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二年目 見習い期間 ~魔法具工房~
対抗心
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そんな訳で、早速、本日の午後からスフェーンさんの元でお勉強をさせてもらう事に。
お昼ご飯が終わった後、コンカッセちゃんに声を掛けて一緒に工房に向かう。
道中の僅かな時間に、会話を試みてみたけど不発気味。
もっとコミュニケーション能力があればなぁと、ちょっと落ち込んだ。
「さて、まずは基本を押さえるところから。」
工房で先に着いていたスフェーンさんは、そう言って入り口から近めの台の上に用意していた何種類かの鉱石と鉢植えを示す。
その隣の台には、紙の束と画材――色鉛筆や水彩画を描く道具の類が並べてある。
「自分がこれから、どんな素材を使う事になるのかを学ぶために、自分の手で図鑑を作ってもらうよ。」
「……もしかして、絵を描く?」
「そ。
特徴をキチンと捉えられさえすればいいけど、後で人に見せる位のつもりで頑張って描いてね。」
「ん。
善処する。」
紙の束と画材を見て、もしかしてとは思ったけどやっぱりそうらしい。
コンカッセちゃんはなんだか、画材を見て気合が入ったみたいだ。
早速紙を何枚か手に取って、色鉛筆のセットを抱え込むと、ふと気が付いたようにスフェーンさんに視線を向ける。
「スフェーン師、描く順番は?」
「好きなモノから描いていいよ。
描き終わったものが十分実用に耐えられそうだったら、その素材の詳細を教えてあげるから、急ぐよりも正確に、を重視して描いてね。」
「ん、りょーかい。」
――成程。
確かに、基礎からだ。
とは言っても、むしろ本来はこうあるべきなのかも。
リエラが教わったのって、その時に作る物の材料を並べて「さぁつくろう!」って感じだったけど……。
あのやり方だと、目的の物は作れるようになっても、それ以外のモノは作れない。
実際問題、アスラーダさんに貰った本に載ってるものは材料さえあれば作れなくもない……ような気がするけど、その材料がどんなものか分からないのもあるんだよね。
それに、自作の図鑑って事は、自分で気が付いた事も好きに書き込める。
これは、中々やりがいがありそう!
リエラも道具を手に取ると、コンカッセちゃんの隣に陣取って早速、素材のスケッチを始めた。
ところで、隣で書いてるコンカッセちゃん。
滅茶苦茶、絵が上手い。
単純に上手いだけじゃなくって、なんというか……ポイントを押さえるのが上手なのかな?
「コンカッセちゃん、上手だねぇ……。」
迷いなく描き進められていくもんだから、ついつい自分の方の手を止めて見入ってしまった。
彼女はすごい集中力を発揮してて、リエラの声は全然届いてない様子だ。
「へぇ、これじゃ想定よりも早く課題が終わっちゃうな。」
リエラの声に興味を惹かれたのか、スフェーンさんも彼女の作業を覗きに来る。
その内心は、感心半分、困惑半分ってところかな。
素直にすごいと思いつつも、予想の上をいかれちゃうとビックリするもんねぇ……。
「ところで、リエラちゃんも頑張らないと。
そうでなくてもここに来る時間が短いんだから、コンカッセちゃんにあっという間に置いてかれちゃうよ?」
「!!」
そういえばそうだった!
慌てて作業を再開するリエラの横で、最初の一枚目を描き終わったコンカッセちゃんがスフェーンさんのところに評価を貰いに席を立つ。
「スフェーン師、出来た。」
コンカッセちゃんの高めの声は、人気のない広い部屋の中で良く響く。
彼女が、今さっき書き上げた光銅石についての説明を聞き始めるのを視界の端で眺めながら、リエラもせっせと筆を動かす。
実際に魔法具を作ったことがあると言っても、こういった素材関連の知識が浅い事が分かっちゃったからね。
リエラも妹弟子ちゃんには負けてらんないよ。
お昼ご飯が終わった後、コンカッセちゃんに声を掛けて一緒に工房に向かう。
道中の僅かな時間に、会話を試みてみたけど不発気味。
もっとコミュニケーション能力があればなぁと、ちょっと落ち込んだ。
「さて、まずは基本を押さえるところから。」
工房で先に着いていたスフェーンさんは、そう言って入り口から近めの台の上に用意していた何種類かの鉱石と鉢植えを示す。
その隣の台には、紙の束と画材――色鉛筆や水彩画を描く道具の類が並べてある。
「自分がこれから、どんな素材を使う事になるのかを学ぶために、自分の手で図鑑を作ってもらうよ。」
「……もしかして、絵を描く?」
「そ。
特徴をキチンと捉えられさえすればいいけど、後で人に見せる位のつもりで頑張って描いてね。」
「ん。
善処する。」
紙の束と画材を見て、もしかしてとは思ったけどやっぱりそうらしい。
コンカッセちゃんはなんだか、画材を見て気合が入ったみたいだ。
早速紙を何枚か手に取って、色鉛筆のセットを抱え込むと、ふと気が付いたようにスフェーンさんに視線を向ける。
「スフェーン師、描く順番は?」
「好きなモノから描いていいよ。
描き終わったものが十分実用に耐えられそうだったら、その素材の詳細を教えてあげるから、急ぐよりも正確に、を重視して描いてね。」
「ん、りょーかい。」
――成程。
確かに、基礎からだ。
とは言っても、むしろ本来はこうあるべきなのかも。
リエラが教わったのって、その時に作る物の材料を並べて「さぁつくろう!」って感じだったけど……。
あのやり方だと、目的の物は作れるようになっても、それ以外のモノは作れない。
実際問題、アスラーダさんに貰った本に載ってるものは材料さえあれば作れなくもない……ような気がするけど、その材料がどんなものか分からないのもあるんだよね。
それに、自作の図鑑って事は、自分で気が付いた事も好きに書き込める。
これは、中々やりがいがありそう!
リエラも道具を手に取ると、コンカッセちゃんの隣に陣取って早速、素材のスケッチを始めた。
ところで、隣で書いてるコンカッセちゃん。
滅茶苦茶、絵が上手い。
単純に上手いだけじゃなくって、なんというか……ポイントを押さえるのが上手なのかな?
「コンカッセちゃん、上手だねぇ……。」
迷いなく描き進められていくもんだから、ついつい自分の方の手を止めて見入ってしまった。
彼女はすごい集中力を発揮してて、リエラの声は全然届いてない様子だ。
「へぇ、これじゃ想定よりも早く課題が終わっちゃうな。」
リエラの声に興味を惹かれたのか、スフェーンさんも彼女の作業を覗きに来る。
その内心は、感心半分、困惑半分ってところかな。
素直にすごいと思いつつも、予想の上をいかれちゃうとビックリするもんねぇ……。
「ところで、リエラちゃんも頑張らないと。
そうでなくてもここに来る時間が短いんだから、コンカッセちゃんにあっという間に置いてかれちゃうよ?」
「!!」
そういえばそうだった!
慌てて作業を再開するリエラの横で、最初の一枚目を描き終わったコンカッセちゃんがスフェーンさんのところに評価を貰いに席を立つ。
「スフェーン師、出来た。」
コンカッセちゃんの高めの声は、人気のない広い部屋の中で良く響く。
彼女が、今さっき書き上げた光銅石についての説明を聞き始めるのを視界の端で眺めながら、リエラもせっせと筆を動かす。
実際に魔法具を作ったことがあると言っても、こういった素材関連の知識が浅い事が分かっちゃったからね。
リエラも妹弟子ちゃんには負けてらんないよ。
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