それについては大丈夫です。

 菊士は今日も考える。冬のプールに入る時はどんな準備をすれば良いのか。そんなことは、この先の人生で起きないかもしれない。しかし、そんな【もし】を考えて準備を行う。
もし、銀行強盗に直面したら…もし、乗っている電車が止まったら…
 こんな【もし】を考える内に、自分はどんどん普通と言われる社会から、取り残されていくような気持ちになる。

そんな時、不思議な女性に出会う。
「私は、皆様を全ての不安から守りたいと考えるものです。そのための準備を一緒にお手伝いさせて頂いております。」
この出会いが、菊士の運命を普通の世界から動かしていく。

人の悩みとは「どうしてそんなことを?」と思える、その人にしか思いもつかないようなものばかりである。そんな
一見すると、無駄に思えるものたちを繋いだ物語である。
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