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二年目 叔母様来襲
訪いは突然に
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輝影神殿でアスタールさんからグラムナードの民達への説明も終わり、ひと段落が付いたはずの夜。
全員が席について、いざ夕食を食べ始めようというタイミングでチリンチリンという、耳慣れない鈴の音が食堂に鳴り響く。
「あら……? また、お客様?」
「二度手間になる、私が出よう。皆は先に食事を進めてくれて構わない」
来客に応じる為に立ち上がろうとするセリスさんを、アスタールさんはそう言って止めると、私の方へと視線を向けた。
これは、付いて来いということだろう。
頷きを返すと、自分が食べるつもりのおかずをお皿の上にさっさと確保してから立ち上がる。
その間もなり続けている鈴の音は、この際無視だ。
食事時に来るのが悪い。
アスタールさんも、アストールちゃんのお皿に最低限食べさせる分を取り分けている。
「アストール、この分だけはきちんと食べておきたまえ」
「あったーうぅ……なーい……」
取り合分けられた中に好きじゃないものがあったらしい。
アストールちゃんは潤んだ目でアスタールさんを見上げて、食べたくないことを主張したけれどあっさりと無視された。
「兄上。炎麗に代わりに食べないように言い含めておくように」
「ああ……炎麗分かったな?」
「きゅぃ?」
「理解しているな?」
「きゅぅ……」
炎麗ちゃんは理解できないふりをして誤魔化そうとしたみたいだけど、アスラーダさんに念を押されて不承不承ながらも従うことにしたらしい。
アストールちゃんの『裏切られた!』と言わんばかりの視線に、いたたまれない様子でうなだれている。
……って、こんなやり取りをしてるってことは、アスラーダさんも行くつもりみたいだ。
なら、私はいらないんじゃ?
そう思ってアスタールさんを見ると、首を横に振る。
「では、気は進まぬが行くことにしよう」
ため息交じりに立ち上がると、アスタールさんは重い足取りで食堂の外へと向かう。
それに合わせて、私とアスラーダさんも食堂を出た。
食堂を出たろ頃で待っていたアスタールさんは、アスラーダさんを見て困ったように耳を下げる。
「兄上も来るのかね?」
「何か問題でもあるのか?」
鈴の音に交じって、ドアを叩くドンドンという音がし始めたことによって、アスタールさんはアスラーダさんを食堂に戻らせることを諦めたらしい。
「まあ、口をはさむのを差し控えてくれれば問題はない、のだが……」
諦めた口調でそう言って肩を竦めると、玄関に向かって先に立って歩き始める。
その様子は、さっさと面倒ごとを終わらせてしまおうとしているようにみえて、アスラーダさんに視線を向けた。
どうも、アスタールさんは来た相手が誰だかわかっている雰囲気だ。
アスラーダさんなら、その相手が誰か分かるんじゃないの?
でも、彼は眉を寄せて首を横に振る。
心当たりはないらしい。
そうこうするうちに、鈴を鳴らしながら扉を叩く音に怒鳴り声まで交じり始めた。
「ちょっと! 中にいるのは分かってるのよ!? いつまで待たせる気?」
苛立たし気な声は、私が聞いたことのない女の人のものだ。
すでに扉のそばに辿り着いていたアスタールさんは、大きくため息を吐くと鍵を外す。
「このような夜分遅くに、一体何の御用かね? 叔母上」
大きく開かれた扉の外には、小柄な女の人が一人ふんぞり返っていた。
全員が席について、いざ夕食を食べ始めようというタイミングでチリンチリンという、耳慣れない鈴の音が食堂に鳴り響く。
「あら……? また、お客様?」
「二度手間になる、私が出よう。皆は先に食事を進めてくれて構わない」
来客に応じる為に立ち上がろうとするセリスさんを、アスタールさんはそう言って止めると、私の方へと視線を向けた。
これは、付いて来いということだろう。
頷きを返すと、自分が食べるつもりのおかずをお皿の上にさっさと確保してから立ち上がる。
その間もなり続けている鈴の音は、この際無視だ。
食事時に来るのが悪い。
アスタールさんも、アストールちゃんのお皿に最低限食べさせる分を取り分けている。
「アストール、この分だけはきちんと食べておきたまえ」
「あったーうぅ……なーい……」
取り合分けられた中に好きじゃないものがあったらしい。
アストールちゃんは潤んだ目でアスタールさんを見上げて、食べたくないことを主張したけれどあっさりと無視された。
「兄上。炎麗に代わりに食べないように言い含めておくように」
「ああ……炎麗分かったな?」
「きゅぃ?」
「理解しているな?」
「きゅぅ……」
炎麗ちゃんは理解できないふりをして誤魔化そうとしたみたいだけど、アスラーダさんに念を押されて不承不承ながらも従うことにしたらしい。
アストールちゃんの『裏切られた!』と言わんばかりの視線に、いたたまれない様子でうなだれている。
……って、こんなやり取りをしてるってことは、アスラーダさんも行くつもりみたいだ。
なら、私はいらないんじゃ?
そう思ってアスタールさんを見ると、首を横に振る。
「では、気は進まぬが行くことにしよう」
ため息交じりに立ち上がると、アスタールさんは重い足取りで食堂の外へと向かう。
それに合わせて、私とアスラーダさんも食堂を出た。
食堂を出たろ頃で待っていたアスタールさんは、アスラーダさんを見て困ったように耳を下げる。
「兄上も来るのかね?」
「何か問題でもあるのか?」
鈴の音に交じって、ドアを叩くドンドンという音がし始めたことによって、アスタールさんはアスラーダさんを食堂に戻らせることを諦めたらしい。
「まあ、口をはさむのを差し控えてくれれば問題はない、のだが……」
諦めた口調でそう言って肩を竦めると、玄関に向かって先に立って歩き始める。
その様子は、さっさと面倒ごとを終わらせてしまおうとしているようにみえて、アスラーダさんに視線を向けた。
どうも、アスタールさんは来た相手が誰だかわかっている雰囲気だ。
アスラーダさんなら、その相手が誰か分かるんじゃないの?
でも、彼は眉を寄せて首を横に振る。
心当たりはないらしい。
そうこうするうちに、鈴を鳴らしながら扉を叩く音に怒鳴り声まで交じり始めた。
「ちょっと! 中にいるのは分かってるのよ!? いつまで待たせる気?」
苛立たし気な声は、私が聞いたことのない女の人のものだ。
すでに扉のそばに辿り着いていたアスタールさんは、大きくため息を吐くと鍵を外す。
「このような夜分遅くに、一体何の御用かね? 叔母上」
大きく開かれた扉の外には、小柄な女の人が一人ふんぞり返っていた。
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