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二年目 いざ、グラムナードへ!
孤児院訪問
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同行の許可はあっさりと下りた。
孤児院の入り口をくぐったところで子供達と庭の掃除をしていた女性に向かって、エリザちゃんが何の説明もなく言った一言だけで。
「おかあさま、グラムナードにあと三人一緒に連れて行っちゃダメでしょうか?」
「あら、お友達?
もちろん構わないわよ。」
私は勿論の事、流石のアッシェもそれには呆然。
「ほら、大丈夫だったでしょう?」
嬉しそうにこちらを振り向くエリザちゃんの浮かべる笑みが、なんかドヤ顔に見えるのは気のせいじゃないよね?
その後ろで、あっさりと許可を出した女性もニコニコしてる。
勧誘員のお兄さん――アスラーダさんだったかと同じ長耳族の女性で、二十歳そこそこに見える美人さん。
グラムナードの人って美人さんが多いのかな?
真っ直ぐな黒い髪を腰のあたりで緩く三つ編みにしてまとめた、蒼い瞳の女性。
ほわほわした雰囲気の優しいお姉さんって感じ。
でも、『おかあさま』って呼ばれてたって事はそれなりの年齢なのかも。
小さな狐耳族の子供たちがべったりくっついてるところを見ると、面倒見も良いのかな。
「あなた達も、錬金術師様のお弟子さん候補なのかしら?」
「あー……。
はい、そうなのです。」
――錬金術師『様』、なんだ。
なんで、様付け……。
ちょっと、職名に『様』付けされると違和感がある。
でも、彼女のその言葉にアッシェが再起動。
そこでやっと、同行させてもらえるんだから、自己紹介をしておかないとと思いついた。
「……ん。
コンカッセ。」
「アッシェなのです。」
「コンカッセちゃんとアッシェちゃんって言うのね。
私はイリス・グラムよ。
よろしくね。」
「よろしくお願いするです。」
「お願いします。」
互いに頭を下げ合ってから、ふと気づく。
家名があるって事は、貴族だよね。
「……『グラム』?」
「ああ、お兄さんと同じ家名なのです。」
「お兄さん……もしかして、アスラーダ様の事かしら?
夫が、アスラーダ様達の父君の弟なの。
いわゆる分家って言うのかしら?」
何故そこで疑問形。
っていう疑問は置いといて、だ。
なるほど、あのお兄さんの方が本家の跡取りだから立場が上なのか。
って事は、お師匠様になる予定のお兄さんの弟も彼女より立場が上って言う扱いなのかも。
だから『様』付けなのかな?
それでも職名に付けるのには、やっぱり違和感あるけど。
いつの間にかイリスさんから離れてたちびっ子がシスターを連れて戻ってくると、私達も中へと招かれた。
手に持ってた食材も回収して貰えたから、ホッとしたよ。
大きなテーブルと沢山の椅子が並んだ食堂に通されると、その片隅でお茶をいただくことになった。
このお茶は、イリスさん達が持ち込んだものなんだって。
食堂まで行く途中で、子供たちが一生懸命畑仕事をしてるのが見えたのにはちょっと驚いた。
私達のいた孤児院では畑なんてなかったし。
どうも、この孤児院は教会だけだから寄付金のみで運営してるから、少しでも食費を浮かすために家庭菜園をやってるんだって。
ある種の職業訓練にもなるんだってエリザちゃんは言ってた。
あと気が付いたのは、子供たちがお掃除する範囲の広さ。
私達のところだと、自分たちの使ってる寝室を掃除すればいいだけだったんだけど、ここでは全体の掃除を子供達もやってた。
フレトゥムールの孤児院は教会と領主家(と言う名目でほぼ町全体)が運営してたから、こことは使える人手が全然違うのかも。
近所のおばさんとかが結構手伝いに来てたし。
そんな風に自分達よりも小さい子達が働いてるのに、のんびりとお茶をいただくってのはちょっと気が引ける。
気が付いたら、私もアッシェもお手伝いをさせてもらってた。
代わりに、宿をとってない明日はここにお泊りさせて貰えることになったから差し引きゼロかな。
周りに小さな子がいないのって今までにない事だったから、明日、孤児院に泊まるのは地味に楽しみ。
ちょっとだけ、慣れない環境で落ち着かなかったんだよね。
孤児院の入り口をくぐったところで子供達と庭の掃除をしていた女性に向かって、エリザちゃんが何の説明もなく言った一言だけで。
「おかあさま、グラムナードにあと三人一緒に連れて行っちゃダメでしょうか?」
「あら、お友達?
