間?
ボーっとしてるのもナンだから、お店の中のモノを適当に眺めて過ごしたよ。
アッシェといると、割とある事だから慣れたもんだよね。
むしろ、私を放置してたことに気が付いた後の方が面倒だった。
二人がかりで謝り倒されるとか、ちょっと勘弁してほしい。
ひとしきり謝り倒された後、私達はエリザちゃんの案内で孤児院に向かってる。
両手には、食材がたくさん詰まった袋を下げて。
ちなみに、孤児院に向かう理由が宿を出た時とちょっと主旨が変わったんだよ。
それは、エリザちゃんのあのお店での用事をアッシェが聞いた時に風向きが変わった。
彼女の用事って言うのが、孤児院で使う食材の受け取りと、お店のおじさんから提案されていたグラムナードへの同行をお断りする事。
お断りの理由は、グラムナードから来たって言う里親希望の人達に同行することになった事。
それってば、私達が日程的な不安から無かった事にした案。
フレトゥムールの町だとグラムナードからは遠すぎて、その人達が着くのは丁度、昨日今日ってところ。
それから養子にする子との面談をして、院長様の同意を得て……ってなると、今月中に出発できるかどうかわからないからって事で、無理だって判断したんだよ。
なにせ、院長様が同意をするまでがいつまでかかるか分からないんだもん。
特に、今までお付き合いがなかった土地の相手だから余計にだ。
そこのところ、エルドランの方がグラムナードに近いから日程的な不安はないんだって。
なにせ、既に養子にする子達はおろか、孤児院のシスター達とも打ち解けちゃってるんだっていうし。
随分と懐に入るのが上手い人達なのか、ここの孤児院の人達がそういった境界線が緩いのかわかんないけど。
むしろ、うちの孤児院が保守的すぎるのかも。
だから養子に行く子が少ないのかな?
養子を貰いたがる人が多くないのも原因の一つだろうけど。
なにはともあれ、とんとん拍子で養子縁組も決まった子も多い層で、早い人はもう既にグラムナードに向かってるらしい。
エリザちゃんが同行することになった人達は、一番最後に出発する予定で出発は明後日。
あわよくば私達も同行したい、って位に理想的な日程。
私は心の中でそう思っただけだったんだけど、アッシェが口に出しちゃったんだよね。
そしたら、エリザちゃんってば勝手に了承しちゃったんだよ。
自分が連れて行く訳でもないのに。
流石にそれは良くないって事で、私達からお願いするって事になって……で、今、孤児院に向かってる訳。
「コンカッセちゃんはそう言いますけれど……あの方達なら、事後承諾でも大丈夫ですわよ?」
「順序は大事。」
「まぁ、そこに関してはコンちゃんの言う通りなのです。」
礼儀は大事。
普段、私がきちんとやれてるかは……横に置いとくけど。
それにしてもお願いをしに行くついでだからと引き受けた食材運び。
これが結構キツイ。
私の両手に持った袋の中身はパンだけど、量が多いからか結構な重さになってる。
手に食い込んでくる紐を、色々と持ち直したりしてるんだけど私のやわな腕はすでに限界。
プルプル震えてる。
アッシェもエリザちゃんもお野菜やベーコンが詰まった袋を持ってるから私よりも重い筈なんだけど、二人はどうって事ない顔をしてるんだよね。
ちょっと、自分の非力さが情けない。
今日からでも、腕立て伏せでもしてみようかな……。
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