もちろん構わないわよ。」
私は勿論の事、流石のアッシェもそれには呆然。
「ほら、大丈夫だったでしょう?」
嬉しそうにこちらを振り向くエリザちゃんの浮かべる笑みが、なんかドヤ顔に見えるのは気のせいじゃないよね?
その後ろで、あっさりと許可を出した女性もニコニコしてる。
勧誘員のお兄さん――アスラーダさんだったかと同じ長耳族の女性で、二十歳そこそこに見える美人さん。
グラムナードの人って美人さんが多いのかな?
真っ直ぐな黒い髪を腰のあたりで緩く三つ編みにしてまとめた、蒼い瞳の女性。
ほわほわした雰囲気の優しいお姉さんって感じ。
でも、『おかあさま』って呼ばれてたって事はそれなりの年齢なのかも。
小さな狐耳族の子供たちがべったりくっついてるところを見ると、面倒見も良いのかな。
「あなた達も、錬金術師様のお弟子さん候補なのかしら?」
「あー……。
はい、そうなのです。」
――錬金術師『様』、なんだ。
なんで、様付け……。
ちょっと、職名に『様』付けされると違和感がある。
でも、彼女のその言葉にアッシェが再起動。
そこでやっと、同行させてもらえるんだから、自己紹介をしておかないとと思いついた。
「……ん。
コンカッセ。」
「アッシェなのです。」
「コンカッセちゃんとアッシェちゃんって言うのね。
私はイリス・グラムよ。
よろしくね。」
「よろしくお願いするです。」
「お願いします。」
互いに頭を下げ合ってから、ふと気づく。
家名があるって事は、貴族だよね。
「……『グラム』?」
「ああ、お兄さんと同じ家名なのです。」
「お兄さん……もしかして、アスラーダ様の事かしら?
夫が、アスラーダ様達の父君の弟なの。
いわゆる分家って言うのかしら?」
何故そこで疑問形。
っていう疑問は置いといて、だ。
なるほど、あのお兄さんの方が本家の跡取りだから立場が上なのか。
って事は、お師匠様になる予定のお兄さんの弟も彼女より立場が上って言う扱いなのかも。
だから『様』付けなのかな?
それでも職名に付けるのには、やっぱり違和感あるけど。
いつの間にかイリスさんから離れてたちびっ子がシスターを連れて戻ってくると、私達も中へと招かれた。
手に持ってた食材も回収して貰えたから、ホッとしたよ。
大きなテーブルと沢山の椅子が並んだ食堂に通されると、その片隅でお茶をいただくことになった。
このお茶は、イリスさん達が持ち込んだものなんだって。
食堂まで行く途中で、子供たちが一生懸命畑仕事をしてるのが見えたのにはちょっと驚いた。
私達のいた孤児院では畑なんてなかったし。
どうも、この孤児院は教会だけだから寄付金のみで運営してるから、少しでも食費を浮かすために家庭菜園をやってるんだって。
ある種の職業訓練にもなるんだってエリザちゃんは言ってた。
あと気が付いたのは、子供たちがお掃除する範囲の広さ。
私達のところだと、自分たちの使ってる寝室を掃除すればいいだけだったんだけど、ここでは全体の掃除を子供達もやってた。
フレトゥムールの孤児院は教会と領主家(と言う名目でほぼ町全体)が運営してたから、こことは使える人手が全然違うのかも。
近所のおばさんとかが結構手伝いに来てたし。
そんな風に自分達よりも小さい子達が働いてるのに、のんびりとお茶をいただくってのはちょっと気が引ける。
気が付いたら、私もアッシェもお手伝いをさせてもらってた。
代わりに、宿をとってない明日はここにお泊りさせて貰えることになったから差し引きゼロかな。
周りに小さな子がいないのって今までにない事だったから、明日、孤児院に泊まるのは地味に楽しみ。
ちょっとだけ、慣れない環境で落ち着かなかったんだよね。
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